東京からの「移住」を考えて私たちが最終的にたどり着いた街「新杉田」。その「決め手」になったあれこれをご紹介します。
新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちのライフスタイルや価値観を大きく変えました。「家」や「住む場所」に求めるものもそのひとつ。これまでは「寝に帰る場所」「休日(だけ)を過ごす場所」に過ぎなかった家が、「仕事もする場所」「一日の大半を過ごす場所」になりました。それに伴い、「もっと広い家に住みたい」「愛着の持てる地域で暮らしたい」と考えるようになったのは、きっと我が家だけではないはず。
東京からの「移住」を考えて紆余曲折を経た私たちが最終的にたどり着いた答えが、横浜・新杉田。
今日はその「決め手」になったあれこれをご紹介します。
「東京で暮らす意味、なくない?」
何度目かの緊急事態宣言を経て、私は東京からの移住を決意し、夫に脱・東京を持ち掛けました。
しかし、山手線の外側ではあるものの3路線が走るターミナル駅の便利な暮らしが気に入っていた夫は、まったく乗り気ではない。広いお家を見れば気持ちも変わるかもと、私の実家のある横浜市内を第一候補にいくつか物件を内覧してみましたが、夫の心はまったく動きません。
ほとんどが駅を降りた時点で「ちがう」と一言。
子育てしやすそうな閑静な住宅街の広がる駅も「ちがう」、駅前に大きなデパートのある駅も「ちがう」。挙句には「ぼくは横浜には何の思い入れもないから、埼玉でも千葉でもいいんだけど」という始末。
どうしたものかと思いながら横浜方面への内覧遠征を繰り返していたとき、夫が「ここならいいかも!」と、唯一、OKを出したのが、横浜市の「新杉田」でした。
新杉田なら、いいかも。寄り道も、楽しそうだ。
隣の金沢区に実家があり、高校生のときから新杉田を乗換駅として毎日利用していた私としては、むしろ夫の言葉にびっくり。毎日この街を歩いていた私は、商店街が移り変わりつつも一向にすたれない活気や、この場所がかもし出す空気に馴染みがあり、愛着を持っていたものの、そう言えば、よく知っているように思っていたこの街を、「住む場所」としては考えたことがありませんでした。
「え? 新杉田? なんで?」
「お店がいっぱいある」
「2つ隣の港南台だって、駅前栄えてるよ?」
「駅前だけでしょ? ぼくは仕事や外出の帰りに寄り道したいの」
なるほど。たしかに、夫も私も寄り道好きな人種です。
「今日は疲れたから、外食しちゃおう!」
「冷蔵庫空っぽだったかも。テイクアウトしていくか」
「あれ、新しいお店できたんだ? ちょっと寄ってく?」
そんな小さな楽しみが、日々の生活を楽しいものにしてくれている気がします。この街は、JR「新杉田」駅と、京急「杉田」駅のあいだを商店街がつなぐようなかたちになっているので、にぎわいがとぎれません。私たちは、ファミリーとしてここに越して来ましたが、この喜びは、一人で暮らしていても、夫婦ふたりで暮らしていても、そしてやっぱりファミリーでも、誰もがそれぞれに感じられることだと思います。食にまつわることが便利というのは、楽しさだけでなく、何かと安心、そしてそれが暮らしやすさにつながると思います。
「新杉田」駅は、飲食店や成城石井が入居する駅ビル「ビーンズ新杉田」や、駅直結でスーパーやドラッグストア、スーパーマーケットやカフェなど約30店舗が入居する「らびすた新杉田」など、駅前がほど良く栄えています。それに加え、京急「杉田」駅までの徒歩約10分の道のりは、下町情緒あふれる商店街「ぷろむなーど杉田」が続いています。高校生のときは下町感がちょっと古臭く感じた商店街でしたが、実はオシャレなバーや雑貨屋さんがちょいちょいあって、つい足を止めたくなります。飲食店も、チェーン店から個人店まで、カフェもランチもディナーも飲み屋もテイクアウトも本当に便利!
必要なものが大体そろい、歩いているだけでなんとなく楽しい、それでいて肩ひじ張らずに落ち着けるまち、それが新杉田。こうして、私たちの移住先は新杉田に決まったのでした。
新杉田。住んで気づいた新たな魅力も。
新杉田に引っ越してきてから早一年、「ここなら楽しく暮らせそう!」の直感は正しかったなと実感しています。「お店が多くて、便利で楽しい!」のはもちろんですが、住んでみて初めて気付く良さもありました。
自然を身近に感じられる環境もそのひとつ。
例えば、わが家のお気に入りの「新杉田公園」は、いつ行っても色とりどりの草花が目を楽しませてくれます。広い芝生に、遊具やお砂場、さらにはドッグランやジョギングコースも整備。晴れた日などは本当に気持ちがいいので、さまざまな年代の人たちが集っています。予定のない週末は、近くのピザ店でピザをテイクアウトして、この公園でピクニックをするのが、我が家の定番コース。外で風を感じながら食べるピザは、2割増で美味しいです。
自転車に乗れば、お隣・金沢区が誇る「富岡総合公園」もすぐです。こちらはアスレチックやハイキングコースがあり、春にはお花見をしたり、秋には木の実を拾って歩いたり。こちらの公園の隣には子ども向けの素敵なログハウスがあり、体を使って思いっきり遊ぶことができます。
それから、実はこっそり教えたいのが、新杉田公園の隣にある「磯子スポーツセンター」の設備の充実度。バドミントンやバスケができる広い体育館に、マシーンが並ぶトレーニング室、ヨガやエアロビクスなどのスタジオレッスンもあります。しかも、区の施設だけあって、トレーニング室は3時間300円、スタジオレッスンは1レッスン600円など、お試しからでも気軽に利用しやすい。最近の私の一番の楽しみは、平日の夜に子どもを夫に預けてZUMBAレッスンで滝汗をかくことです。日々のストレスや肩こりも発散!
もう1つ、住んだからこそ気づいた点として、クリニックが多いのも良いところだなと感じています。競合が多いと自然とサービスの質も向上するのか、丁寧に診察してくれるクリニックが多い印象です。磯子区は横浜市の中で犯罪発生率が2番目に低いそうで、治安の面でも安心・安全。
実は、横浜の魅力を堪能するのにもちょうど良い立地。
交通アクセスが抜群なのも、杉田・新杉田の推し!ポイントです。
横浜・品川・新橋・東京は乗り換えなしで行くことができ、通勤にも便利。羽田空港にも40分程度でアクセスできるので、旅行や出張にも便利。
また、JRに乗れば、横浜屈指の観光スポット、みなとみらいや横浜中華街まで、乗り換えなしで約15分。京浜急行線に乗れば、観音崎や美術館で有名な横須賀や、まぐろで有名な三崎・三浦半島まで一本。シーサイドラインに乗れば、横浜の食の台所「南部市場」や、ベイサイドで買い物を楽しめる「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」、水族館のある遊園地「横浜・八景島シーパラダイス」、潮干狩りやバーベキューができる「海の公園」などなど、レジャー施設も満載です。
横浜の魅力を堪能するのに、ちょうど良い立地、それが新杉田! おかげで、東京の友達も気軽に呼ぶことができ、何度来てもらっても毎回違うところへ案内ができます。
便利で楽しく暮らせるまち、新杉田。
これからも、このまちの魅力をどんどん開拓していきたいと思っています!
ライタープロフィール
岩元暁子(いわもと・あきこ)
横浜市金沢区出身。都内の中間支援団体に勤務。夫と二人の子どもの4人暮らし。第一子出産後、東京から地元・横浜にUターンを決意。約半年に渡る家探しの末、新杉田にたどり着く。マイブームはDIYとZUMBA。
東京からの「移住」を考えて私たちが最終的にたどり着いた街「新杉田」。その「決め手」になったあれこれをご紹介します。
所在地:神奈川県横浜市磯子区