立川の歴史と共に育んできた伝統ある幼稚園「立川幼稚園」
東京都の中央に位置する立川市。近年、駅前を中心に大規模な再開発が行われており、暮らしやすい街へと変化している。JR中央線・青梅線・南武線、多摩都市モノレールも利用でき「新宿」駅までJR中央線特別快速で最短26分、「都心への玄関口」としての役割を持つ一方で、豊かな水量を誇る玉川上水が流れ、水と緑にも恵まれた街としても知られている。「立川幼稚園」は、そんな立川の歴史と共に育んできた伝統ある幼稚園。その歴史は大正時代にまでさかのぼる。今回は地域からの信頼も厚い同園の教育と、立川の魅力について園長の畔田世紀子先生にお話を伺った。
家庭的な雰囲気を大切に
――園の歴史・沿革について教えて下さい。
畔田園長:「立川幼稚園」は1926(大正15)年に「立川女学校付属幼稚園」として設立されました。立川市内には全部で11の幼稚園があるのですが、その中で最も歴史がある幼稚園です。園児の数は約100人弱の小規模園です。家庭的な雰囲気を大事に運営しています。行事等では保護者のお力を借りながら、多くの行事を行っています。保護者の皆さまと力を合わせ、共にみんなで「子育て=共育」をする幼稚園です。保育目標は、「心身ともに明るく元気な子ども」「よく考え。行動する子ども」「友達と仲良く遊ぶ子ども」「心情の豊かなやさしい子ども」「主体性のある創造力豊かな子ども」です。温かみのある教育を基本に、豊かな感受性と思いやりの心を育て、心身共に調和のとれた成長ができるようにと考えています。
――「立川幼稚園」の特色について教えてください。
畔田園長:本園では自由遊びの時間を多く取るなど、子ども達がのびのびと充実した園生活を送る中で、豊かな心情と主体性が培われるように心がけています。また、友だちとの関わりを深める中で、社会生活のルールや、良いこと悪いことがあることを、気づかせ、思いやりの心を育てるようにしています。
基本的なことですが、あいさつをきちんとできることが大切だと考えています。その場その場に合ったあいさつができる子どもに育って欲しいと願っています。毎朝、登園した時には「おはようございます」、お父さん・お母さんには「行ってきます」。園で過ごしている時に園庭に行く時にも「行ってきます」、そして帰園する時は「さようなら」、お父さん・お母さんには「ただいま」がきちんと言えるように声をかけ、自分の言葉で伝えられるように指導しています。子ども達の生活の中にも言葉を大切にする場面は多くあります。怪我をして傷口を氷で冷やしたい時に、「氷!」ではなく「怪我をしたので氷を下さい。」と言えるように、子ども達が“なんで?”を考えられるように導いています。「何に困っているのか?」、「何が必要なのか?」を自分で考えて行動し、言葉で伝えられるようになって欲しいですね。できる範囲で保護者にも協力いただいて、みんなで子ども達を育てていきたいと考えています。
――園長先生が子ども達と接するうえで、大切にしていることは何でしょうか?
畔田園長:子ども達に分かりやすく言葉を噛み砕いて話をすることを心掛けています。大人に接するのと同じように会話をして、その子の気持ちになって接しています。子ども達がいけないことをした時には真剣に対応すれば、こちらの気持ちは伝わります。お互いの信頼関係を構築することがとても大切だと日頃から考えています。
――「つくし学級」について教えてください。
畔田園長:「つくし学級」は2歳児と3歳児が対象となります。毎週月曜日と木曜日に行っています。翌年に「立川幼稚園」に入園することを基本条件にしています。あいさつ・食事・はみがき・手洗いなど、ご家庭でもされている生活習慣がもっとできるように、資格を持つ専属職員が保育します。1日を充実して過ごせるように、お友達と遊んだり、歌、手遊び、紙芝居、折り紙、画用紙等を使って製作をします。幼稚園とはどんなところかを理解し集団生活のルールが身につくようにしています。また、親子遠足・保育参観なども計画していて、じゃがいも掘り・運動会・クリスマス会など、幼稚園行事への参加もあります。バザーやお遊戯会、作品展にも招待されるので、在園児の様子を見ることもできます。在園児との交流も多くありますので、スムーズに園生活に入ることができると思います。
たくさんの刺激を感じて成長してほしい
――「立川女子高等学校」と連携して園を運営していると聞きました。
畔田園長:本園のすぐ隣が「立川女子高等学校」です。先日も運動会を女子校の校庭で行いました。女子校の体育館を利用してお遊戯会もしています。将来保育の道を志したいという女子校の生徒は、園を見学に来たり職場体験に来たりしています。次世代の教育者を育成するためにもできるかぎり受け入れています。子ども達は、高校生のお姉さんたちが来ることをとても楽しみにしています。隣接しているので地震など防災時には、避難場所として「立川女子高等学校」も利用します。「立川女子高等学校」と地域全体が子ども達を見守っていて安心感があります。
――専門講師による絵画や体育の体験もあるそうですね。
畔田園長:保育内容の一部として、専門講師によるリトミック指導、絵画指導、体育指導を週一回行っています。今年度からは新しく英会話指導も始まりました。専門の先生が指導することにより、担任の先生とは違った視点から子ども達を指導・観察することができ、子ども達により適切な指導ができると考えています。入園前のお子さんには絵画やリトミック、体育の授業の参観ができる園内見学があります(10月頃)。ぜひご来園ください。
利便性と自然環境を兼ね備えた街、立川
――立川市は公園など子ども達が遊ぶ場所が多いですね。
畔田園長:園の近くには「国営昭和記念公園」があります。本園でも遠足などの行事によく利用します。園児達も親子で広場に行って友だちと遊んだり、お弁当を食べたりしています。夏にはプールや水遊びができるところもあります。1日居ても楽しく、子ども達もお気に入りの場所です。その他、「立川市子ども未来センター」や「立川まんがぱーく」、児童館や図書館など近くには子ども達が楽しめる施設がたくさんあるので、とても便利です。
――立川エリアは、駅周辺に商業施設もありとても便利ですね。
畔田園長:立川はJR中央線・青梅線・南武線や多摩都市モノレールも利用できますし、バスの本数も多いのでどこへ行くにもとても便利な街です。「新宿」駅まで快速電車ですぐ行けますし、南武線で「川崎」駅までは一時間程で着くことができます。都心にも神奈川方面にいくにも便利です。駅周辺には、大型デパートや商業施設がコンパクトにまとまっているので、生活に必要なものは何でも揃います。立川はあまり坂が無く平地が多い場所ですので、自転車でどこへでも行けるのも魅力ですね。
お話ししました「国営昭和記念公園」をはじめ「立川市子ども未来センター」など、立川には子どもが安心していっぱい遊べる公園や施設がたくさんあり、子育て環境は素晴らしいです。「ららぽーと立川立飛」などのショッピングセンターも良いですが、やはり季節の変化を感じ取ることができる自然がいっぱいの「国営昭和記念公園」など、公園がおすすめです。幼稚園では、子ども達と一緒に外で遊んだり公園にも行ったりします。あたり前のように感じる「今日は寒かったね。」「紅葉が始まったね。」と自然を感じ取ることがとても多く、日々子ども達とたくさん楽しんでいます。都会の良さと田舎の良さを持った立川の暮らしと自然いっぱいの公園は、立川のおすすめのポイントです。
立川幼稚園
園長 畔田世紀子さん
所在地 :東京都立川市高松町3-12-1
TEL :042-524-7979
URL:http://www.tachikawa-joshi.ac.jp/kindergarden.html
※この情報は2016(平成28)年12月時点のものです。
立川の歴史と共に育んできた伝統ある幼稚園「立川幼稚園」
所在地:東京都立川市高松町3-12-1
電話番号:042-524-7979
預かり保育時間:7:30~8:30、14:30~18:00
http://www.tachikawa-joshi.ac.jp/kinderg..