日銀マイナス金利政策で住宅ローン金利はどうなる?

日銀のマイナス金利政策導入を受けて、住宅ローン金利低下の動きも激しくなっています。どんな影響を受けるのか、最新の動きをご紹介しましょう。

日銀が導入したマイナス金利政策とは?

2016(平成28)年2月16日から日銀が導入したマイナス金利政策とは、日銀が民間金融機関から預かるお金に対してマイナス金利を課す=手数料を取るという仕組みです。銀行などの金融機関にとっては、お金を預けて手数料を取られては困るはずだから、日銀に預ける資金を減らして企業などへの融資に振り向けるだろう、ということを狙った景気刺激政策です。日銀の金利政策の影響は大きいので、定期預金などの預金金利が低下する一方、住宅ローンの貸し出し金利も低下する動きが広がり始めています。

ただし、住宅ローンの金利タイプには固定型、変動型、固定期間選択型といくつかの種類があり、金利の動き方が異なっています。それぞれの状況をみていきましょう。

変動型の住宅ローン金利が過去最低を更新!

マイナス金利政策の影響をいち早く受けて、既に金利の低下が始まっているのが変動型の住宅ローン金利です。ソニー銀行では3月から適用する変動金利を0.02%引き下げ、過去最低の0.519%にすることを発表しています。メガバンク各行は1月に過去最低水準の0.625%としたばかりでもあり、更なる引き下げの動きはまだ出ていませんが、今後の動きには注目です。

固定期間選択型の金利も低下が始まっています。メガバンク3行の10年固定型の最優遇金利は2月1日時点では1.05%で同一金利でしたが、三井住友銀行とみずほ銀行が2月中旬から0.9%に引き下げることを発表。さらに三菱東京UFJ銀行が3月から0.8%に引き下げることを発表すると、2行も追随してメガバンク3行とも同じ0.8%となりました。また信託銀行では0.5%という金利も登場しており、銀行間での“金利競争”が激しくなっています。

固定金利型の「フラット35」も3月には史上最低を更新!

固定金利型では代表的な商品である「フラット35」の最優遇金利も前月比で0.23%下がり、2016(平成28)年3月から1.25%となりました。2015(平成27)年2月に史上最低金利である1.37%を記録しましたが、その数値を大きく下回る最低記録の更新です。

固定金利型の住宅ローン金利の基準となる長期国債金利が、日銀のマイナス金利政策の影響を受けて2月には大きく下落。2月9日には10年物国債金利が史上初めてマイナスを記録しました。その後も金利は低水準で推移していることから、「フラット35」の金利も大きく低下したのです。

こうしてみるといずれの金利タイプにおいても、金利低下の動きが顕著になっています。特に固定期間選択型や固定型の金利が、変動型の金利に近づいている点は見逃せません。「低金利の時には固定型を選べ」というセオリーを重視するべきタイミングなのかもしれません。金利推移を予測することはとても難しいものなので、今後の住宅ローン金利の動きからは目が離せません。

【フラット35】お借入金利の推移

 

参考:住宅金融支援機構 金利情報ページ
http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top