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『新宿区まちづくり長期計画』で“暮らしと賑わいの交流創造都市“を目指す新宿区と、整備が進む牛込柳町エリア

新宿区では2017(平成29)年に『新宿区まちづくり長期計画』を策定し、持続的な発展をする街づくりを目指しています。その具体的な戦略として牛込柳町エリアでも着々として整備が進み、これからの新たな街へと向かっています。今回は、その計画と現在の牛込柳町エリアの様子をお伝えします。

image photo
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新たに『新宿区まちづくり長期計画』を策定

新宿区ではこれまで、2007(平成19)年に『都市マスタープラン』を作成して取り組んできました。しかし近年になり、大規模災害が発生したり「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催が決定したりと環境が大きく変化したため、その変化に対応していくための見直しを実施。新たに『まちづくり戦略プラン』も追加して、2017(平成29)年『新宿区まちづくり長期計画』を策定しました。

マスタープランと
戦略がまとまっている

『新宿区まちづくり長期計画』の表紙
『新宿区まちづくり長期計画』の表紙

開・閉会式も
行われる予定

オリンピックスタジアム
オリンピックスタジアム

2つの戦略「安全安心の強化」と「賑わい都市の創造」

『都市マスタープラン』において、新宿区が目指したいとする将来の都市像とは“暮らしと賑わいの交流創造都市”。もう少し詳しく言うと、「住む人、働く人、訪れる人が心地よく感じる」、「みどり豊かな快適で潤いのある」、「安全に安心して生活でき、住み続けられる」、「魅力あふれる文化を創造する」、「訪れる人による活力が住む人の利益に結びつく」といった街の実現を目指しています。

では、そのための戦略とはどういったものか。『まちづくり戦略プラン』において、課題を大きく2つ挙げています。まずひとつめは“新宿の高度防災都市化と安全安心の強化”。具体的には災害時の建物の安全安心の強化、密集地域の解消など地域防災性の強化、災害発生時の情報発信や避難体制の強化などを行っていくとしています。2つめは“賑わい都市・新宿の創造”。こちらも具体的には、新宿の顔をつくるなど国内外から訪れる人が魅力を感じるようにする、賑わいを作り地域住民が潤いある暮らしができるようにする、地球環境にも配慮し持続的に発展するようにするといったことを挙げています。

これら戦略はエリア別にさらに細かく決められており、『グレンドール新宿牛込柳町』近くの「外苑東通り沿道エリア」では“安全で潤いと賑わいあるまちづくり”が推進されることになっています。例えば、周辺と調和する建物の外観を保ちながら商業施設などを維持し充実させていき、また、「漱石山房記念館」や寺社といった歴史や文化の観光資源を活かしながら賑わいづくりを行っていく方針です。

「東京都庁舎」
「東京都庁舎」

外苑東通りを
中心とした戦略

外苑東通り沿道エリアでの戦略の方向性
外苑東通り沿道エリアでの戦略の方向性

牛込柳町周辺で進む拡幅工事。無電柱化も

南北に延びる環状第3号線(外苑東通り)でも賑わいづくりや安全・安心の工場などを行っていくことになっていて、既に拡幅・改良が進んでいます。区間は新宿区原町一丁目「市谷柳町」交差点~新宿区榎町「弁天町」交差点の約580m。2006(平成18)年の事業説明会に始まり、住民らがどのような街にしたいかを検討する「まち会」も結成。現在、完成に向けて工事は始まっています。完成すれば周辺地域の交通渋滞緩和はもちろん、災害時の延焼遮断帯や避難路としての機能も備えるので安心な街に。そして、歩道を整備し無電柱化や街路樹を植栽することにより快適で安全な歩行空間も整備される予定です。

事業区間
約580m

東京都第三建設事務所『環状第3号線(弁天町区間)事業説明会資料抜粋~事業区間
東京都第三建設事務所『環状第3号線(弁天町区間)事業説明会資料抜粋~事業区間

両側に
歩道もゆったり♪

東京都第三建設事務所『環状第3号線(弁天町区間)事業説明会資料抜粋~平面図
東京都第三建設事務所『環状第3号線(弁天町区間)事業説明会資料抜粋~平面図

生活に便利な駅周辺

では、「牛込柳町」駅から『グレンドール新宿牛込柳町』までを歩いてみましょう。地上への階段を上って「南東口」を出ると、南側の大久保通りに面して夜9時まで営業するスーパー「よしや 柳町店」があります。駅の出口のあるビルには内科、皮膚科、歯科のある「牛込パーククリニック」が、出口すぐ目の前には「ファミリーマート 牛込柳町駅前店」がありますので何かと便利そうです。そのまま北へ進んで「ファミリーマート 牛込柳町駅前店」の角を右折します。ここには地下鉄「東口」があるので、どこにも立ち寄らないときはこちらのほうが近いですね。

大久保通り
大久保通り

2017(平成29)年に
供用開始

「牛込柳町」駅南東口
「牛込柳町」駅南東口

ゆったりとした歩道が着々と完成

通りをわずか50mほど歩いたところで外苑東通りにぶつかり左折。現在工事を行われているのがわかります。すぐ右手が「市谷柳町」交差点で、ここから北に向かって500m以上の道のりの工事が行われていることになります。現在、車は2車線の道を走っていますが、その西側にゆったりとした幅の道の拡幅が行われていて、どれぐらいの広さになるかもよくわかります。

「市谷柳町」交差点工事の様子
「市谷柳町」交差点工事の様子

着々と拡幅工事が進む

「外苑東通り」の工事が完了したエリア
「外苑東通り」の工事が完了したエリア

通りを入ると広がる閑静な住宅環境

外苑東通りを100mも歩かないうちに左側にYの字に分かれる道へと入っていきます。現在の外苑東通りとは工事している部分を挟んだ通りなので、完成すればこの通りも全て大通りになることが想像されます。広くなった外苑東通りを歩くのは200m。どんな賑わいが訪れるかも楽しみです。

『グレンドール新宿牛込柳町』は、将来の外苑東通りから左に曲がり住宅街に入るとすぐ。通りを少し入っただけで静かな住宅環境が広がっています。

物件前の通り
物件前の通り
「漱石山房記念館」も近い落ち着いた住環境
「漱石山房記念館」も近い落ち着いた住環境

地域活動拠点「みちくさくらす」

ここまで見てきたように、ハード面での整備が着々と進んでいる牛込柳町エリアですが、ソフト面での活動も注目です。

地域活動拠点「みちくさくらす」
地域活動拠点「みちくさくらす」

地域活動拠点「みちくさくらす」は、子どもが放課後を過ごせる教室や地域の人々が食を楽しめるキッチン、活動のレンタルスペースなどがある複合施設。子育て世代の夫婦が自ら古い建物をリノベーションし、2019(平成31)年2月にオープンしました。その年に「日本都市計画家協会賞」の「優秀まちづくり賞」と「全国まちづくり会議特別賞」をダブル受賞しています。

現在は、勉強会やトークイベント、ワークショップ、総菜や弁当の販売、持ち寄りごはん会などを開催し、世代を問わない地域の交流拠点となっています。


発見ポイント!

整備が進む
整備が進む
  • (1)道路改良工事が進み車も歩行者も便利かつ安全に!
  • (2)駅周辺に生活施設が揃っていて便利!
  • (3)辺りは静かな住宅環境が広がっている!

『新宿区まちづくり長期計画』で“暮らしと賑わいの交流創造都市“を目指す新宿区と、整備が進む牛込柳町エリア
所在地:東京都新宿区 




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