全国トップクラスの難関中高一貫校

開成中学校・高等学校 インタビュー

学校法人開成学園
校長 柳沢幸雄先生

自由な校風と生徒の自主性を重んじる教育
東大合格者数日本一の進学校

35年にわたって「東大進学者数日本一」を維持してきた、日本を代表する進学校「開成学園」。「開成中学校」と「開成高等学校」を擁する中高一貫教育校で、男子校ということまではよく知られていても、その学校が西日暮里にあることや、教育方針、歴史的背景まで知っている人は少ないかもしれない。そこで今回は、「開成学園」がなぜ優秀な生徒を輩出し続けられているのかを、学校長である柳沢幸雄氏に伺った。

まず、学校の歴史についてお聞かせください

創立が1871(明治4)年ですので、、今年(2016年)で創立145周年になります。創立者は、佐野鼎(さのかなえ)という人物です。 佐野鼎は、もともと静岡で生まれて、明治維新の時には加賀藩で砲術の先生をしていました。明治維新以後、咸臨丸のアメリカやヨーロッパ視察にも随行もしていました。 その際、アメリカやヨーロッパの状況を見て、「新しい教育の必要性」を非常に強く感じ、日本に帰ってきて間もなく、学校を作ったわけです。それが本校の大元である、「共立(きょうりゅう)学校」と呼ばれていた学校です。
共立学校では、最初は主に英語を教えていました。 当時の英語教育のほとんどは、漢文を学ぶ時に「返り点」や「一二点」というものを使うように、日本風に順序を変えて読んでいく、“変則的”な英語が占めていました。ところが人というのは、話を聞いた時に、頭からずっと理解していきますよね。共立学校で教えた英語は「正則英語」というもので、喋っている人達の話を直接聞いて、母国語の人たちが感じるように、頭から全部理解しましょう、というものでした。これは素晴らしい教育法でしたが、残念ながら佐野鼎は若くしてコレラにかかり、亡くなってしまいました。佐野が亡くなって以来、学校はほとんど廃校状態になってしまったそうです。
しかし、その当時学校に関わっていた人たちが、後継者として高橋是清(のちの総理大臣、大蔵大臣等)を担ぎ出し、高橋是清が「初代校長」になり、新たな体制がスタートしました。ですから、本校の歴史の中では高橋是清は初代校長で、佐野鼎は創立者ということになっています。高橋是清が初代校長になり、学校の経営は持ち直したわけですが、高橋是清は非常に“山っ気”の多い人で、ペルーの銀山経営の話を持ちかけられて、校長を辞めてペルーに行ってしまったんです。
その時、初代校長の後を継いだ人たちが、この学校を非常によく盛り立ててくれまして、その時期には多くの著名人も在籍していたそうです。東大の予備門を目指す生徒が集まり、正岡子規ですとか、『坂の上の雲』で有名なの秋山真之、斎藤茂吉、島崎藤村なども学んでいました。ところが、だんだんと明治政府が公教育を充実してきますと、兵役などの問題で私立学校が不利となり、一度は、東京府の管轄に移ってしまいました。府立で「共立学校」というのはおかしいですから、校名を変えましょう、という話になって、現在の「開成」という校名になったんです。これが1895(明治28)年のことです。

「開成」という名前の由来については、中国の古い書物『易経』(えききょう)の中に、「開物成務」(かいぶつせいむ)という言葉があり、そこから取っています。「物を開いて務めを成す」ということですが、「物」とは何かと言えば、私は「生徒の素質」だと理解しています。どの人にも得意分野がありますから、それを「開」花させて、伸ばして、人間としての、そして社会に対する「務」めを「成」す、そういう人材を育てようというのが、この「開成」という名前に込められた願いです。府立になった後はと言いますと、これがまた開成らしいところなんですが、この学校は昔から自由な学校で、窮屈なことが大嫌いだったんです。ですから窮屈な府立から、自由な私立に戻そうという動きがあって、それからずっと今まで、私立の学校として続いてきています。

柳沢幸雄先生
柳沢幸雄先生

学校の入口
学校の入口

開成学園と言えば「ペンと剣」の校章が有名ですね。ここにはどんな秘密があるのでしょうか

校章についても、「自由は大事」だということが根底にあります。で、自由の中でもっとも基本的な自由は何かと言えば、「良心の自由」、つまり「思想信条の自由」なんです。どんな暴力にも、どんな圧政にも屈しない自由の象徴として、「ペンは剣よりも強し」という言葉を選んだのでしょう。
また、先ほどの「開物成務」と、この「ペンは剣よりも強し」と、実はもうひとつ、学校のキャッチフレーズになっているものがあるんです。それは「質実剛健」というものです。「いろいろな飾りを廃して、中身で勝負をしよう」というものですが、これも長らく、開成のキャッチフレーズになっています。

つまり、開成の基本的な精神は、「自由」です。そしてそれは、「質実剛健」という「物欲からの自由」と、「ペンは剣よりも強し」という「良心の自由」の2つから成り立っていて、この基本的な考え方のもとで、「開物成務」、すなわち生徒の素質を花開かせて、人としての務めを成す人間を育てることが、我々ができる、社会に対する最大の貢献だと考えています。
それからもう一つ、本校で大切にしている言葉に「自主自律」という言葉があります。これは、「開物成務」を達成するためには、欠かすことのできないものだと考えています。「自主自律」の精神に則って、生徒たちの自主性をうながしていけば、自ずと「自分は将来、○○になりたい」という思いが出てきます。その思いが芽生えたら、それからは、自分の人生をその方向に向けて設計していけば、ちゃんと実現できるんです。

校章
校章

独自性の高いカリキュラムを展開しているそうですが、科目ごとの具体的な取り組みや、開成ならではの特徴的な部分があれば教えてください

この学校は学校教育法の「一条校」で、正規の教育課程を教えている学校ですから、学習指導要領の原則は守っています。ただ、どういう教材を使って教えるかという点に自由度が大きい学校です。もちろん、教科書はあるんですが、どういう教え方をして、どういう副教材や、材料を使って教えるかということは、すべて先生方に任せているんですね。ですから同じ内容を教えていたとしても、先生ごと、学年ごとに教え方も教材も違いますから、頭に残るものもだいぶ違ってくると思います。

本校は中学1年生の段階で7クラスありますが、「組主任」と呼んでいるクラス担任を7名と、「学年担当」と呼んでいる副担任に相当する教員を2名配置して、その9名で学年ごとのチームを作って、基本的な教育をまかなっています。英語、数学、国語、保健体育の4つの科目については、原則として6年間、教科担任は変わりません。
これはなぜかと言いますと、英語と数学と国語というのは、学問の種類として、積み重ねが必要な科目なので、どのような教材で教えてきたかを把握している先生が必要だからです。開成の先生というのは、自分流の知識の伝達法を生み出すというプレッシャーに耐えられないと務まらないわけです。教えるアイディアを自分で出して、生徒を引き付ける実力のある先生だけが務められるわけです。学校が教え方を指示するというのは基本的には無いですから、それぞれの先生が、実際に教室で生徒に相対した時に、もっとも良いと思うやり方で授業を行っています。それが本校の教育の特徴であり、伝統です。

 教育理念
教育理念

中高一貫教育のメリットとは何でしょうか?

私は、中高一貫教育というのは、「人類が歴史的に十分に確認した教育法」だと思っているんです。というのは、今から500年前も今も変わらず、子どもは生まれてくる時、まったくの「無能力者」なわけです。それがどんどん成長していって、性的にも成熟して、大人になっていくわけですね。そのスピードは、500年前も今も、ほとんど変わりません。この500年間で、非常にきちんとした教育を行った学校はどういうところか、と見ていきますと、イギリスのイートン校であるとか、アメリカのフィリップス・アカデミーであるとか、日本の旧制中学などです。これらの学校では中高の段階を連続して教えているんです。ですからそれが、12、3歳から18歳くらいまでの子どもの成長段階を考えた時に、一番成長を促す教育システムであると考えているんです。
これが良い理由については、「子どもに教育を与える人が誰であるか」という視点から見れば、明らかになってきます。幼児期はもちろん「親」ですね。これが初等教育の間は、「親と先生」になります。ところが、中等教育、つまり中・高の6年間については、この時期が反抗期に当たりますから、親の寄与というのは減ってきます。では、その代わりは誰がやるかと言えば、「友達」なんです。当然、先生も教えるわけですが、生徒ひとりひとりの素質、好みを考えていくと、いろんな子がいるわけですから、そこでいちばん適した教育をしてくれる人、いちばん寄与する人は何かと言えば、「友達」と「先輩」なんです。今までは先生も親も、子どもにとっては選びようが無かったわけですが、「友達」と「先輩」については自分で選べるわけです。だから、そういう先輩と出会える、先生や親ではない人からものを教わる、という経験が、成長にとって重要な役割を果たしていると考えています。
その中でひとつ重要なのは、中高一貫校では、「先輩が後輩に優しい」ということが絶対に必要なんですね。なぜかと言えば、自分たちが後輩だった頃に、先輩に優しくしてもらえれば、自分が先輩になった時に「じゃあ、今度は自分がやってやろう」となるわけです。こうしてずっと、良い具合に回っていくんですね。もちろん、これは開成の良き伝統にもなっています。先輩は後輩を教えることによって、見違えるほど大人に成長します。

吹奏楽部
吹奏楽部

文化祭の様子
文化祭の様子

「男子校ならではのメリット」があれば教えてください

まず、中高の成長段階について考えると、男性よりも女性のほうが早いんです。身体の発達も、精神の発達もそうですね。そうすると、同じ年齢で輪切りにした場合、リーダーシップは全部女性が持っていってしまうことになります。だから私は、「今こそ男子校が必要だ」と思っているんです。 そもそも、いまの男の子の教育は誰が担っているのかと言えば、まず、家庭の中では「お母さん」ですよね。家で女性から学んで、学校では、同学年の女子生徒の補佐役に回る。これでは、男はどこでリーダーシップを身につければ良いのか、ということになります。ところが学校が男だけなら、誰かがリーダーにならざるを得ない。そこにリーダーシップを身に付ける機会が生まれるわけです。
それからもう一つは、学校内に女性がいなければ、友達同士で「恋敵」が生まれないですよね。そうすると、ここを出たOBは、大人になってもみんな仲が良いままなんです。恋愛においての「勝った負けた」というものが無いですから。これは実は、男子校の一番良いところなのかもしれないです。「卒業後のつながりが深い」という開成の特徴は、これによる部分も大きいのでしょう。 もちろん部活や、学内で行われるいろいろな行事も全部、学生が主体になっていますから、そこの中でいろんな楽しい思い出、ぶつかり合った思い出なんかがあって、それが卒業した後に、酒の肴になったりするわけです。

部活動や学校行事も生徒主体で実施されていて、そのことが教育面でも大きな役割を担っているということですが、詳しくお聞かせください

この学校には現在約2100人がいまして、そのうち、高校3年生は部活から引退しますから、約1700名が、何らかの部活に所属しています。本校の部活動は大概、活動日が「月水金」と「火木土」と2つの区分されていますから、兼部がたやすくできるわけですね。ですから、運動部と文化部を兼部している生徒も多いし、中には運動部を2つやっている生徒もいます。部活動は好きもの同士の集まり、つまり「同じ穴の狢(むじな)」なので、生徒の対立というのも、あまり無いんです。

一方で、学校行事についても本校は特徴的でして、これは大きく3つ、一つは学年旅行、もう一つは運動会、そして、文化祭なのですが、これらはすべて、生徒たちが企画しています。たとえば学年旅行であれば、「どこに行って何をするか」というのを全部自分たちで考えて、投票をして決めるわけです。
具体的に言えば、「旅行委員会」というものを作って、そのリードのもとで、学年旅行の運営をします。中2以降になると生徒たちがグループを作って、「ここに行きたい」という具合にプレゼンをするわけです。それで、学年の全員が投票をして、マジョリティが勝つという、つまり選挙ですね。こうした中で生徒たちは、「意見の相違があっても、それを何とかまとめ上げる」という、「合意形成」を経験するんです。そこが部活動とは大きく違うところです。部活動は合意した人が集まっているわけですから、合意形成がそもそも必要ないですね。でも旅行の場合は違うから、合意形成のために、民主主義の手続きを踏むわけです。

さらに、学校全体の行事として運動会と文化祭があるわけですが、こちらは中1から高3まで全部の学年を含めての委員会が立ち上がって、もっと大規模な合意形成を経験します。学校行事を成功させるということは、社会の中で行っている、「プロジェクト」の経験のようなものですね。締切があって、そこまでに1年間かけて積み上げていって、完成させる。そういう、期限のあるプロジェクトを経験することなんです。
こういった学校行事に関わる中で、学ぶことは色々あると思っています。自分が全体を引っ張るリーダーが適任なのか、あるいは、セクションのリーダーが良いのか。それとも、得意な分野でコツコツと仕事をするタイプが良いのか。それがだんだん、自分の中でもわかってくるんです。 中等教育において「大学に入る」ということが重要であるということは事実ですが、それが人生を決めるわけではありません。大学を卒業して自立した時に、ちゃんと生きられる力を付けてあげる。これが一番大切なことです。そのためには、こういった学生主体の活動というのは、非常に大事なことだと考えています。

図書館
図書館

修学旅行の様子
修学旅行の様子

進学校にもかかわらず、多くの生徒が部活動や同好会に参加しているそうですが、これらの活動が与える学業への影響について、どう考えていらっしゃいますか?

私がいつも口を酸っぱくして言っているのが、「短い時間で勉強しろ」ということです。もちろん部活動は、本人が好きだから選んでいるわけで、楽しいわけです。それを最大限やるのはいいけれど、教室に行って、授業が分からないような状況には、絶対にしちゃだめだと言っています。部活に熱中するためには、自分流の効率的な勉強の仕方を身に付ける必要があるわけですね。敢えて忙しさに身を置くことで、これは自然と身についていくわけですから、部活と学業は決して相反するものではありません。
逆に、部活にも参加せず、長い時間勉強をしていい成績を取るタイプの生徒は、あとが伸びないんですよ。そういう勉強の仕方も確かにあるんです。でも、それで高校まで行っちゃうと、時間が足らず間に合わなくなるんです。だから伸びなくなっちゃう。それよりも短い時間で勉強をして、とりあえず、そこそこの成績が取れるような技術を身につけるほうが、高校に行った時に伸びるんです。 部活動と「ミニマムな学業」の両立というのは、ある意味強制的に、「時間をうまく組み合わせる」ということを経験させていることなので、これが開成生の底力につながっていくわけです。

東大への合格者数で注目されがちですが、何か特別な進路指導は行っているのでしょうか?

今年で35年間でしょうか、東大への合格者数は全国トップを守っているんですが、先ほど申し上げた通り、うちの教育は「自主・自律」なので、生徒の進路希望に合わせています。「東大に行きたい」と言ったらそのためのアドバイスをします。ですから、海外に行く生徒もいれば、芸大などに進む生徒もいます。何も全員が、東大を目指す生徒ばかりではありません。
生徒が「自分は○○になりたい」と言えるようにするまでが、我々の教育だと考えていますから、それを生徒が言い出したら、「じゃあ、そのためにこうしよう」という風に、適切な助言をしています。

面白いのは、先輩からいろいろなことを教わることでしょう。高校3年の5月の運動会が終わると、多くの高3生徒は坊主頭になって、一気に受験勉強を始めるんです。その頃髪の毛が長い生徒っていうのは、少数派ですね。運動会は高3から中1までが一つのチームになってやりますから、後輩たちも先輩たちと仲良くなるわけです。で、運動会が終わると先輩たちが坊主になって、一生懸命に受験勉強を始めて、志望校にスーっと受かっていくわけです。そういうのを見ていると、後輩たちは「あの先輩のようにすれば受かるんだ」と思い、「じゃあ、同じようにやって自分が受からないわけが無い」なんて思うわけです。その先輩がどうしていたかと言えば、運動会までの間は、部活も学校行事も夢中になってやっていたわけです。じゃあ、自分も夢中になってやればいいんじゃないかと。こういうことが毎年繰り返されているんです。
我々指導する側としても、運動会が終われば「運動会が終わったし、もうやり残したことは無いだろう。あとは勉強だけだ」という感じで、一気に発破をかけられるわけです。実はうちの高校2年生の全国模試なんて、結構ひどいものなんですよ。けれどもそれ以前に、時間のやりくりを、短い時間で勉強するということを経験しているから、火が付けばとにかく早い。それが開成生の強さでしょうね。

今後、高等部の新校舎の建設が予定されているそうですが、この計画について教えてください

これは本来5年後、2021(平成33)年に、150周年を迎えるということで計画されてきたもので、当初の計画ではもう着工しているはずだったんですが、東京オリンピックの関係で建築費が高騰してしまって、建築コストを眺めているという状況です。おそらく、2019年ぐらいからの着工になるでしょう。耐震の観点からすると、今の校舎でも十分ですが、今は教育の仕方も変わってきているわけです。ネットを使ったり、大人数や少人数の授業があったり、ビジュアルの機器を使ったり。そういうものにうまく対応するには、やはり今の校舎では手狭だということで、今よりも広々とした校舎にする予定です。

もう一つの目的は、体育や部活動への対応ですね。本校は体育や部活動が非常にさかんな学校ですが、その割には体育施設が狭小で、たとえば、硬式の野球部がグラウンドを使える時間は、週にわずか3時間しか無いんです。ということで、体育施設も大きく取る設計になっていますし、既存のグラウンドも人工芝化して、利用できる時間を増やしたいと思っています。また、文化系の部も活動しやすいよう、現状よりも会議室を増やしたりと、「これからの100年」を見据えた時に、今の施設では足りないな、ということを改善した新しい校舎を計画しています。

現校舎の外観
現校舎の外観

柳沢先生は開成のご出身で、日暮里エリアにもお詳しいと聞いていますが、この地域の今昔の変遷についてお聞かせください

実はこの「西日暮里」という駅は約40年前にできたばかりで、山手線でいちばん新しい駅なんですね。私が50年前に通っていた頃は、「田端」の駅で降りて歩いて来ていたんです。日暮里エリアというのは、山手の隅っこ、武蔵野台地のへりにあたる地域なんですね。言い換えてみれば、ここが「下町の始まり」の場所なんです。 実は、私がここの生徒だった頃には、在校生はほとんど近所の人ばかりだったんです。当時は千代田線も無かったし、遠くから来るにしても交通手段が無かったんです。いたとしても、大宮辺りから通ってくる人ぐらいでしたかね。昔は本当に、下町の雰囲気の街だったわけです。
学校がある地は一応「山手線」の内側なんだけれど、下町がすぐ隣だから、ほかの山手のイメージとはちょっと違っていると思います。新しい駅が出来てから、駅前についてはだいぶ開発されて変わりましたけど、今でも街全体の雰囲気としては、下町の風情がよく残っていると思います。温かい、人情のある街の風情ですね。 一方で開成に来る生徒については、交通が便利になったので、非常に遠くからも通ってくるようになりましたね。若干ではありますが、新幹線を使って通ってくる生徒もいます。

運動会の様子
運動会の様子

小講堂
小講堂

天体観測ドーム
天体観測ドーム

開成学園が都心ではなく、西日暮里にあるメリットは何でしょうか?

先ほどもお話ししたとおり、ここは下町と山手の境界線ですから、「日本の文化」というものを非常に身近に感じられるんです。本校でも中学1年の授業の中で「谷中散策」という授業がありまして、生徒がグループを作って谷根千を歩くわけですが、地域の産業や地理、歴史などについて、学べるポイントというのは数知れず散らばっています。そんな形で、地域が勉強のフィールドになるという点は素晴らしいですね。もちろん、交通の便が近年飛躍的に良くなりましたから、どこからでも通いやすいという環境も整っていると思います。

最後に、日暮里エリアにこれから暮らしたいという方に向けて、メッセージをお願いします

この辺りはいろんな文教施設や公園などが、ちょうど歩いて行けるぐらいの距離に点在していますから、休みの日などいろいろ歩いてみると、発見がある街だと思います。上野の博物館や美術館の辺りも良いですし、「谷中霊園」にも、有名な方の墓所が沢山あります。「根津神社」も素晴らしい神社ですし、足を伸ばして「飛鳥山公園」や「六義園」辺りに行くのも良いでしょう。散歩のし甲斐がある街ですね。日曜日などはとても静かなので、それも暮らす方にとっては、大きな魅力だと思います。

運動会の様子
運動会の様子

学園生活の様子
学園生活の様子

今回、話を聞いた人

学校法人開成学園

校長 柳沢幸雄先生

開成中学校・高等学校 インタビュー
所在地:東京都荒川区西日暮里4-2-4 
電話番号:03-3822-0741
https://kaiseigakuen.jp/