フランス菓子屋 シュルプリース

地下鉄有楽町線「小竹向原」駅の3番出口を出て徒歩わずか10秒ほど、車で言えば、環七通りから要町通りを東に曲がって、小竹トンネルを出てすぐ先の交差点辺りにあるのが、この地域の人々に四半世紀近く愛されているパティスリー「シュルプリース」。店名はフランス語ということだが、ローマ字表記では「Surprise」。そう、「サプライズ」という英語と同意である。店名には「訪れた人にも、贈られた相手の方にも、嬉しい驚きを届けたい」という願いが込められているそうだ。

「フランス菓子屋 シュルプリース」
「フランス菓子屋 シュルプリース」

テレビでも紹介される人気店
テレビでも紹介される人気店

「フランス菓子屋 シュルプリース」店内の様子
「フランス菓子屋 シュルプリース」店内の様子

店の開業は1990(平成2)年。当時としてはかなり斬新な店としてオープンしたのだろう。この「小竹向原」駅自体、開業が1983(昭和58)年。まだまだ宅地がまばらだった頃から、街を見続けてきた店である。初代の店主はすでに亡くなられたそうだが、今はその娘さん姉妹が、メインのパティシエとして腕をふるっている。千葉県松戸市にも支店を持っており、妹さんが小竹向原の本店を、お姉さんが松戸店を切り盛りしているそうだ。

先代が元気だった頃から、一緒に厨房に立ち、「美味しくて、驚きのあるフランス菓子」を目指して研鑽を続けてきたという上野姉妹。すでに姉妹に店が継がれてから6年ほどが経ったそうだが、開業から変わらない定番ケーキのレシピは確実に守られ、古くからのお客さんも変わらず通い続けてくれていると言う。

ショーケースに並べられたケーキ
ショーケースに並べられたケーキ

クリームたっぷりの「シュー・アマンド」
クリームたっぷりの「シュー・アマンド」

モチモチ食感の「ツイスト」
モチモチ食感の「ツイスト」

「シュルプリース」の代表的なケーキと言えば、「生タルト」という、真っ白の丸いタルトである。ホールのみでカット売りは一切していないそうだが、お祝いや手土産に引き合いが多く、開業以来、不動の一番人気ということだ。

真っ白で飾り気が無く、生クリームでふわふわにコーティングされたケーキに「タルト」と付いているのも不思議だが、これももちろん「サプライズ」のため。カットすれば断面には鮮やかなフルーツが顔を見せ、底に敷かれたしっとりと柔らかいタルト生地と、濃厚なカスタードクリームとともに、しっかり「タルト」を感じさせてくれる。白いベールに隠されたこの“驚き”が、この「生タルト」の醍醐味の一つだ。

真っ白な「生タルト」
真っ白な「生タルト」

地元愛を感じる「小竹向原トンネルロール」
地元愛を感じる「小竹向原トンネルロール」

創業時から続く「ケンブリッジ」
創業時から続く「ケンブリッジ」

四角くカットされたケーキの上にイチゴのナパージュと、薄くスライスされたイチゴが乗った「ケンブリッジ」もお店の定番商品。こちらも創業時からの品であるという。確かに、食べればしっかり「イチゴショート」の味わいだが、見た目に「驚き」を持たせた、この店らしい逸品だ。

その他にもいろいろなプチガトーが揃っており、女性パティシエだけあって見た目も華やかで、丁寧に作られたものが多い。季節ごとに半分ほどの商品がどんどん変わっていくそうなので、訪れるたびに違うケーキに出会えるはずだ。

この店ではロールケーキもちょっと変わっていて、「小竹向原トンネルロール」というシリーズ名の細身のものが、何種類か展開されている。小ぶりな分だけお手頃価格になっているので、2本、3本と買って詰めあわせれば、小竹向原らしい手土産として喜ばれそうだ。由来はもちろん、店の前に出口がある「小竹トンネル」から取っている。

また、店の半分近くを占める広いカフェスペース「サロン・ド・テ」にも愛用者が多い。ケーキをイートインできるのはもちろんだが、コーヒーだけでも利用しやすく、パン、サラダ、ドリンク、プチケーキをセットにした「ブランチセット」というメニューも提供しているので、ランチに利用する人も多いそうだ。この日もベビーカーを押したママさんから、ご年配の夫婦まで、さまざまなお客さんの姿が見られた。

カフェスペース「サロン・ド・テ」
カフェスペース「サロン・ド・テ」

フランス菓子で驚きを届け続ける
フランス菓子で驚きを届け続ける

アットホームで入りやすい雰囲気ながら、都会的で洗練された、季節感のあるお菓子が揃う「シュルプリース」。都心と郊外の良いところだけを切り取ったようなこの店の存在感は、まさに小竹向原の街のようでもあり、街の人々に長く愛されているのも納得できる。父から娘へと引き継がれたこの店とこの味は、これからもさらに四半世紀以上にわたって、小竹向原の人々に「嬉しい驚き」を届け続けてくれそうだ。

フランス菓子屋 シュルプリース
所在地:東京都板橋区向原3-10-6 1F 
電話番号:03-3958-1120
営業時間:10:00~20:00(サロン・ド・テは19:30まで)
定休日:月曜日(定休日が祝日と重なる場合は変動あり)
http://surprise1990.jimdo.com/



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