多摩川の流れを感じながら暮らせる街、調布市染地
調布市染地は、京王線「布田」駅の南側に位置するエリアだ。「調布」駅も生活圏にありながら多摩川に近く、開放的な雰囲気の住宅地が広がっている。
映画の街、調布
調布という地名は律令制の時代に調(物納税)として布を納めていたことに由来するといわれ、古くからこの地が栄えていたことが伺える。布田や染地も調布と同じように布を生産していたことに由来する地名とされている。
1933(昭和8)年には「日本映画多摩川撮影所」が誕生すると、調布は映画の街としても発展した。この撮影所は翌年「日活多摩川撮影所」と改められ、その後「大映東京撮影所」となり、現在は「角川大映スタジオ」となっている。
1954(昭和29)年には染地二丁目に当時東洋一を誇った「日活調布撮影所」が開設されたほか、多摩川一丁目には「中央映画撮影所」も開設され、調布の映画産業はさらに発展。「東洋のハリウッド」と呼ばれ、多くの映画スターがこの撮影所から誕生した。
現在も「日活調布撮影所」や「角川大映スタジオ」では規模が縮小されながらも映画の撮影が行われているほか、映画美術やフィルム現像などの映画関連企業、「石原プロモーション」などの芸能事務所・制作プロダクションも多く立地しており、日本の映画界を支える街という役割に変わりはない。
また、「映画のまち調布」としての文化を引き継ぎ、発展させるため「調布映画祭」や「シネマフェスティバル」などの映画関連のイベントも開催されている。
一方、多くの映画関係者を輩出した「日活芸術学院」は2013(平成25)年に閉校となり、跡地を中心に大型のマンションが誕生。このエリアでは新たな住民も増えてきた。
「調布」駅から京王線特急で「新宿」駅まで2駅14分
染地一丁目は交通アクセスの利便性もよい。「品川通上布田」停留所からは「調布」駅や「つつじヶ丘」駅に向かう路線バスがあり、スムーズに各駅へアクセスできる。
「調布」駅は京王線のすべての電車が停車する主要駅で、特急ならわずか2駅で「新宿」駅に到着する。京王線には都営地下鉄新宿線への直通電車もあり、「市ヶ谷」駅や「神保町」駅などにも乗り換えなしで移動可能だ。「調布」駅からは「羽田空港」や「成田空港」に向かうバスもあり、飛行機を使う際のアクセスもよい。
品川通りや国道20号甲州街道、鶴川街道・武蔵境通りなど幹線道路が多いことから、自動車の利用もしやすい。国道20号甲州街道沿いには中央自動車道の「調布」ICもあり、短時間で高速道路にアクセスできる。近年は桜堤通りの狛江市境付近の区間が開通したほか、京王線の「調布」駅から「国領」駅周辺の地下化が完了し多くの踏切が解消されるなど、さらに便利になった。
生活利便施設が身近に揃う街
染地一丁目は買い物も便利だ。「調布」駅周辺には「調布PARCO」や「調布とうきゅう」などのショッピング施設をはじめ、「調布市役所」や「調布市グリーンホール」、「調布市文化会館 たづくり」などの公共施設も揃い、買い物ついでに多彩な用事をまとめてこなすことができる。
染地一丁目周辺には小・中学校や幼稚園、保育施設など子育て・教育施設が充実。調布市では保育施設の整備を進めており、染地一丁目周辺でも2013(平成25)年に「東京YWCAまきば保育園」が開園した。
多摩川の豊かな自然を満喫
多摩川に近い染地一丁目は自然に親しめるスポットも多い。多摩川沿いの「多摩川サイクリングロード」ではサイクリングやジョギング、ウォーキングなどが楽しめるほか、「多摩川市民広場」や「市民多摩川テニスコート」、「調布市民プール」などスポーツ施設も多い。夏には多摩川河川敷で行われる花火大会も楽しめる。
少し足を延ばせば、「京王フローラルガーデン アンジェ」や「深大寺」、「味の素スタジアム」なども休日のお出かけスポットも豊富だ。
さらなる発展を遂げつつある「調布」駅周辺
現在、「調布」駅周辺では都市インフラの整備が進められている。2015(平成27)年には「調布」駅南口で再開発が完了し、子育てカフェや子どもの一時預かり施設を併せ持つ複合ビルが誕生したほか、2018(平成30)年には「調布」駅北口の再開発も完了を迎え、ショッピング施設や公共施設がオープンした。
さらに、2017(平成29)年には地下化された「調布」駅付近の線路跡地にショッピング施設やシネマコンプレックスからなる「トリエ京王調布」が完成。今後は駅前広場の整備が行われることになっており、さらなる発展も期待できそうだ。
暮らしの利便性と豊かな自然を併せ持つ調布市染地一丁目。ここでは快適な暮らしが実現できそうだ。