「エキサイトよこはま22」の計画によってますます魅力あふれる街へと進化を遂げる横浜駅中心地区
「横浜」駅周辺を一体的に開発するための指針「エキサイトよこはま22」
1859(安政6)年に開港して以降、日本の表玄関として世界の文化が流入する窓口として、飛躍的な発展を遂げてきた横浜。日本初の鉄道が新橋~横浜間に開通すると、海外からの玄関口としてだけでなく、神奈川県の中心地として発展。昭和30年代以降は駅周辺に多くのオフィス、ショッピングビルなどが次々と完成。それに合わせて道路や駅の改良も行われ、ターミナル駅にふさわしい街へと進化を続けてきた。
2009(平成21)年、開港から150 周年の大きな節目を迎えた横浜が、今後も日本の首都圏機能を維持、強化する役割を担い、独自の魅力を発揮し、世界の中で確固たる「横浜ブランド」を確立し、日本を代表する都市として、持続的に発展できる環境を実現するための計画「エキサイトよこはま22」を策定。20年後の「横浜」駅周辺の将来像を見据えた取組みが進められることとなった。
「エキサイトよこはま22」では「横浜」駅周辺地区の課題として、「国際化・都市間競争に向けた対応」、「深刻化する環境課題への取組み」、「首都圏有数のターミナル駅としての魅力の向上」、「災害に対する安全性の確保」を挙げ、これらの課題を解決し、「横浜」駅周辺の魅力を向上させるために、まちの将来像として「世界の人から選ばれる街」、「すべての人を魅了する街」、「街に関わる人が誇れる街」を目指すとしている。
「エキサイトよこはま22」では、みなとみらい21や関内も含めた横浜都心部全体を視野に入れながら、「横浜」駅周辺のまちの将来像を描き、計画策定が行われている。「横浜」駅周辺も7つの地区ごとに将来市街地のイメージが描かれ、平沼地区では「横浜駅にもみなとみらいにもアクセスしやすい利便性の高い住宅・業務市街地」として、「横浜」駅に近接する立地条件と景観要素を活かした豊かな生活を享受できる住宅と多様な企業の調和、生活を豊かにする生活利便施設や旧東横線跡地を活かした遊歩道や店舗など、快適な都心生活をおくることなどが構想されている。
「横浜」駅の西口では「JR横浜タワー」や「(仮称)横浜駅西口駅ビル計画」の建設が進むなど、新たな駅の顔としての開発が着々と進められている。一方、平沼地区へ続く東口では、「ステーションオアシス地区」として、駅前広場の再編による羽田空港へのアクセスの結節点やターミナルコアの形成などが進められている。2019(平成31)年3月には「横浜中央郵便局」別館跡にアミューズメント施設の「アソビル」が開業するなど、盛り上がりを見せている。
平沼地区のうち、「エキサイトよこはま22」の範囲に含まれているのは新横浜通り以北のエリアとなっているが、開発が進めばおのずと周辺の利便性も増していくだろう。「戸部」駅周辺からもこういったエリアに徒歩や自転車でアクセス可能なので十分に生活圏として利用でき、開発によって向上した利便性を享受することができる。さらに、「平沼橋」駅や「戸部」駅周辺は最近では「裏横浜」と呼ばれ、独特の雰囲気が人気を呼ぶなど注目を集めている。「横浜」駅周辺のさらなる発展と平沼地区周辺の独自の文化の浸透によって、このエリアの魅力はさらに増していくだろう。