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ティー・ワイ・ハーバー ブルワリーの描くライフスタイルとは/ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー 高野英雄さん

ティー・ワイ・エクスプレス株式会社 天王洲地区 総支配人 高野英雄さん

ウォーターフロントで一日を満喫する。
ティー・ワイ・ハーバー ブルワリーの描くライフスタイルとは

1997年、天王洲と品川を分ける運河沿いにオープンしたレストラン併設型醸造所「ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー」は、その後2003年に水上ラウンジ「ウォーターライン」、2006年に「ブレッドワークス」を加え、この地に住まう人々・訪れる人々に、「一日を運河沿いで過ごす」という新たなライフスタイルを提案している。リノベーションされた倉庫街の雰囲気もあって、現在では年間20万人以上の人々が訪れる人気のスポットになっているが、2013年春にはバーがリニューアルされ、更なる注目を集めている。

今回は旗艦店であるここ「ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー」の総支配人・高野英雄(たかの・ひでお)氏にお話をうかがった。

「ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー」は東京のウォーターフロントを代表するブルワリーレストランとして知られていますが、お店のコンセプト、オープン当時のことなどを教えていただけますか?

T.Y.ハーバー ブルワリー

ここはもともと、「マイクロブルワリー」、つまりクラフトビールを作る設備と、レストランが融合したものを作ろうとして始まったものでして、昔からこの地にあった「寺田倉庫」を改装して作ったものです。

まずは1997年に、このブルワリーの店舗がオープンしまして、最初の2年間は寺田倉庫が運営していたのですが、当時はランチも無く、イタリアンの料理だったりと、今とはコンセプトが異なっていましたが、その後、新しく引き継いでくれる経営者を探していたんですね。

そこで寺田とデービットと田島の3名で、新しいコンセプトの店づくりに取り組みました。経営を引き継いでからは、ランチタイムを新しく始めて、料理もモダンアメリカンに変更しました。そこから新しい「ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー」が始まったと言えるでしょうね。

T.Y.ハーバー ブルワリー

今回のリニューアルでは、発酵タンクを見ながら楽しめる「クラフトビアバー」を大きく改良しまして、天井高7メートルの高さから4メートルの長さのシャンデリアを吊り、中心には船をイメージした大きなカウンターにしました。ほかにも醸造タンクを見られる「醸造タンクギャラリー」を設置したり、ベーカリーを対面販売からセルフサービスに変更したりと、従来のお客様にもより楽しんでいただけるようなリニューアルとなっております。

コンセプトとしましては、「このエリアの中だけで、朝の8時から深夜まで楽しめてしまう」というのが大きな特徴でしょうか。都会の人にはいろんなライフスタイルがありますので、朝に活用をする人もいらっしゃれば、パーティーで活用する人もいらっしゃいますし、いろんな人たちに使っていただけるように作っております。私たちが目指しているのは、「なるべく地域に根ざしたお店で、朝から深夜まで、いろんな都会のライフスタイルに合わせて、空間を提供する」ということなんです。

 

アメリカ西海岸の小規模醸造所をモデルとしているそうですが、どのようなビールが醸造されているのでしょうか。

T.Y.ハーバー ブルワリー

「ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー」では、大量生産のビールとは異なる伝統的な製法で、麦芽とホップと水だけを使ってビールを造っています。「飲めばわかる味の豊かさとクオリティの高さ」は、小さなブルワリーだからこそ出来ることだと思います。

ちなみに、ビールには「上面発酵」と「下面発酵」というのがありますが、私たちは主に前者、アメリカンタイプの「エール」と呼ばれているものを作っていまして、そこに日本人の味覚に合うように、繊細なアレンジを施しております。

市販されている多くのビールですと、流通の過程において品質が変わるのを防ぐため、栄養分が豊富な酵母をろ過して取り除いてしまっているんですが、でも、私たちのビールは流通を前提にしていませんから、酵母の生きた「本物の生ビール」となっています。人間の知恵と経験が生んだ、“発酵食品”としてのビールの美味しさを、最大限に味わっていただければと思います。

 

こちらではクラフトビールを新鮮なまま味わえるそうですが、その種類や楽しみ方について、教えていただけますか?

T.Y.ハーバー ブルワリー

ビールの種類については、現在、レギュラーの5種類と、季節変わりの1種類と、合計6種類のビールを醸造しています。

具体的にはベルギースタイルの「ウィートエール」や焙煎したモルトを使った「アンバーエール」、フルーティな味わいの「ペールエール」、しっかりした苦味とキレのあるコクを楽しめる「インディアペールエール」、本格黒ビールの「インペリアルスタウト」、フルーツやハーブなど、季節に合った素材でアレンジした「季節のビール」の6種類で、中でも「ペールエール」が定番になっています。

ちなみに、「出来たてのビール」と言うと作りたてホヤホヤのビールを連想されると思いますが、ここのビールは製造後に最低でも1ヶ月は寝かしますので、文字通りの意味ではなく、「ろ過をしていない、酵母が生きているビール」ということで、当店では「生きたビール」とか、「フレッシュなビール」という風に呼んでおります。

ですので、当店の系列のレストラン、たとえば代官山や表参道のお店でも同じビールを飲んでいただけますが、こちらではやはり、ビールのタンクを眺めていただきながら、天王洲の運河や倉庫の雰囲気を楽しんでいただければと思います。リニューアルしたカウンタースペースは“まさにビアホール”の雰囲気になっていますので、おすすめですよ。

 

レストランではビールとよく合う本場のアメリカ料理が供されていますが、料理について、特徴やこだわりを教えてください。

T.Y.ハーバー ブルワリー

当店の料理は「モダンアメリカン」と言っているんですが、これは何かといいますと、「アメリカン」といえばご存知の通りハンバーガーだったり、ピザだったり、ステーキだったりといろいろありますよね。「モダン」というのはそこにさらに、いろいろな文化の要素を加えてアレンジしている、という意味合いがあります。アジアの要素を加えたり、ソースがイタリア風のものだったり、調理法が南米であったり、いろんな要素が入り交じっているんです。

アメリカにはいろんな国からの移民が住んでいますから、各国の料理の“いいとこどり”をして根付きながら、洗練されていった料理なんですね。シェフがニューヨーク時代に出していた料理がベースになっています。アメリカ人のお客さんなどは「懐かしい」と言う方もいらっしゃいますね。

一皿のボリュームもグローバルスタンダードというものになっており、世界中どこに行っても同じサイズのもので提供していますので、十分なボリュームがあると思います。シェアしていただきながら、みんなでワイワイ食べていただければと思います。

 

具体的なおすすめメニューがありましたら教えてください。

定番としてはこのあたりでしょうか。

●クラブケーキ、ルイジアナスタイル、ハーブレムラードソース(1,400円)
●スパイシーNYチキンウイング、ブルーチーズディップとセロリスティック(1,000円~)

また、ビールにうってつけの料理として…
●バーベキューポークリブ T.Y.オリジナルソースで マッシュポテトとコールスローサラダ(4,600円)
も、おすすめです。

たっぷりの量がありますので、シェアをして楽しんでいただければと思います。ディナーの平均的なご予算としては、ウィークデイも週末もおよそ5,000円程度になるでしょうか。

 

季節ごとのメニューもあるかと存じますが、夏にかけておすすめのメニューは何でしょうか。

春夏と、秋冬で大きくメニューが分かれています。夏はスパイシーな料理が多めになっております。ディナーのメニューからおすすめを紹介しますと、

●「シュリンプ、カラマリ、モッツアレラ、コリアンダーのスパイシーピザ」(1,900円)
●「チャイニーズシュリンプサラダ XO醤ドレッシング」(1,500円)
●「ジャンボシュリンプのグリル コリアンダーとカピライス」(2,800円)

このあたりが春夏メニューですと人気の品ですね。

 

ランチメニューについても教えてください。

平日のランチは日替わりでメニューが変わっていきます。単品のお料理にスープセットやデザートセットを組み合わされるお客様が多いですね。平均的な予算は1,500円くらいです。ホームページに毎日のメニュー表が掲載されていますので、そちらをご参照ください。

週末は「ウイークエンドランチメニュー」に切り替わりまして、より種類豊富なメニューからお選びいただけます。ビールを含めての平均的なご予算は3,500円くらいです。

 

「ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー」の開放的な空間で、お客様はどのように過ごされていますか?

T.Y.ハーバー ブルワリー

いらっしゃるお客様は年齢層も広いですし、外国人の方からファミリー連れまで、いろんなシーンで楽しい時に楽しく使っていただいております。接待の方もいれば、デートの方もいれば、本当に「溜まり場」のように日々使う方もいます。

ディナータイムは、平日に関しては遠方のお客さんが多めで、週末はお近くの方も多くいらっしゃいますね。

「ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー」は、空間としては非日常なんですが、来ていただいている人に日々の止まり木になるようなお店ですので、ここが本当にみなさんの楽しみの場、憩いの場となっていければと思っています。

 

地域にお住まいの方に向けて、メッセージを一言お願いします。

水上ラウンジ「ウォーターライン」、ベーカリーショップ「ブレッドワークス」とともに、この地に住まう人々・訪れる人々に、「一日を運河沿いで過ごす」というライフスタイルをご提案しています。朝早くから夜遅くまで、本当に美味しいビールと、運河の雰囲気を楽しみながら食事をして、ハッピーな一日を過ごしていただければと思っています。都会らしい「贅沢な大人の時間」を楽しんでいただけると思いますので、ぜひ気軽にお越しください。

 
T.Y.ハーバー ブルワリー

今回、話を聞いた人

ティー・ワイ・エクスプレス株式会社 
天王洲地区 総支配人
高野英雄さん

住所:〒140-0002 東京都品川区東品川 2-1-3
電話番号: 03-5479-4555
営業時間:[月~金]11:30~14:00LO、17:30~22:00LO 土・日・祝日11:30~15:00LO、17:30~22:00LO (日・祝日は21:00LO)
クラフトビアバー:土・日・祝日はノンストップで営業
年中無休

ティー・ワイ・ハーバー ブルワリーの描くライフスタイルとは/ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー 高野英雄さん
所在地:東京都品川区東品川2-1-3 
電話番号:03-5479-4555
営業時間:月~金 ランチ11:30~14:00(L.O.)、ディナー17:30~22:00(L.O.)
土日祝 ランチ11:30~15:00(L.O.)、ディナー17:30~22:0(L.O.)(日祝-21:00L.O.)
※ウェイティングバーは毎日17:00よりオープン
https://www.tysons.jp/




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