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ニューコッペパンの店 三陽屋(みはるや)

昔ながらのあたたかな人情を守りながら、チャレンジし続ける“ニューコッペパン”

JR「鶯谷」駅から東日暮里方面へ歩いて8分。オレンジ色の軒先テントやのぼりが目を引く「三陽屋(みはるや)」は、1951(昭和26)年に創業したコッペパン専門店だ。早朝から作りのコッペパンを販売し、売り切れ次第閉店。地域住民に愛されながら、これまで何度もメディアでも採り上げられてきた。
変化しつづける東京の街で、あたたかな人情味や懐かしさを感じさせてくれる「三陽屋」を訪ね、三代目・須藤 為五郎さんにお話を伺った。

ニューコッペパンの店 三陽屋(みはるや)
三代目 須藤 為五郎さん インタビュー

積み重ねた歴史と、飽くなき創作意欲が生みだすこだわりの品々

Q. このお店の創業はいつですか?

創業は1951(昭和26)年です。今でこそ屋号は“みはる”ですが、鞍替えする前の印刷業を営んでいたときは、同じ「三陽」という漢字で“さんよう”と読ませていました。
長いこと営業してきたからなのか、最近ではテレビや雑誌などで採り上げていただく機会が増え、わざわざ広島県から訪ねてきてれたお客さんがいたのには驚きました。

お店を開けるのは朝の6時前ですが、5時前にはもうお取り置きをしたいというお客さんから電話が掛かってきます。だから朝早い時間は開店準備に電話の対応に、最も忙しい時間帯ですね。商品全てが売切れたら、閉店時間を迎える前でもお店を閉めてしまいます。

「ニューコッペパンの店 三陽屋」三代目店主&おかみさん
「ニューコッペパンの店 三陽屋」三代目店主&おかみさん
オレンジ色を基調した、あたたかな雰囲気の店
オレンジ色を基調した、あたたかな雰囲気の店

Q. 謳い文句の“懐かしいけど新しいニューコッペパン”について聞かせてください。

給食などで、大半の方はコッペパンを食べたことがあると思います。そうした昔ながらの焼きそばやコロッケを挟んだコッペパンと対比して、うちのニューコッペパンには、きんぴらやベーコンなど、これまで使われてこなかったものが入っています。

学生時代を思い出し、懐かしさを覚える人も多いと思いますが、最近ではコッペパンを食べたことがないという世代もいますから、そういう人には“新しい”と映るかもしれませんね。

商売繁盛を見守る招き猫
商売繁盛を見守る招き猫
熱心に商品を選ぶお客さん
熱心に商品を選ぶお客さん

Q. 変わり種が多いようですが、その中でも人気商品はありますか?

「ベーコンエッグ」や定番の「焼きそば」、ブランドジャガイモ“インカのめざめ”を使った「ポテトきんぴら」などが人気です。定番商品だけでなく、季節限定の商品も出しているので、何度も通って味の違いや変化を楽しんでもらえたら幸いです。

ボリューム満点の手作りコッペパンがずらり
ボリューム満点の手作りコッペパンがずらり
きんぴらを使ったニューコッペパン
きんぴらを使ったニューコッペパン
ベーコンエッグ
ベーコンエッグ

Q. 仕事に臨まれる上で、心がけていることはありますか?

色々なところで食べたり飲んだりしますが、やはり無意識にコッペパンとの相性を考えてしまいます。見慣れた食材でも、組み合わせることによって面白いものが生まれることがありますから。色々な味を知るというのは大切なことですね。

暖かい“人情”のある街で、みんなに親しまれるお店を目指して

Q. お客さんはどのような方がいらっしゃいますか?

現場に向かう途中に立ち寄る職人さんやタクシーの運転手さんは多いですね。朝食にするのか昼食にするのかは分かりませんが、どの商品もボリュームがあるので食べ応えがあると思いますよ。

あと、警察官の方も来てくれますが、初来店のときは驚きましたね。店先にパトカーが停まるものだから何かあったのかって(笑)。それ以外では、プライベートで来てくれる俳優さんもいたりしますよ。

つぶあん
つぶあん
店先に立つおかみさん
店先に立つおかみさん

Q. この地域の魅力を聞かせてください。

気さくで親しみやすい方が多いですね。日本から消えつつある“人情”が、まだまだ残っている街だと思います。駅の近くにある「元三島神社」の祭礼などで得られる街と住民との一体感は、それを反映したものでしょう。

にこやかに応えてくださった須永さん
にこやかに応えてくださった須永さん
「三陽屋」の“顔”ともいえるおかみさんの笑顔
「三陽屋」の“顔”ともいえるおかみさんの笑顔
元三島神社
元三島神社

生活圏内に浅草がありますから、自転車を10分も漕げば国際的な観光地に着いてしまいます。バスでも行けますが、自転車の方が早いですね。どの街も住んでしまえば都かもしれませんが、客観的に見てもここは“人も街も温かく、住みやすい街”だと思います。

 

今回お話を聞いた人

三陽屋
三代目 須藤 為五郎さん
所在地:東京都荒川区東日暮里4-20-3
TEL : 03-3801-3542
※この情報は2016(平成28)年2月時点のものです。

ニューコッペパンの店 三陽屋(みはるや)
所在地:東京都荒川区東日暮里4-20-3 
電話番号:03-3801-3542
http://miharuya.web.fc2.com/

荒川区のitot



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