行政サポートや親子で遊びに行けるスポットが充実した、東久留米市の子育て環境
東京都多摩地域の北東部に位置する東久留米市は、都心からほどよい距離にあり、緑豊かで閑静な住環境に恵まれていることから子育てファミリーの住まいの場として注目されているエリアだ。子育て世代により安心して暮らしてもらえるように、東久留米市では2015(平成27)年に「東久留米市子ども・子育て支援事業計画」を策定。子育て環境の向上に努めている。
待機児童対策で保育施設や学童保育所を増設
東久留米市ではとくに待機児童対策に力を入れてきた。2015(平成27)年度から2017(平成29)年度の3年間で、保育園の新設などにより定員数を253人増加。2018(平成30)年度には「こでまり保育園」と「しんかわ保育園」、2019(平成31)年4月には「わらべ東久留米保育園」が開園し、さらに保育環境がよくなっている。
また、学童保育のニーズが高まってきたため、東久留米市では既存の学童保育所に加え、2019(平成31)年4月に市内5つの小学校の特別教室を活用した学童保育所を新設した。
あるとうれしい、きめ細かな子育てサポートが整う
東久留米市では児童手当、乳幼児医療費助成制度、義務教育就学児医療費助成制度など経済面での支援も整備されている。乳幼児医療費助成制度では乳幼児が病院等で受診した際に保険診療の自己負担分を助成される。さらに0歳児では入院時の食事療養標準負担額も助成される。
義務教育就学児医療助成制度では中学卒業前の子どもの入院の自己負担分を助成するほか、通院では自己負担額から200円を差し引いた金額が助成される。
子育てをサポートする制度も豊富だ。満1歳6ヵ月から小学6年生の子どもに対して利用できる「子どもショートステイ」では、保護者が出産や病気などで子どもの養育が一時的に困難になった場合に、東久留米市が委託する児童養護施設「子供の家」 で子どもを預けることができる。
また、東久留米市では子育て支援課の窓口に専任の職員を配置し、子育て中のファミリーや妊婦が保育施設や必要な子育て支援をスムーズに選択して利用できるようサポートしている。
公共施設等を活用して子育て支援機能を充実させることを目的とした「児童の居場所づくり事業」では、乳幼児向けは「野火止地区センター」、「小山台遺跡公園」、「東久留米市立小山小学校」の3ヵ所、小学生向けは「野火止地区センター」、「小山台遺跡公園」、「本村小学校体育館」、「小山小学校視聴覚室」の4ヵ所で、工作や外遊びなどのプログラムを提供していることも注目される。
子育てファミリーにうれしい施設が充実
東久留米市内の子育て中のファミリーに便利な施設として「わくわく健康プラザ」がある。「わくわく健康プラザ」内には「休日医科診療所」や「休日歯科診療所」があり、休日の急病に対して応急手当をしてくれる。「わくわく健康プラザ」内の「子ども家庭支援センター」には、交流スペースやくつろぎスペース、地域活動室など子どもの遊び場や親同士の交流の場が用意されているほか、子育て支援にも対応している。
「子ども家庭支援センター」以外に、「地域子ども家庭支援センター上の原」と「地域子育て支援センターはこぶね館」の2ヵ所に設置された地域子育て支援センターでも、交流の場の提供や子育て相談を行っており、近隣の施設を利用するとよい。
また、市内には「中央児童館」、「けやき児童館」、「子どもセンターひばり」、「子どもセンターあおぞら」と4つの児童館があり、子どもの遊び場として親しまれている。小学生から高校生まで利用できるほか、乳幼児は保護者同伴で利用可能だ。
ファミリーで楽しめる休日のお出かけスポットも豊富
東久留米市は水と緑に親しめるスポットが多いことも魅力だろう。とくに「落合川と南沢湧水群」は環境省の「平成の名水百選」にも選定されている。「南落合川いこいの水辺」や「東京都立六仙公園」などの公園も多く、ファミリーで自然を感じるのも心地よいひと時になる。
少し足を延ばせば、人気のプラネタリウムなど多彩な施設で楽しみながら科学を学べる「多摩六都科学館」もある。観察や実験、工作などのイベントも豊富で、折に触れて訪れれば良い思い出になりそうだ。
行政の子育てサポートが充実し、お出かけスポットにも恵まれた東久留米市。確かにここは子育てしやすい環境が整っている。