さらに山門の下では園芸市が立っており、春の訪れを感じさせてくれる花々を眺めたり、買ったりする人で賑わっていた。

山門の向かいにある「万葉植物園」には灌仏会の「花御堂（はなみどう）」も設けられ、参拝者には甘茶が振舞われていた。

「万葉植物園」は、「万葉集」の歌の中に出てくる植物と、その植物の傍には歌が書かれた札が立てられているので、ちょっとした“文学散歩”を楽しむことができる植物園となっている。

 「万葉植物園」に隣接している「薬師堂」では、10時半から11時20分までは宮城県の「斎太郎節」や福島県の「新相馬節」、青森県の「津軽タント節」、岩手県の「南部牛追い唄」といった東北の民謡を中心とした東北復興支援コンサートが実施され、11時半からは一般参加の百人一首かるた大会、14時から15時までは山下智子さんによる100年ほど前の京言葉に訳された「源氏物語」朗読が行われていた。