調布市は東京都多摩地域の東に位置し、都心にアクセスしやすく緑に恵まれていることから、ベットタウンとして注目されている。調布市の東部、京王線「仙川」駅周辺に広がる仙川エリアは調布市内でも都心に近く、住宅地としての人気が高い。

京王線開通で郊外のベッドダウンへ

江戸時代に甲州街道が整備されると、現在の仙川周辺は街道沿いの町として発展した。1913（大正2）年に「下仙川（現・仙川）」駅が開業すると、交通アクセスの利便性が改善したことから郊外の住宅地としての開発が始まる。昭和30年代以降、調布市内には多くの団地が造られ人口が急速に増加しベッドタウンとして発展。

1965（昭和40）年「白百合女子大学」がエリア付近に移転したことから、「仙川」駅周辺は学生が集まるようになり、おしゃれな雰囲気も漂うようになった。また、「仙川」駅には2001（平成13）年から快速が、2015（平成27）年に区間急行が停車するようになり、さらに利便性が向上している。

都営新宿線直通電車も利用可能

現在も仙川エリアの交通アクセスの利便性は高い。「仙川」駅から京王線に乗れば「新宿」駅にダイレクトアクセスできるほか、「明大前」駅で京王井の頭線に乗りかえて「渋谷」駅方面へもアクセスしやすい。

快速や区間急行の一部は都営地下鉄新宿線に直通しており、「市ヶ谷」駅や「神保町」駅にもダイレクトアクセス可能だ。

多くのスーパーマーケットが揃う

仙川エリアは買い物環境にも恵まれている。スーパーマーケットは「仙川」駅直結の「京王ストア 仙川駅ビル店」をはじめ、駅周辺にも「いなげや調布仙川店」、「西友 仙川店」、「丸正食品 仙川店」など多くの店が揃い、日常の買い物を身近で済ませることができる。

仙川エリアにはほかにも、約200軒の個性豊かな店が並ぶ商店街「ハーモニータウンせんがわ」、仙川エリアのランドマーク的な複合ショッピング施設「ブロードスクエア仙川」などがあり、エリアならではの多彩な買い物が楽しめる。

文教エリアならではの恵まれた教育・子育て環境

仙川エリアは「桐朋学園」や「白百合女子大学」など教育施設が集まり、街には学生も多く活気に溢れている。仙川町2丁目からは通学区の「調布市立緑ヶ丘小学校」「調布市立第八中学校」共に徒歩10分圏に揃っていて、幼稚園や保育施設も周辺に多く、子育て環境豊かだ。そして、「仙川」駅前には学習塾や幼児教室も多く、スポーツや英会話、音楽、芸術などと、子どもの好奇心を引き出してくれることも嬉しい。

エリア周辺には、「sengawa poire（センガワポワール」や「Cafe Anmar」など、子ども連れのファミリーで楽しめるグルメの店、や家族で休日を楽しめるスポットも多い。

緑豊かな芸術と音楽の街

「仙川」駅の南側に広がる「桐朋学園」は日本でも定評がある音楽教育の拠点だ。こうした背景もあり、近年は「仙川ACT+（アクト・プラス）地区」として芸術を生かした街づくりが行われている。例えば、2008（平成20）年より毎年開かれている「JAZZ ART せんがわ」には国内外で活躍する日本人ミュージシャン、海外からのミュージシャンが参加するほか、「おらほせんがわ夏まつり」でも多くのパフォーマンスステージで盛り上がる。

「仙川」駅東側の通りには「せんがわ劇場」や「東京アートミュージアム」など安藤忠雄が設計した建物が並び、洗練された街並みは「安藤忠雄ストリート」とも呼ばれている。

仙川周辺は「緑ヶ丘みんなの森」など公園・緑地が点在し、気軽に緑に親しめる。小説家、画家の武者小路実篤氏も緑豊かな環境を愛した一人だ。氏が晩年の20年間暮らした邸宅は「実篤公園」として整備され、雑木林のなかに氏の生涯や業績を紹介する「武者小路実篤記念館」もある。文化や芸術、緑を暮らしの中で楽しめることも仙川エリアで暮らす魅力だろう。

交通アクセスにショッピング施設、子育て・教育施設が揃う仙川エリア。この街にはファミリーの理想的な暮らしをバランスよく叶えてくれる環境が整っている。