オシャレなお店が多い、カチクラエリアのショップ巡り
「カチクラ(徒蔵)」の愛称で呼ばれる御徒町~蔵前エリアは、古くからモノづくりの商店が並ぶ街。路地裏や袋小路のような場所にもおしゃれなカフェや雑貨店が数多く潜む、人気急上昇中の散策スポットだ。
「上野」駅の東側のエリアの路地裏にひっそりと佇む「Route Books」は本と雑貨と植物が共生するボタニカルなカフェ。観葉植物と様々なジャンルの書籍に囲まれた店内はとても居心地がよく、晴れた日に木陰で読書をするような気分が味わえる。日差しが差し込む窓際のソファ席でゆったりと寛ぎながら飲むコーヒーは格別だ。2階・3階はアンティーク調のインテリアや照明などを取り扱うショップとギャラリーになっている。
「Route Books」から少し南下した辺りにある「珈琲店 桂 台東区役所西横店」はジャズが流れる昭和レトロな純喫茶。創業当初から変わらない焼き立てたまごサンドとオリジナルのブレンドコーヒー、レジ横で販売している自家製焼き菓子の数々。マスターの優しく真面目な人柄と上野を愛する心がにじみ出るような優しい味わいだ。純文学から現代雑誌まで幅広いジャンルの本があちこちに積み上げられており、2週間借りることもできるそう。
ここから春日通りを越えて南の方へと歩みを進めると、「御徒町」駅東側の雑居ビル3階に「GOAT」という文房具屋さんがある。メイドインTokyoの文房具を集めたお店で、こじんまりした一室に可愛らしいポストカードやシール、機能的な筆記具や懐かしい学校文具などが所狭しと並ぶ。イラストレーターの「ますこえり」氏がデザインする「マスコハンコ」や「マスコテープ」などクリエイティブな雑貨も見逃せない。
「GOAT」から南にある「WOODWORK」はオーダー家具店とカフェが融合したおしゃれなインテリアショップだ。御徒町で1897(明治30)年創業の材木屋さんが母体で、使いやすさと佇まいの美しさを追求した家具の数々に加え、センスの良いセレクト雑貨や食器も扱っている。
最後に立ち寄った「カキモリ」は、”書くきっかけをつくる”。たのしく書く人のための文具店。常時約100種の紙と、万年筆・ボールペン・ガラスペンなど数十種類の筆記用具を取り揃えており、ノート、手帳、便箋などのオーダーメイドも行っている。シックな建物に木の温もりのあるレトロな店内で、自分だけのこだわりの文具を選ぶことができる。
伝統あるモノマチの職人芸と現代のクリエイターのセンスが共存する「カチクラ」、歩けば歩くほど魅力的なお店を発見できるエリアだ。
オシャレなお店が多い、カチクラエリアのショップ巡り
所在地:東京都台東区