街と共生していくショッピングセンター/京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター 支配人 高橋昌也さん
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
支配人 高橋昌也さん
開業から間もなく30年、
聖蹟桜ヶ丘の街と共生していくショッピングセンター
聖蹟桜ヶ丘エリアのシンボルとして1986(昭和61)年に開業し、地域密着のショッピングセンターとして愛されている「京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター」。「せいせき」の愛称で親しまれており、地元の人々はもとより、沿線の広い範囲から訪れる施設となって久しい。今回はこのショッピングセンターの支配人である、高橋昌也さんにお話を聞いた。
「京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター」の概要についてお聞かせください。
「京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター」(せいせき)は緑豊かなベッドタウンである、聖蹟桜ヶ丘エリアの中核をなす、駅直結の大型ターミナルビルとして造られたショッピングセンターで、開業は1986(昭和61)年3月28日、間もなく30周年になるという大型商業施設です。大きく3つの建物に分かれておりまして、A館が地上8階地下1階、B館が地上10階地下1階、C館が地上10階地下1階の建物となっております。そのほか、少し離れた場所にアネックスとして、「さくらゲート」という、地上5階建ての建物もございます。
歴史としては、もともと、この聖蹟桜ヶ丘という地域は京王電鉄が開発した分譲地がありまして、1962(昭和37)年から、「京王桜ヶ丘住宅地」として分譲を開始したことに始まります。その後も多摩ニュータウンをはじめ、沿線に多くの住宅地が生まれ、大学のキャンパスが都心から移転してきたということもあり、さらに人口が増加いたしました。
その中で、「地域の皆様のニーズを満たすような、聖蹟桜ヶ丘の中核をなす商業施設があったほうが良いだろう」という話が持ち上がりまして、分譲開始から24年後、待望のショッピングセンターとして当施設がオープンしました。
当施設は多摩地区の中央に位置する京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅に直結しており、また、周辺住宅地や隣接駅とを結ぶ放射状のバス路線網の中心にも位置していますから、「地域の生活動線の中心にある商業施設」と言えます。
客層、商圏としては、どの辺りをターゲットに考えているのでしょうか?
ファッション専門店街は30~40代の「ヤングミセス」の層をメインターゲットとしておりますが、それだけでなく20代独身女性、50代以上のミセス、またはファミリー層など、幅広い層のニーズに対応した店舗・サービスを充実させています。商圏は半径約5キロで、京王沿線における大型商業施設の一つとなっています。
A,B,C館と分かれていますが、各館の特徴があれば教えてください。
館ごとの特徴としては、まず「A館」は、スーパーマーケットである「京王ストア」と、生活雑貨全般を販売する複合専門店である「京王アートマン」が核テナントとして入っており、そのほかにも、生活雑貨、家電、書籍など、集客力のある大型店で構成しています。「B館」は、「京王百貨店」を核テナントとしながら、ファッション専門店も100以上入っておりまして、お客様のさまざまなニーズに対応しながら、買い回りを楽しめる館となっております。また、上層にはレストランフロアもございます。
A・B館の2館の間に駅のホームがある造りになっていますので、改札を出てすぐに、A・B館にアクセスできることができるというのも、大きな特徴です。「C館」は、飲食店舗のほか、フィットネスやクリニック、金融機関、郵便局といった、生活に密着したサービス関係の店舗が充実しています。こちらは10階建てのビルの3階までが店舗で、4階以上はオフィスとなっています。
2013年にはB館を一部リニューアルされたそうですが、その他にも、たびたびリニューアルを行っているようですね。
2013(平成25)年に、B館のファッション専門店街2~4階を全面リニューアルしました。ヤングミセスをメインターゲットとした旬のファッション・雑貨を集積したほか、フロアごとの統一感を出し、よりお買い物しやすいショッピング空間に生まれ変わりました。2階のメイン広場であるセンターコートも、天然木を用いた明るく開放的な空間に改装しまして、「憩いの場」という雰囲気になっています。
昨年のみならず、各階ごとに定期的にリニューアル、店舗の入れ替えを行っています。現在(2014年秋)もB館8階とC館2階のレストランフロアでリニューアルを行っておりまして、B館8階は11月、C館2階は12月にオープンを予定しています。定期的にリニューアルや店舗の入れ替えを行いながら、お客様にとっていつでも「新鮮」で「快適」なショッピングセンターであり続けられるようにと心がけています。
開業以来、いろいろな形で地域との関わりを持ち、交流を大切にされているそうですね。
そうですね。そもそも、ここ聖蹟桜ヶ丘には京王電鉄の本社がありますから、京王電鉄も聖蹟桜ヶ丘の「住民」なんですね。ですので私どもとしても、京王電鉄主催のクリーンキャンペーンに参加し多摩川のゴミ拾いなどのCSR活動も行っておりますし、「地域の方と共生していく」ということに関しては、非常に力を入れております。地域の一員として、地域のお祭りやイベント等にも、共催や協賛という形で関わることも多いです。
地域の方とは、今までも積極的に連携してきましたし、今後も、より一層力を入れていきたいと思っております。もちろん、本業はショッピングセンターですので、地域に密接した商業施設として、つねに変わっていくお客様のニーズに的確に応えていくということが必須と考えておりますし、ショッピングセンターが賑わうことが、地域全体の活性化にもつながっていけば考えております。
「せいせき」主催のイベント、地域との共催・協賛イベントなど、さまざまな形があるということですが、どのようなものがあるのでしょうか?
まずひとつ、今年で33回目となりました地域の大きなイベントとして、駅周辺全体が会場となる、「せいせき桜まつり」があります。ショッピングセンターとしても、実行委員会の一員として参加しておりまして、企画・立案にも関わっております。主な会場が幾つかある中で、当ショッピングセンター内も会場になっていまして、6階のアウラホールではイベントステージも開催されますし、周りには地域の農家の方が出店を出されたり、お神輿を担ぎ回ったり、という光景が見られます。例年、沢山の方々が訪れているイベントですね。
また、7月には「せいせき朝顔市(ふるさと多摩夏まつり)」というイベントが駅周辺で行われており、こちらには協賛という形で参加しております。また、「京王ECOブース」として出店を出しており、打ち水実演や、電気を使わないゲーム体験(ヨーヨー釣りや射的など)を行い、沢山の方にご参加いただいております。
このほか「たま食育フェスタ」というイベントにも実行委員会の一員として参加しています。これは毎年2月に館内の「アウラホール」で開催しているものでして、多摩市内の食育にかかわる団体が集まり、食と健康をテーマとした展示や体験会、セミナーなどさまざまなブースを出展しています。大人だけではなく、お子様にも楽しんでいただきたく、年齢層も幅広く企画をしておりますので、ぜひお越しください。
その他、季節ごとのフェアなど、ショッピングセンターとして様々な販促イベントを年間を通して開催しており、夏休みなどには、ファミリー層に向けたイベントも行っています。こちらも沿線のファミリーの方々にとても楽しみにしていただいているようで、時期が近付きますと、お問い合わせのお電話もいただきます。
「A・B館5階連絡ブリッジギャラリー」を市民向けに開放されているそうですが、どのようなものでしょうか?
「A・B館5階連絡ブリッジギャラリー」は、A館とB館を結ぶブリッジ(渡り廊下)の両脇を、パネルを貼れる展示スペースとして、無料で貸し出しています。事前応募制で、どなたでもご応募いただけますが、応募多数の場合は抽選となります。主に地域のサークルや、個人で活動されている方の発表の場として活用していただいており、たとえば書、詩、絵画、写真、押し花などの展示、お子様のお絵かき教室の展示などが行われております。お客様がただ通り過ぎるだけの空間でなく、様々な展示を見て楽しんでいただける空間になっていると思います。
最後に、聖蹟桜ヶ丘エリアの魅力についてお聞かせください。
やはり郊外のエリアですので、私達のように「働いている」人よりも、「住んでいる」方が多い地域でして、時間がのんびりとしておりますし、環境としても、川もあって、丘陵もあって、自然が豊かに残っている地域だと思います。
住宅地もおしゃれな雰囲気ですし、そんな中に、「せいせき」のようなショッピングセンターもありまして、生活するのに便利なエリアだと思います。
今回、話を聞いた人
京王電鉄株式会社 SC営業部課長
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター支配人
高橋昌也さん
※正しくは「髙」の字です
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
住所:東京都多摩市関戸1-10-1
電話番号:042-337-2000
URL:http://www.keio-sc.jp/
街と共生していくショッピングセンター/京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター 支配人 高橋昌也さん
所在地:東京都多摩市関戸1-10-1
営業時間:フロアにより異なる
http://www.keio-sc.jp/