最後にお抹茶とお菓子で料理の余韻にひたり、のんびり器を眺めれば日頃の忙しさも忘れ、心の安らぎを覚える。

料理に使われている器は、すべて同じ敷地内にある窯元「丸幸窯」で焼かれたもの。渦巻き模様がおもしろい馬の目皿は、江戸後期、瀬戸で盛んに焼かれたお皿で、馬の目に似ていることから“馬の目皿”と呼ばれ、現在でも食卓を華やかに飾っている。

ランチのほか、「馬の目ゴモ膳（3,000円）」「窯元ゴモ膳（5,000円）」など各種お膳料理があり、お持ち帰り用には、「伝統五目飯（木箱入り）」や「鮎の榾火焼き」「自家製五平餅」なども用意され、自宅でも「四季乃舎」の味を楽しむことができる。

「四季乃舎」がオープンして30年。伝承の味をできるだけ忠実に再現しようと日々精進を怠らない実直な店主。どれだけ時代が流れても、瀬戸の陶器とともに瀬戸に生まれた伝統の味をこれからも大切に繋げていくことだろう。

※本文内の価格（税抜）等は取材時のものです。変更している場合がありますのでご了承ください。

四季乃舎
所在地：愛知県瀬戸市東横山町188-1 
電話番号：0561-83-9294
営業時間：11:30～14:00（L.O.13:00）、17:00～21:30（L.O.19:00）
※夜営業は完全事前予約制
定休日：月曜日
https://shikinoya-seto.com/