「基礎力は学習の要」勉強だけではない学びの場/八丁畷アカデミー 大原雅和先生・大原よしこ先生
八丁畷アカデミー
大原雅和先生・よしこ先生
「基礎力は学習の要」勉強だけではない学びの場
「八丁畷」駅周辺は、西側は新マンションが立ち並び、東側には昔からの街並が残るのどかな街。京浜急行とJR南武支線の2線が乗り入れ、立川方面へも乗り換え一回で行くことができるほか、品川までは20分足らず、日本橋までも30分とアクセスも良い。そんな八丁畷で30年以上続く、学習塾の「八丁畷アカデミー」。「話を聞く姿勢」「メモを取る習慣」「字をきれいに書かせること」など、大きな意味での「学ぶ姿勢」を教えることを大事にしているという、校長先生ご夫婦にお話しを聞いた。
アカデミーの概要を教えてください。
かれこれ30年以上も前に始まった学習塾で、小学1年生から中学3年生までの子どもたちが通っています。小学1~3年生は週1回、4~6年生は週2回、中学生は週3回の授業。小学生は16~18時半、中学生は19~21時で授業をしており、1クラス4~5人の少人数制です。質問があれば授業前でもいつでも時間をつくって対応していますし、中学生の中間・期末テスト前は毎日来てもらって分からない部分を教えたり、子どものやる気があればどんどん伸ばしたいと柔軟に対応しています。 また子どもの興味の幅を広げられればと、ロボット教室も併設し、月2回授業を開いています。
基礎をしっかりと学ぶための塾なのですね?
はい。勉強はどの教科でも「基礎力」がなければ「応用力」はつきません。逆に基礎さえしっかりしていれば、後はいくらでもどの方面にでも伸ばすことができる。ですから、親御さんたちには「基礎の重要性」をお伝えしています。
最近は、黒板に書いた板書の書き写しを面倒がる子どもも多く「スマホで写真撮ってもいいですか?」なんて聞かれることもあり、時代の移り変わりを感じます。しかし本校では、「書く」ことも勉強の一環と考え、きちんと書かせて学ぶようにしています。
こういった個人塾ですから、隙間時間に「戦争ってどう思う?」といったディスカッションのようなこともしています。すると普段飄々としている子がしっかりした意見を持っていたり、「戦争って格好いい」という意見が出たりと様々です。そんな時間を通してニュースや社会に興味を持ち、家庭でも親子で話し合うきっかけになってほしいと思っています。
子どもたちと接するなかで心がけていらっしゃることはありますか?
「勉強だけ教えればいい」とは考えていませんので、昔から「挨拶」「時間を守る」「きちんとノートをとる」といったことから指導しています。親御さんが家で机の横にピッタリ貼り付いて教えるのはなかなか難しいと思いますので、その部分もフォローするような気持ちです。もちろん悪いことをすれば注意もしますし、度重なれば叱ります。でも高校生や大学生になって遊びに来てくれる子どもは、みんな揃いも揃って「昔叱られた子」ばっかり(笑)。本気で叱ってくれる大人が少なくなった今、子どもに真剣に対峙することの大切さを日々実感しています。
また中学生になれば、文系か理系かという大まかな得意分野も見えてきます。全体をまんべんなく勉強することも大切ですが、その子の将来につながるような、その子の良さを引き出すような指導も心がけています。
学習塾の役割はどんなことだとお考えですか?
学校は勉強だけでなく、集団生活や友だちとの関係を学ぶ場です。なので塾では学習面をしっかりフォローすることが役割だと考えています。とはいえ、問題を解く技術や受験術ではなく、「話を聞く姿勢」「メモを取る習慣」「字をきれいに書かせること」など、大きな意味で「学ぶ姿勢」というようなことを教えたいですね。
中学生くらいまでは、家での学習の様子を親御さんがある程度把握する必要があります。細かな内容ではなく、「宿題をきちんとやったか」「分からない箇所はないか」という程度でいいんです。塾では、子どもたちは実に様々な面を見せてくれます。その様子を見極めながら、親御さんとも連絡を取り合って子どもたちをサポートしています。僕は建築畑出身でしたが、子どもが大好きでこの仕事を始めました。30年以上子どもたちを見てきた経験を生かして、子どもの年齢に応じた成長をさせてあげたいと思っています。また本校での勉強が、将来に役立つようになれば嬉しいですね。
また地域貢献の一環として、誰でも参加できる映画をテーマにした英語サロンも開いています。ネイティブの先生をお迎えして、お茶を飲みながら気軽に映画の話をする40代~70代の方々を中心にしたグループで、地域の方々が通ってきてくださいますよ。
八丁畷の住環境について教えてください
日々刻々と進化する「川崎」駅には、歩いても、自転車でもすぐ近くという非常に便利な場所です。でも、この周辺は実にのんびりしていて、そんな近くに大きな町があるとは思えないほど静かでのどかな町です。住む環境としてはとても恵まれています。若いご夫婦やお子さんのいるファミリー層も増えています。
受験向けの塾なら「川崎」駅には多数ありますし、子育てしやすい町だという話はよく聞きます。教育に熱心な方も多いそうですし、小中学校の子どもたちもしっかりしたお子さんが多いですよ。住民たちの間には、近隣の子どもは地域で育てようという意識もしっかりしていますので、ファミリー層には住みやすい地域ではないでしょうか。
今回、話を聞いた人
八丁畷アカデミー
大原雅和さん 大原よし子さん
住所:川崎市川崎区日進町26-11 トーア川崎マンション206・208
電話番号:044-211-5362
※記事内容は2014(平成26)年3月時点の情報です。
「基礎力は学習の要」勉強だけではない学びの場/八丁畷アカデミー 大原雅和先生・大原よしこ先生
所在地:神奈川県川崎市川崎区日進町26-11 トーア川崎マンション206・208
電話番号:044-211-5362