「明治大学付属明治高等学校・明治中学校」の人気の秘密を探ってきました!
東京の私立大学付属校でも人気が急上昇している「明治大学付属明治高等学校・明治中学校」。「明治大学」の唯一の直系付属校として創立された同校は、2008(平成20)年に調布市に移転し、共学化されました。新しい校舎は広いエントランスホールをはじめ、充実した各種施設が好評です。同校の魅力はどこにあるのかレポートします!
「明治大学付属明治高等学校・明治中学校」は、1912(明治45)年に旧制の「明治中学校」として創立され、100年以上の歴史を持つ伝統校です。2008(平成20)年に現在地の調布市に移転し、同時に男女共学校となりました。
真新しい校舎
芝生の緑が鮮やか!
同校建学の精神は「質実剛健・独立自治」です。「質実剛健」とは、個を確立するために必要な人生の土台を身に付ける教育を行っていくということを示しています。特に、幅広い教養や高い専門性を身につけたグローバル人材を生み出すべく、中高6年間を通して、大学進学後に必要となる基礎学力や問題解決能力の育成に力を注いでいます。この様な受験の枠組みにとらわれない取り組みは、基準を満たせば「明治大学」に100%進学可能な直系の付属校ならではの特長です。
「独立自治」とは生徒一人ひとりの主体的な活動を重視することを表しています。同校では球技大会や文化祭など多彩な学校行事が行われていますが、こうした行事は全て生徒自身が企画し、運営しています。部活動も盛んで、中学生のほとんど、高校生でも9割の生徒が参加しています。このような場面では、上級生が自主的に下級生を指導するという伝統があり、同校の教育の最も大切な部分を担っています。
「質実剛健・独立自治」という建学の精神は、力強い信念と幅広い知識を持ち、社会で責任と義務を担うことのできる人材を育成するという同校の目標を現していると言えます。
部活動も盛ん!
同校での教育は、十分な時間を確保して丁寧に教え、じっくりと考えさせるものです。例えば英語教育では、ほとんどの生徒が初習となる中学1年から段階的に力を身に付けてもらい、高等学校卒業までに、ほぼ全生徒が英検2級とTOEICスコア450点以上を取しています。英語の「スピーチコンテスト」や「イングリッシュ・プレゼンテーション」で上位に入賞すると、奨学金による国際交流プログラムへ参加できるなど、モチベーションを高める仕組みも導入されています。英語に加えてフランス語やドイツ語、中国語の授業が選択できることも特徴的な取り組みです。
また、「数学に強い文系、英語に強い理系」も重視していることの一つです。例えば、「明治大学」の社会科学系の学生の多くは金融系やシステム系の企業に就職しています。こうした企業では、エクセルで表計算する時などにベクトルや行列といった数学の知識が必要になります。同様に、大学の理系に進んだ場合でも、英語論文の読解や英語のプレゼンテーションが必要になる場合があります。このように生徒の将来を見据え、文系・理系を問わず、しっかりとした数学の知識が身に付く教育、徹底的な英語の指導が行われています。
学習環境にも恵まれています!
英語の本も5千冊あり!
明治大学政治経済学部教授でもある安藏伸治校長先生は、「明治大学」の政治経済学部を卒業したのち、「明治大学大学院」で経済学修士を取得。その後、アメリカのUniversity of Southern Californiaで社会学修士、社会学博士を取得したという経歴をお持ちです。安藏校長は、アメリカでの研究生活を通じ、グローバル社会で活躍するためには、問題の経緯や歴史を理解して、正確なデータを集めて分析し、その結果を表現して相手を説得する能力が必要だと痛感したといいます。こうした経験からも、次の時代をリードする教育を推進される理由が伺えます。
高校と大学が連携した取り組みも、直系付属校ならではのメリットです。「明治大学」の講義を大学生と一緒に受講できる「プレカレッジプログラム」や、年間を通して大学教員の直接指導を受ける「高大連携講座」はその一例といえます。これらは、将来に活きる幅広い知識を得るだけでなく、進路選択のきっかけとすることを目的としています。きめ細かな指導により、毎年ほとんどの生徒が、自分の希望進路に沿った「明治大学」の学部に進学しています。
「調布」駅や「飛田給」駅からも発着!
安藏校長は、入学していただいたら卒業までの間に、少なくとも授業料の倍に値する教育を提供したいとおっしゃいます。難関校として知られる学校ですが、同校には学校が楽しいという生徒が集まっています。文化祭や体育祭など、一般に公開される行事の日程は学校のウェブサイトに掲載されていますので、実際の様子を見学してみてはいかがでしょうか。
発見ポイント!
- (1)生徒の自立を重んじ、人生の基礎を身に付ける教育を提供!
- (2)将来を見据えた教育でグローバル化に対応!
- (3)生徒一人ひとりの未来を磨く高大連携教育!