Cafe Kissa オーナーさん スペシャルインタビュー

若い世帯が増えて活気づく八潮で人気
子連れママの憩いの場「Cafe Kissa」


2016(平成27)年3月オープンした「Cafe Kissa(カフェ キッサ)」は、つくばエクスプレス「八潮」駅南口から徒歩5分。住宅街の中でひときわ目立つ北欧テイストの建物が目印だ。オープンからわずか2年で子育てファミリーを中心に人気を集める「Cafe Kissa」の魅力とは一体何なのだろうか。今回はそんな「Cafe Kissa」のオーナーに、お店を開いたきっかけやお店に込められた想い、そして八潮の魅力についてお話を伺った。

建物はコテージ風のおしゃれなスウェーデン住宅
建物はコテージ風のおしゃれなスウェーデン住宅

頑張るママたちがひと息つける場所に

――まずはお店の概要を教えてください

オーナーさん:当店は20席ほどのカフェで、テラス席はペットの同伴も可能です。コーヒーを中心としたドリンクやシフォンケーキ、ランチを提供していて、シフォンケーキはテイクアウトもできます。営業時間は10時半~夕方5時で、金曜日が定休日となっています。

窓際のカウンター席
窓際のカウンター席

――お店を開くにあたり、八潮を選ばれた理由について教えてください

オーナーさん:1つの理由は、私の実家があるからです。両親も心配な年齢ですので近くにいたいということもあり、八潮を選びました。それに八潮にはチェーン店はあっても、小さな子どもを連れたママたちがゆっくりと過ごせるカフェが少なかったんです。私自身がそれで残念な思いをしたことがあるので、育児で疲れているママが気軽に入れてくつろげる場所を作りたいという想いもあり、この店を開きました。

照明器具や雑貨にもオーナーのセンスが光る
照明器具や雑貨にもオーナーのセンスが光る

オーナーさん:ベビーカーを利用されるお客様を想定して、入口にはスロープを付け、店内もドア付近は空間を広く取っています。ただ、キッズメニューやオムツ替えのスペースはあえて御用意はしていません。託児所ではなく、ファミレスでもない。あくまでもカフェですのでカフェの雰囲気を楽しんでいただきたいと思っています。ですが、お声がけいただければ柔軟に対応できますので、子連れのお客様にも快適に過ごしていただけていると思います。

口コミやマルシェへの出店で認知度UP

入口付近に広い空間を設けた店内
入口付近に広い空間を設けた店内

――お店のオープンまでの経緯を教えください

オーナーさん:誰にでも人生の転機というものがあると思います。私にはネガティブな転機が立て続けに2回ありました。そんな時に、次の転機は自分でポジティブな転機にしてやろう!と考えたんです。思い立つと行動は早いようで、もともと自分のお店を持ちたいと考えていたこともあり、すぐに土地と住宅メーカーを探して、1年後にお店をオープンさせました。
明日というのは全ての人に平等に来るものではなく、突然来なくなってしまうものでもあります。だからこそ今日できることは今日、今できることは今やろう。というのが、現在の私を作っているのだと思います。いつでもできると思うとなかなか実行できないけれど、時間が限られていると思うと何でも挑戦できるものですね。

Cafe Kissa
Cafe Kissa

――オープンからすぐに人気店となられましたが、どのようにお店をPRされたのでしょうか

オーナーさん:オープン当初は、毎日お店の前を通りかかる人にシフォンケーキを試食していただき、一人ひとりに宣伝しました。広告を出すより口コミでお客さまに来ていただきたかったのです。店内から毎日外を眺め、店の前で足を止める方を見つけては外へ出て行って、「新しくカフェをオープンしました! シフォンケーキ召し上がってみませんか」と、その場で試食していただいたのです。原始的なやり方ですが、食べた方が「あら、おいしい。今度来るわね。」と言って、その後本当にご来店いただいたり、そのお客様がお友だちを連れてまた来てくださったりと少しずつ広まっていきました。
一回だけのお客さまではなくリピーター様や常連様になっていただけたらなと思っています。お客さまにはいつも元気をいただいていて、本当にありがたく思っています。

人気のシフォンケーキ
人気のシフォンケーキ

オーナーさん:また、お店をしっかり覚えていただくため、オープン後4カ月間は無休で営業しました。さらにオープン翌月には、駅前の公園で開かれた「ゆるぽかマルシェ」に出店して、たくさんの人にお店をPRしました。
「ゆるぽかマルシェ」は、今年5月で5回目の出店になりますが、今回用意していった240個のシフォンはなんと17分で完売いたしました。お客さまは、お声がけせずとも列を作り、粛々と品物を手にお会計を済まされました。こんな短時間で完売したのは、お客さまのおかげだとスタッフ一同心から感謝しております。

自分がおいしいと思う料理だけを出す

――店名の由来を教えてください

オーナーさん:70代の父に「カフェを始める」と言ったら、「あぁ、喫茶店ね」と言うんです。何度言っても喫茶店と返してくるので、それならいっそ「喫茶」という店名にしてしまおうかと(笑) また、同時にネコを意味する「KISSA」というフィンランド語を思い出して、ロゴにネコを使うことを思いつきました。お客さんとの話の種にもなるし、偶然ですが建物も北欧つながりなので、父のおかげで素敵なネーミングができたと思います。

店内には看板ネコの青いKISSAのグッズも種類豊富に
店内には看板ネコの青いKISSAのグッズも種類豊富に

――おすすめのメニューを教えてください

オーナーさん:看板メニューはシフォンケーキです。実は私自身はあまり甘いものは得意ではないのですが、シフォンケーキは昔から好きでした。こんなことを言ったら失礼なのですが、今まで自分の気に入ったシフォンケーキにあまり出会ったことがなかったので、それなら自分で作ってしまおうと思いました。一度だけプロの方に教えてもらい、その後は1人でひたすら試行錯誤。納得のいくものができるまで数ヶ月かかりました。
最近はお子さまの1歳の誕生日祝いにシフォンをホールで購入されるお客様が多くいらっしゃいます。生クリームを使ったケーキはまだ1歳のお子さまには食べさせたくないというお母さまがオーダーしてくださいます。卵アレルギーの心配がなければ、お口の中でしゅわっと溶けてしまいますので、9ヶ月のお子さまもお召し上がりになられます。1歳になれば、1ピースくらいぺろっと。「ふわふわありますかー?」と来てくださるお子さまもいらっしゃるんです。お店のオープン当初から2年あまり、ほぼ毎日シフォンを一個買いに来るお子さまもいます。1日一個買って帰り、夕飯をちゃんとたべたらご家族4人でシェアしてシフォンを食べられるとか。当店1番の常連様です。

ネコの足跡をモチーフにした焼印が可愛い
ネコの足跡をモチーフにした焼印が可愛い

――メニューはどのように作られるのでしょうか

オーナーさん:基本的には自分の好きなものや食べたいものですね。自分が食いしん坊なのと、自分自身が食べたくないものをおいしく作る自信がないんです。だからよく「ケーキはシフォンだけなの?」「他のケーキはないの?」と聞かれるのですが、日替わりのシフォンケーキしか置いていません。バナナや紅茶といった定番のフレーバー以外にも、「チーズ黒胡椒」や「小松菜とうふ」「あずきなこ」、季節限定の「えだまめ」や「いちごヨーグルト」といった味も焼いています。わざわざお店へ足を運んでいただくので、シフォンに限らず、家庭ではあまり作らないようなメニューを作ることを心がけています。

ランチの人気メニューは小松菜を使った「緑のカレー」
ランチの人気メニューは小松菜を使った「緑のカレー」

オーナーさん:「緑のカレー」には生クリームがたっぷり入っているので、スパイスは使っているもののグリーンカレーのような辛さはありません。今日も一歳のお嬢さんがパクパクお召し上がりになられていました。

――考案中のメニューや新作がありましたら教えてください!

オーナーさん:去年から始めたのがフルーツのパスタです。いちごの季節が終わったので、次は桃ですね。昨年は梨を使ったパスタも出していました。いちごをマリネにしたり、生ハムを合わせたりして、果物本来のおいしさを活かしつつ、食事として召し上がっていただけるように工夫しています。

桃のパスタ
桃のパスタ

長居を気にせず、のんびりしてほしい

――どのようなお客様が来られますか

オーナーさん:やはりこの近くにお住まいの若いママさんが多いですね。お子さん連れでなくても、女性の方がほとんどですが、中にはペットをお連れのお客様も。愛犬と一緒にのんびりお茶を楽しみたいという方がよくいらっしゃいます。ペットを連れていけるお店が近くにあまりないからかもしれません。中には男性おひとりの常連さまもいらっしゃいますよ。その方は毎週来られますが、いつも私のおしゃべりにお付き合いくださっています。

愛犬家に人気のテラス席
愛犬家に人気のテラス席

――お店の雰囲気作りなど、お店を経営する上でどのようなことを大切にされていますか。

オーナーさん:時間を気にせず、ゆったりまったり過ごしていただけたらと思っています。ご予約があり、お席を空けなければいけないときは別ですが、基本的にはお客様にお帰りを促すようなことは一切していません。長居を気にされる方もいらっしゃいますが、「そんなことは気にしないで、のんびり過ごしてください」とお伝えしています。

ゆったりくつろげるソファ席
ゆったりくつろげるソファ席

――最後に八潮の魅力について教えてください

オーナーさん:もともと駅の南側は工場と倉庫ばかりだったのですが、近年マンションやアパートが建ち始めてから、若い方が増えてとても活性化しているという印象を受けます。中でも特に若いご夫婦が多くいらっしゃるイメージですね。ですから、駅周辺にはそういった若い世帯が利用できるお店も増えてきています。
また、八潮駅からは20分程度で秋葉原に出られるのも便利ですね。「秋葉原」駅はターミナルでもあるので、山手線、総武線、京浜東北線、日比谷線が利用でき、都内のどこへでもアクセスしやすいという利便性が魅力です。
これはお客様から聞いたのですが、八潮市は都内と比べると家賃が安く、都内の半分くらいなんだそうです。「八潮」駅の隣の駅からは足立区になるので、1駅違うだけで全然違うようです。家賃も安く、広いところに住めるというお得な点もこの街の魅力なのではないでしょうか。

Cafe Kissa
Cafe Kissa

Cafe Kissa

オーナーさん
電話番号:048-915-0941
所在地:八潮市大瀬5-13-32
HP:http://www.cafekissa.com/
Facebook:https://www.facebook.com/Cafe-Kissa-477915839075307/
Instagram:https://www.instagram.com/cafe_kissa/
※この情報は2018(平成30)年7月時点のものです。

若い世帯が増えて活気づく八潮で人気
子連れママの憩いの場「Cafe Kissa」

所在地:埼玉県八潮市大瀬5-13-32 
電話番号:048-915-0941
https://www.facebook.com/Cafe-Kissa-4779..