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小田原名産の蒲鉾や野菜を「梅みそ」で

小田原おでん本店

小田原おでん本店
小田原おでん本店

ダシの取り方はオーナーである露木氏が、和食の名門「吉兆」で働く友人に教えを乞い、幾度となく試行錯誤を重ねて完成させたもの。ダシの香りは鮮度が命であるため、毎日新たなものに入れ替えているというが、上質な練り物や野菜の滋味をたたえた“残りダシ”もまた命の一滴。この店ではこれを翌日のダシのベースとして加え、営業開始から終了まで安定した味を提供しているのだという。

露木氏は本業を別に持っているのだというが、週に1日はこのカウンターに立つことを欠かさない。それは目の届く範囲で店を営み、「絶対に味を落とさない」という信念が貫かれているからでもあり、その職人気質には頭が下がる。

小田原おでん本店
小田原おでん本店

繊細なダシや種の旨味を堪能するためには、それなりの“落ち着いた場所”が必要だ。その点、この店は割烹のような純和風の造りといい、店主の切れ味が良く物腰柔らかな接客といい、十分にその条件を満たしている。

小田原おでん本店
小田原おでん本店

店奥の茶室は接待の場として使われることも多いそうで、誰を招いても恥ずかしくない、折り目正しい格式を備えている。ただ敢えて言えば、“おでんの価格の安さ”だけが、この場所には似つかわしくないのかもしれない。

まるで屋台のような値段がメニュー表には並ぶなか、ちょっと高めの価格設定もあるが、それは素材へのこだわりと下準備にかけた手間と時間を正直に乗せたもので、価格にはそれ相応の価値がある。この店の本質を味わいたいのであれば、少し高めの品を選ぶのが賢いかもしれない。手軽さと、格式高さ。その両方の魅力を備えたこの店のおでんを求め、今では小田原市内のみならず、県外からも多くのリピーターが訪れているそうだ。

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小田原市のitot



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