四季乃舎
白い壁とどっしりとした風情ある木造建築が目を引く「四季乃舎」。瀬戸代々の窯元「丸幸窯」の江戸時代の建物を忠実に再現したのだという。
暖簾をくぐると店内には広い土間が広がり、太い梁や磨き抜かれた床、すべての部屋に囲炉裏が備わり、そのたたずまいの重厚さに驚かされる。正面には、「くど」がどっしりと構えられ、毎日このくどで、「ごも」を炊いているそうだ。
ここ瀬戸では、昔から五目飯のことを「ごも」と呼び、仕事始めや窯入れ窯出しの折に職人にふるまわれ、製品の無事を祈願する習慣があった。また、祭りやお祝いごとにも欠かすことのできないご馳走だったという。
「四季乃舎」では、古くから伝わる窯元「丸幸窯」の造りだけでなく、その伝統ある味も再現し、いまに伝えているのだ。