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資産価値が落ちない文京区!その理由は?

住宅を購入する際、立地や設備、デザイン、価格、金利など、様々な要素を踏まえ誰しも多角的に検討するだろう。様々な要素の中でも、今回注目したいキーワードは“資産価値”。同じ時期に同じ金額でマイホームを購入しても、10年、20年後に数百万円の資産の差が出てしまうこともある。では一般的に「資産価値が高い」といわれる物件はどのような要素があるのか。例えば交通利便性の高さや、街の人気度、生活利便施設が充実具合などが影響する。資産価値の高い街は、快適に生活する上での条件を多く備えているのだ。
今回は文京区の資産価値について、様々なデータからその魅力を紐解いていこう。

文京区は東京23区の中央に位置し、おおむね武蔵野台地の東端の高台に広がる。都心ならではの利便性の高さと、住宅地としての良好な環境や充実した教育環境などが評価されており、日本でも有数の文教エリアとしても知られている。文京という地名も「文の京(ふみのみやこ)」、「文教の府」に相応しいことから付けられたという。
文京区内には「東京大学 本郷キャンパス」や「お茶の水女子大学 大塚キャンパス」など多くの大学が集まり、街にはアカデミックな雰囲気が漂う。
国内で最難関とされる「開成中学校・高等学校」や「桜蔭中学校・高等学校」をはじめ、「巣鴨中学校・巣鴨高等学校」や「本郷中学校・本郷高等学校」など難関大学への進学率が高い学校、政治家など著名人を多く輩出している「筑波大学附属中学校・高等学校」など日本を代表する名門校も集まる。これらの学校への受験に備え、学習塾や幼児教育施設が多いことも文京区の特徴だ。

「東京大学 本郷キャンパス」など大学が集まる
「東京大学 本郷キャンパス」など大学が集まる
国内最難関として知られる「開成中学校・高等学校」
国内最難関として知られる「開成中学校・高等学校」

「順天堂大学医学部附属順天堂医院」といった大学附属病院が充実
「順天堂大学医学部附属順天堂医院」といった大学附属病院が充実

医学部を持つ大学も多いため、「順天堂大学医学部附属順天堂医院」や「東京医科歯科大学医学部附属病院」、「東京医科歯科大学歯学部附属病院」、「東京大学医学部附属病院」、「日本医科大学付属病院」といった大学の附属病院も充実。
文京区は人口1,000人当たりの医療従事者数が、都心14区のうち千代田区に次いで2位となっており、医療環境に恵まれていることも魅力だ。


犯罪発生件数が東京23区中で最も少なく、治安の面でも安心できる。交通人身事故発生状況をみても、平成29年度の発生件数は東京23区で最も少ない390件だ。また、文京区では、災害発生時に妊産婦や1歳未満の乳児とその母親のための救護所を用意するほか、防災訓練の実施や備蓄品購入に利用できるマンション防災対策助成などを行っており、防災対策にも力を入れている。

東京23区 平成29年犯罪認知件数


「六義園」の近くにある「大和郷幼稚園」
「六義園」の近くにある「大和郷幼稚園」

文京区内では高さ制限を定める高度地区の指定も検討されている。とくに千駄木、白山、本駒込、小日向、大塚などの低層住宅の多い住宅地は、中高層マンションが建てられない厳しい規制になる予定だ。

三菱財閥の岩崎久弥が開発した“大和郷(やまとむら)”で知られる本駒込六丁目では、すでに10mまでという高さ制限が設けられている。ここでは整然とした格子状で広めの街区構成で分譲された緑豊かな邸宅街の趣が今も残る。今後は文京区内の他のエリアでも良好な景観が維持できるだろう。


このように暮らしやすい環境に恵まれた文京区は、リクルートによる『関東 住みたい街ランキング2018』では住みたい自治体ランキング5位、東京都内居住者では4位になった。
LIFULL HOME’Sの『資産価値が下がりにくい街ランキング 2017』でも関東地区第8位と高い人気を誇る。

資産価値が下がりにくい街ランキング 2017


『第9回文京区居住環境等移動理由別人口調査』によると、文京区の人口は1999(平成11)年度から増加に転じ、世帯数も1996(平成8)年度から増加傾向だ。
文京区への転入理由は交通面や生活利便性、自然環境などの「生活・環境的理由」を第一とする回答が多く、その内訳をみると交通の便が半数を占めた。

文京区 人口と世帯数の推移


スーパーマーケットやドラッグストアなどがある「文京グリーンコート」
スーパーマーケットやドラッグストアなどがある「文京グリーンコート」

転入理由の上位を占める通り、JR山手線の内側にある文京区は交通利便性の高さも魅力の一つだ。文京区内には東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ南北線、東京メトロ有楽町線、東京メトロ千代田線、都営地下鉄三田線、都営地下鉄大江戸線の6路線が乗り入れ、計20駅が設置されている。

文京区内は買い物環境も良好で、日常の買い物に便利なスーパーマーケットやドラッグストアが揃うほか、「文京グリーンコート」をはじめとする様々な大型ショッピング施設もあり、休日の買い物の楽しみも豊富だ。


地価も高く、文京区の土地価格は東京都57市区町村中9番目で、日本全国の1733市区町村中でも9位に輝く。都内区部では2014年から5年連続で公示地価の上昇が続いているが、2018年3月に発表された最新の地価公示価格データを見ると、住宅地において対前年比の上昇率が最も高いのは荒川区の6.1%で、文京区は北区(5.6%)に次いで5.5%と、区部3位の上昇率となった。文京区内のエリアごとの公示地価ランキングによると、とくに本駒込や本郷などの閑静な住宅地で地価が高くなっている。

また、資産価値を知るうえで、覚えておきたいのが住宅の再販価値だ。「リセールバリュー」とも呼ばれ、その名の通り購入した物件を中古で売買するときの価値の高さを数値化したもの。物件の管理状態はもちろん、立地なども大きな要因となる。交通利便性に優れた文京区は全般的に中古物件の値下がりが少なく、リセールバリューが100%超と高い街が多いのも特長だ。

公示地価ランキング表 全国順位


それに加え、文京区内では再開発などにより都市インフラ整備も進行中だ。「文京区役所」が入る「文京シビックセンター」の北側では「春日・後楽園地区市街地再開発」が行われている。
この再開発では、住宅、ショッピング施設、オフィスからなる複合ビルを整備するほか、再開発エリアを南北に貫く緑豊かな広場空間、地下鉄駅への連絡通路が整備されるほか、子育て支援施設の誘致も予定されている。西街区が2018(平成30)年5月、北街区が2020年3月、南街区が2021年11月の完成を予定しており、完成後はより共働きの子育てファミリーが暮らしやすい街になりそうだ。


恵まれた住環境に加え将来性も高い文京区。その人気は今後も衰えることはないだろう。


発見ポイント!

文京区役所(文京シビックセンター)
文京区役所(文京シビックセンター)
  • (1)交通利便性が高く、医療施設も充実の暮らしやすい生活環境
  • (2)日本屈指の大学が集まる文教エリア
  • (3)治安が良く、リセールバリューも高い
東京都のitot



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