学校の壁を超えた絆を作り続ける/公益財団法人 かわさき市民活動センター 北加瀬こども文化センター 西本征信さん

公益財団法人 かわさき市民活動センター
北加瀬こども文化センター 館長 西本征信さん

学校の壁を超えた絆を作り続ける

北加瀬の閑静な住宅地の一角にあり、放課後に多くの子どもたちが集まる「北加瀬こども文化センター」は、幸区内に6施設ある「こども文化センター」のひとつ。川崎市が、それぞれの地域に「様々な遊びを通して児童の健全な成長を促す児童健全育成の拠点」として整備を進めてきた施設である。

このこども文化センターは「地域の子どもたちが、いつでも、自由に使える」という気軽さと自由さが魅力。今回は館長の西本征信さんに、施設の魅力や子どもたちの様子、地域の魅力などについてお話をうかがった。

「こども文化センター」というのは聞き慣れない名称ですが、どのような施設なのでしょうか。

北加瀬こども文化センター_館長
北加瀬こども文化センター_館長

もともとは川崎市が「地域児童の健全育成の拠点」という目的で整備したもので、川崎市内には59施設が設置されており、幸区内には6施設ありまして、ここ北加瀬こども文化センターは主に日吉中学校区をカバーしています。この学区には日吉小、夢見ヶ崎小があり、この学校の子どもはもちろん、他の学校の子どもたちも幅広くご利用いただけます。 こども文化センターの利用概要は以下のとおりです。

■開館日:年末年始(12月29日~1月3日)を除く毎日
■開館時間:午前9時30分~午後9時
(※日曜・祝日は午後6時まで)
■利用対象:0から18歳未満の児童(未就学児童の利用は保護者同伴)・青少年の健全育成や市民活動に携わる地域の方々

 

設備や部屋について教えてください。

北加瀬こども文化センター_外観
北加瀬こども文化センター_外観

基本的には室内の“遊び場”ということでして、ドッジボールや卓球ができる「集会室」(小さな体育館のような部屋)、ピアノもあり、自由に遊べる「遊戯室」、椅子とテーブルがあり、宿題もできる「学習室」、本を自由に手にとれる「図書室」、未就学児優先の「幼児室」があります。どの部屋も自由に使えます。

利用するのは小学生が多いのでしょうか?

北加瀬こども文化センター
北加瀬こども文化センター

平日の放課後は小学生の利用者が多いのですが、午前中は小さなお子さんとお母さん、地域の様々な市民活動団体の方々、昼ごろからは隣にある幼稚園から帰る途中で寄る親子連れ、午後3時台からは小学生、中学生という具合で、時間によって利用者はさまざまです。高校生の利用者は少ないですね。イベントの時や、週末になりますと平日は利用されない方もたくさん訪れます。

典型的な利用の例を教えてください。

北加瀬こども文化センター
北加瀬こども文化センター

いちばん多いのは小学生ですので、その例ですと、放課後、だいたい3時台ぐらいになると友達同士で来館して、まず最初に入り口のノートに名前と学年、電話番号を書いて入館します。もう職員と顔なじみの子どもが多いですから、みんな元気にあいさつをしてくれますよ。あとは、ボールで遊んだり、卓球をしたりして遊ぶ子が多いですね。

事務室にもいろいろな遊び道具やボードゲームを用意しているので、それを借りていく子もいますし、もちろん勉強をする子もいます。女の子にはピアノも人気です。小学生の利用時間は午後6時までになっていますので、それまでにはみんな帰ります。

利用されるのは、両親が仕事で家に不在という子が多いのでしょうか。

北加瀬こども文化センター_幼児室
北加瀬こども文化センター_幼児室

いえ、そういったことは無いと思います。今は安全に遊べる所も少ないですし、友達同士でここで待ち合わせをして、夕ご飯までの間、一緒に遊んでいるみたいですね。家で遊ぶということも最近は難しいようですから、ここが集まる場所になっているのでしょう。

遊び道具の制限などはありますか?

北加瀬こども文化センター_遊具一覧_
北加瀬こども文化センター_遊具一覧_

ボール遊びはドッジボールと卓球にしていますが、特にこれはダメというものはありません。ただ、壊れたり忘れたりということもありますから、あまり高価なものは持ち込まないようにしてもらっています。飲食できる部屋は学習室のみとしています。

こちらで主催しているイベントなどもありますか?

北加瀬こども文化センター
北加瀬こども文化センター

はい、色々開催していますが、その内容は月に1回発行している「こども文化センターだより」やホームページで紹介しています。センターだよりは日吉小と夢見ヶ崎小には毎月配っていますし、日吉合同庁舎にも置いてありますので、そちらを見ていただければと思います。 だいたい毎月何かしらのイベントはありまして、そのほとんどが無料で、かかっても材料費程度です。

一例ですが、今月は「さいわいキッズシティ2013」(※)というイベントがありまして、これは仮想の街でお仕事を体験して、仮想のお給料をもらって、そのお金で買い物やゲームを楽しむというものです。このほかにも、映画の上映会、自然観察会、マンカラ大会、おやつ作りのイベントなど、毎月色々と企画しています。専門の講師を招くものもありますから、良い学習機会にもなると思います。 定例のイベントとしては、それぞれ月1回、平日に乳幼児対象で行っている「ぽぽんたらんど」や、土曜日に行っている親子企画「パパっとサタデー」などがあります。

(※)2013年1月取材時

職員の皆さんはどのような関わり方をされていますか?

北加瀬こども文化センター_
北加瀬こども文化センター_

基本的には見守る立場ですが、月に1回、「子ども運営会議」などを行って、子どもたちと一緒に、行事の企画や役割分担などを話し合っています。行事への参加も“遊び”の一環ではありますが、その中から子ども達の自主性やリーダーシップなどを引き出せれば良いなと思っています。

もちろん、ひとりで遊んでいる子がいたら、他のグループと一緒に遊べるように声かけもしますし、分からないことや困ったことがあれば、子どもの相談に応じたりもします。職員もみんな子ども好きですから、是非頼っていただければと思います。 この他、ここではないのですが、市内の各小学校にはすべての小学生を対象に、放課後の子どもたちが安心して過ごすことができる制度として「わくわくプラザ」がありまして、そちらにも当館の職員を派遣しています。

学年や学校の枠を超えた出会い、成長なども見られますか?

北加瀬こども文化センター_図書室
北加瀬こども文化センター_図書室

やはり学校の友達同士で遊ぶ子が多いのですが、最近は学校でも縦の関係づくりに取り組んでいますから、ここに来ても学年が違う子どもたちが、自然と一緒になって遊んでいます。高学年の子が低学年の子をまとめてくれるような光景も見られますね。

学校の壁を超えていろいろな友達と出会えるのは、「こども文化センター」ならではでしょうか。 小さなお子さんをもつお母さん方にも是非来ていただけたらと思います。特に引っ越して来たばかりの方ですとお知り合いも少ないと思いますので、ここに来ていただければ、保護者同士のつながりもできやすいと思います。

北加瀬エリアの「おすすめポイント」を教えてください。

やはり、子育て環境の良さは魅力だと思います。川崎市は当館のような自由に遊べる施設が各区にあり、全小学校にはわくわくプラザもありますので、放課後も安心して過ごしてもらえるかと思います。 北加瀬の周辺は特に住環境も良く、高い建物もあまり無くのんびりとした雰囲気ですし、近くにある加瀬山には「夢見ヶ崎動物公園」があったりと、自然もたくさん残っています。新川崎の駅から徒歩圏内で、武蔵小杉や川崎などの方面からのバスもありますし、交通の便も意外と良いですよ。

北加瀬こども文化センター_館長
北加瀬こども文化センター_館長

今回、話を聞いた人

公益財団法人 かわさき市民活動センター
北加瀬こども文化センター
館長 西本征信さん

所在地:神奈川県川崎市幸区北加瀬2-12-12
電話番号:044-599-6868
http://www1.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp/

※記事内容は2013(平成25)年1月時点の情報です。

学校の壁を超えた絆を作り続ける/公益財団法人 かわさき市民活動センター 北加瀬こども文化センター 西本征信さん
所在地:神奈川県 川崎市幸区北加瀬2-12-12  
電話番号:044-599-6868
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