暮らしに水と緑が寄り添う
佃エリアは隅田川沿いにあることから、自然に親しめる場所も多い。隅田川沿いには「佃公園」や「石川島公園」など、水の潤いを感じる開放的な空間が広がっている。なかでも「佃公園」は夜景の名所としても知られ、隅田川に映る街の光が美しい。「佃公園」内には復元された「石川島灯台」も。中央大橋の北側に広がる「石川島公園」にあるパリ広場は、隅田川と友好河川となっているセーヌ川にちなんで名づけられたものだ。「佃公園」「石川島公園」ともに桜の木が多く、春には花見を楽しむ人々でにぎわう。
また、この2つの公園の水辺は親水空間として整備された「隅田川テラス」となっている。「隅田川テラス」は隅田川沿いに続き、両国・蔵前・浅草エリアまで散策を楽しむことができる。
さらに少し足をのばせば、「浜離宮恩賜庭園」や「木場公園」など大規模公園もある。「浜離宮恩賜庭園」はもともと甲府藩下屋敷があった場所で、その後将軍家の別邸となり、庭園などが整備された。11代将軍徳川家斉、12代将軍徳川家慶の時代には鷹狩りの場としても使われていたという。現在も東京湾の海水が出入りし、潮の干満によって風景が変化する潮入りの庭園が残り、都心のオアシスとして親しまれている。
エリアの西には「木場公園」も広がる。ここは貯木場があり、今も毎年10月に開催される「江東区民まつり」で「木場の角乗」を見ることができる。広い園内にはバーベキュー場やドッグランも併設されている。水辺の潤いを感じられる隅田川と緑豊かな公園が身近な佃エリア。ここでは思い思いの休日を満喫できるだろう。