行田東小学校

地図で見ればわかるのだが、行田には円形状に街が整備されている一角がある。ここは戦時下、旧海軍無線塔があった場所で、その跡地に行田団地が建設されたことによって、昭和51年4月に行田東小学校が開校された。行田東小学校の校章は、この歴史的な意味から考えて、高さ182mの大無線塔があったことを意味した形になっているそうだ。その形は鉄塔を真上から見下ろしたようにみえる。歴史的な背景はさておき、隣接して行田公園があるという緑豊かな、静かな環境にある小学校の広い校庭からはいつも元気な声が聞こえてくる。

様々な取り組みをみせているが、とりわけ積極的にコンクールや発表会等に参加し、数々の輝かしい受賞歴を持っている事で知られている。開校僅か3年で、「ソニー理振受賞」「全日本「よい歯の学校表彰」受賞」「県花だんコンクール入賞」「県花いっぱいコンクール入賞」など1年間で4つの賞を受賞したのを皮切りに、その後「TBS音楽コンクール優秀賞」、「花いっぱいコンクール建設大臣賞受賞」を果たし、15年度より情報教育の研究に取り組み、県指定環境学習推進拠点校にも認定されているという。

現在、情報教育の研究の取り組みの一環として、行田東小学校では、同県内の小見川町立中央小学校と、ネットワークを活用したグループ学習や、テレビ電話を利用した遠隔共同授業など、あくまで国語という教科の枠組みにこだわって実践している共同学習の時間を設けている。 両校の5年生によって行われているそうだが、これは、千葉県総合教育センターによる「情報機器を活用したわかる授業の実践」の研究として位置づけられているのだそう。

共同学習のテーマは「パンフレットで伝えよう」だ。2学級それぞれにいくつかのテーマをもち、グループを編成して各テーマを担当、それぞれ実地取材をおこない、「パンフレット」を制作し、担当のテーマについて、相手校の子どもたちに説明するというものだ。制作の過程では、交流掲示板を利用し、学級内でお互いに評価し合い、作品を修正するという方法をとっている。次の段階として、千葉県総合教育センターが提供するインターネット上の掲示板に作品を掲示し、相手校の評価を受けてさらに修正を重ね、最後に発表の場を設けるというスタイルだ。パソコンを活用した教育実践というと、総合的な学習の時間があてられることが多いそうだが、それをあえて国語という教科の枠内で行う理由は大きいようだ。『各教科の中でも、しっかりそれを活用できることを示すことで、コンピューターが特別な物ではないと児童はもとより、教師の間にも根付くのではないか』という考えがそこにはあるのだという。

交流掲示板ではお互いの自己紹介や、趣味ごとに作ったグループの紹介なども投稿され、お互いの交流を深めるためにも大きな役割を果たしているそうだ。テレビ会議システムを利用した交流は特別な事だけに、掲示板での交流が、ネットワークを介した他者とのつきあい方を学ばせる上でも重要な役割を果たすことになるそうだ。また、 パンフレット作りにあたっては、国語という教科を意識して、見出しや文章に注目した評価をするように心がけたという。道具に振り回されない、本当の表現力を育てるための配慮がネットという新しいツールを使いながら随所に見られる。 このような試験的な取り組みはやはり公立ならではなのだろう。また積極的な取り組み姿勢と、のびのびとした環境にひかれ、行田東小学校への越境希望者が多いというが、なるほど魅力的な学校なのかもしれない。

行田東小学校
所在地:千葉県船橋市行田2-4-1



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