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都営新宿線の開通をきっかけにますます便利な街へと発展を遂げてきた船堀エリア

江戸川区は東京23区の東部に位置し、古くは農村、漁村が広がっていたが、交通アクセスの利便性向上により人口が増加、現在では23区で4番目に多い約70万人(2020(令和2)年5月現在)を数えるまでになった。都営新宿線「船堀」駅周辺に広がる船堀エリアも、開通以後交通アクセスの利便性に恵まれた住宅地として注目を集め、区内でも人気の街となっている。

船堀の街並み
船堀の街並み

江戸の暮らしを支えた新川の水運

奈良時代の文書にも現在の江戸川区の地名が記されるなど、長い歴史を誇る。船堀の南を流れる新川も戦国時代末期、「江戸城」に入城した徳川家康の命により、千葉県の行徳から塩を運ぶための運河として造られたものだ。

江戸時代には塩だけでなくさまざまな物資が新川を通って江戸に運ばれ、当時は世界一の人口を誇った江戸の暮らしを支えていた。新川沿いには商店や料理屋も並び、大いに賑わっていたという。

都営新宿線の開通でベッドタウンとして発展

「船堀」駅
「船堀」駅

昭和になると鉄道の発達などにより舟運は衰退し、船堀周辺には町工場が集まるようになった。1983(昭和58)年に都営新宿線の「東大島」駅から「船堀」駅間が開通すると、都心にダイレクトアクセス可能になった「船堀」駅周辺には生活利便施設などが徐々に整備されていき、周辺エリアの中心地としてさらなる発展を遂げることになる。

船堀エリアの最寄り駅である「船堀」駅は都営新宿線の急行も停車する主要駅で、利用できる電車の本数が多い。「船堀」駅から急行を利用すれば「神保町」駅まで13分、「新宿」駅まで21分と所要時間も短い。「神保町」駅で都営三田線に乗り換えれば「大手町」駅や「日比谷」駅などにもスムーズに移動できる。

「タワーホール船堀」など都市インフラ整備も進む

高さ91mの「TOKIビル」
高さ91mの「TOKIビル」

都営新宿線の開通に合わせて、「船堀」駅周辺では様々な都市インフラ整備が進められてきた。1992(平成4)年には高さ91mの「TOKIビル」が完成し、江戸川区内有数の高層ビルとして注目を集めた。

展望室もある「タワーホール船堀」
展望室もある「タワーホール船堀」

1999(平成11)年には、江戸川区のランドマークとして親しまれている「タワーホール船堀」も完成している。「タワーホール船堀」は大ホール、小ホール、展示ホールなど各種ホールのほか、映画館も備える複合文化施設で、高さ103mの場所にある「船堀タワー展望室」からは都内を一望することもできる。災害発生時にはタワーに設置されたカメラから、地上の状況を対策本部に伝送するという役割もある。

公園面積は23区ナンバーワン

江戸川区は「区民一人あたり10本10平方メートル」を緑化計画で掲げるなど、自然と共存した住環境つくりに力を入れている。実際、江戸川区の公園面積は東京23区内で最大を誇り、緑に親しめるスポットが多いことも特徴だ。船堀周辺にも多くの公園や緑地がある。

花見の名所として知られる「新川千本桜」
花見の名所として知られる「新川千本桜」

かつて用水路として使用されていた古川や一之江境川は親水公園として整備され、四季折々の散策を楽しめる。新川沿いでは「新川千本桜」として江戸時代を再現した街並みに整備され、川沿いの遊歩道は花見の名所としても知られている。

毎日の暮らしを彩る生活利便施設

「船堀」駅周辺にはスーパーマーケットの「イオンフードスタイル 船堀店」や「いなげや 江戸川船堀店」をはじめ、ドラッグストアなど毎日の買い物に便利なショッピング施設が揃い、買い物はエリア近くで済ませることが可能。暮らしの利便性が高いのも魅力だ。内科や小児科、皮膚科など各科のクリニックが集まっているので、小さな子どもがいるファミリーも安心して暮らすことができるだろう。また、洋菓子店の「トロアリーベ 船堀店」や串揚げの「串あげ青田風」、インド料理の「ゴヴィンダス」など、地元で愛されるグルメのお店が多いのも魅力的だ。

「串あげ青田風」
「串あげ青田風」

都営新宿線で都心に直結し、都市インフラが整い、緑にも恵まれた江戸川区船堀。ここは都内でも有数の住環境がある。

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