城北中央公園
「石神井」川沿いの起伏に富んだ敷地に広がる城北地区最大規模の運動公園「城北中央公園」。戦時中の1942(昭和17)年に空襲被害の拡大を防ぐために設置された防空緑地の1つで、戦後の都市公園計画に引き継がれ、1957(昭和32)年に「上板橋緑地」として開園。1970(昭和45)年に現在の名称に変わり、地区住民の暮らしに欠かせない憩いの場として、親しまれている。
運動公園の名に相応しく、軟式野球場2面、小野球場(少年軟式野球・ソフトボール)2面、人工芝9面のテニスコート、陸上競技場やゲートボール場を完備。スポーツ好きにはたまらない充実した施設が整えられている。利用料は、軟式野球場が1時間1,200円から1,500円、小野球場が500円から600円、テニスコートは1,300円(照明料は500円)で、陸上競技場は貸し切り利用もできる。元プロ野球選手の指導を直接受けられる「少年少女野球教室」や「ランニング・ウォーキング教室」などのイベントも好評だ。
広々としたドッグランも有名で、利用料金は無料。小型犬、中・大型犬専用エリア、フリーエリアの3つに分けられているため、愛犬に適した環境を選べるのが嬉しい。ボールやおもちゃも用意されており、「城北中央公園サービスセンター」で利用登録すれば、登録証を発行してもらえる。東側には、「桜川児童公園」と「こども広場」といった子どもたちの遊び場も備えており、家族連れにも人気がある。
園内には、9,000本を超える樹木が植えられており、春はサクラ、秋はイチョウの紅葉やコスモスと、四季折々の風景も見どころの1つ。「東京都立公園協会」のサイトの「公園なう!」では、現在の公園の植物や虫たちの様子が、写真と共に掲載されているので、来園前に是非確認し、季節毎の散策を楽しみたい。
敷地内では、1951(昭和26)年に、約1万7千年前の旧石器時代の遺跡「茂呂遺跡」、1955(昭和30)年には、縄文土器や、弥生時代から平安時代の竪穴住居跡「栗原遺跡」が発見され、再現された奈良・平安時代の住居は、練馬区の史跡として文化財に登録されている。公園と地域の歴史との繋がりを学べる歴史ガイドツアーも開催されており、専門講師の解説を聴きながら、古代の暮らしを体感できる。
城北中央公園
所在地:東京都板橋区桜川1 ほか
電話番号:03-3931-3650(城北中央公園サービスセンター)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format..