小田急線地下化、複々線化でさらに魅力を高めた下北沢
シモキタと呼ばれ親しまれている下北沢エリアは、多様なカルチャーが混じり合う街として都内でも有数の人気を誇る街です。この下北沢エリアでは現在、大規模な都市インフラ整備が進行中。さらに便利で魅力ある街を目指して、進化を続けています。
小田急線の複々線が2017(平成29)年度使用開始!
小田急線と京王井の頭線が交わる「下北沢」駅周辺では、現在、大規模な工事が続いています。その一つが小田急線の地下・複々線化工事です。すでに2013(平成25)年に「下北沢」駅を含む「東北沢」駅から「世田谷代田」駅間の線路が地下に移り、踏切が廃止されるなど、小田急線の線路の南北の移動がスムーズになりました。
現在は、小田急線の複々線化工事と京王線の線路改良工事、「下北沢」駅の駅舎の整備が続けられています。2017(平成29)年度には複々線での運転が開始されました。電車の増発が期待できるほか、各駅停車の急行待ち合わせがなくなることによるスピードアップ、東京メトロ千代田線への直通運転の拡大などさらに利便性が向上するでしょう。
「下北沢」駅では駅前広場やショッピング施設が誕生
「下北沢」駅の利用も便利になり、駅の改札口東口、中央口、南西口の3か所になる予定です。また、小田急線中央口と京王井の頭線中央口が向かい合う形になり、エレベーターやエスカレーターなどバリアフリー設備が増強されるので、乗り換えもスムーズになりそうです。
さらに、「下北沢」駅東口の前には駅前広場が整備され、駅前まで入ってきていないバスの乗り入れが行われる可能性もあります。
小田急線「下北沢」駅の2階部分にはショッピング施設が計画されており、街のにぎわい向上にもつながりそうですね。
この夏、新たな飲食スペースとイベント広場がオープン
京王井の頭線では線路改良工事が進み、高架下に新たなスペースが誕生しました。この場所を利用して、2016(平成28)年8月に期間限定の「KEIO BRIDGE Shimokitazawa」がオープン。飲食スペースとイベントスペースが設けられています。飲食スペースはベトナム語で「鳥籠酒場」を表す「ロンヴァクアン」と名付けられ、アジアの屋台料理を味わえる空間になります。
イベントパークはスチール製のフレームとフェンスで囲まれた空間になり、周辺の道路からもイベントの様子を伺える場所になります。マルシェやパフォーマンス、スポーツなど様々な利用が想定されており、下北沢エリアの楽しみ方が増えるでしょう。
住みたい街ランキングでも常に上位にランキングしている下北沢。その人気が衰えることはなさそうです。
(※本記事は2016年8月時点の情報です)
(参考)
「東北沢~世田谷代田間(工事中区間)について」(小田急電鉄HP)
シモチカナビ
「KEIO BRIDGE Shimokitazawa がオープン!」(京王電鉄)