”昼間の兄弟”として子どもたちを支える/平針学童保育クラブ 斎藤仁志 指導員

平針学童保育クラブ
指導員 斎藤仁志さん

“昼間の兄弟”として子どもたちを支える

「平針小学校」と「平針南小学校」の留守家庭児童を中心に受け入れ、児童達の家の代わりとなっている「平針学童保育クラブ」。「細口池公園」の一角にあり、四季の自然の変化を感じられる恵まれた環境下になる学童だ。今回は館長の斉藤仁志さんに、学童の運営方針や子どもたちの様子、平針の子育て環境などについてお話を伺った。

平針学童保育クラブの概要を教えてください。

平針学童保育クラブ
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「平針小学校」と「平針南小学校」の両学区の1年生から6年生が対象です。

基本には留守家庭児童にかかわる場所ですので、障害を持っていらっしゃるようなお子様でも、保護者が働いていらっしゃるご家庭がありますので、ご希望があれば受け入れています。

人数はその年によって変動があり、一番多い時は100名以上いましたが、ここ数年は50〜60人の児童が通っています。

開設時間は、学校のある日は学校が終わってから最長で19時まで、休日や長期休業中は朝8時から19時までです。

指導員の方はどのような方々がいらっしゃるのでしょうか。

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現在は、朝から勤務する正規の職員が2名います。午後を中心に非常勤の方に来ていただいていて、常時5人くらいがいるようにしています。正規の職員は教員や幼稚園、保育士など、児童にかかわる仕事の経験者。非常勤のスタッフの中には、教職を目指している若い人や、かつて幼稚園や保育園で働かれていた主婦の方など、20代から50代まで様々なスタッフがいます。

子どもたちに接する時に、心がけていることはありますか?

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ここでの私たちの役割は、働いている親御さんの子どもの命や健康を守ることです。それが親御さんが安心して働くための大前提になります。

子どもたちにとって、ここは毎日帰ってくる家の代わり。継続してここにちゃんと帰ってこられるような、楽しみ、安心感がないと、子どもたちの足が向かなくなってしまいます。

ここでは“昼間の兄弟”と呼んでいるのですが、ここに帰ってくれば、毎日顔をあわせる大人がいて、仲間もいて、困った時には相談ができて、やりたいことも実現できる、そういう場所にしていきたいです。

子どもたちは、学童クラブで日々、どのようなことをして過ごしているのですか?

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基本的には“小学生の放課後”ですので、遊びが中心になります。その中で、タイミングを見て宿題をやる時間や、おやつの時間を作っています。

行事の準備をしたり、すべて希望通りに遊べるわけではないですが、できるだけ「桑の実を取りにいきたい」とか、「(公園の)池の周りを一輪車で回って来ていい?」とか、安全と目が届く範囲で、子どもたちが興味関心を持ったことを豊かに育んでいきたいと考えています。

18時以降は室内で学習や遊びをして、随時お母さんお父さんたちのお迎えを待ちます。

年間行事にはどんなものがありますか?

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4月は「1年生を迎える会」を毎年行っています。プレゼントや証書みたいなものを作って、新入生に渡しています。

6月は子どもたちも参加して「宵祭りバザー」を開催します。飲食や遊びのコーナー、おばけ屋敷、紙芝居屋さん等を行って、日頃お世話になっている地域の方や学校の友だちをお招きします。学童の雰囲気や状況を、地域の方に知って頂くよい機会になればと期待しています。

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夏は、全員ではないですが、2泊3日のキャンプに行きます。飯盒炊飯やキャンプファイヤーを楽しみます。

行事ではないですが、夏休みは1日中ここで過ごすので、映画や科学館、プール、図書館に行ったり、天白川に魚取りに行ったり、竹を取ってきて流しソーメンを食べたり。普段より行動範囲を広げてやりたいことをやらせてあげられる機会が増えます。

その他、クリスマスにはお楽しみ会を開き、その中でケーキを作ったり、出し物をしたり、3月は、6年生が卒業旅行に1泊で行きます。

小学校1年生から6年生までが一緒に過ごしていますが、縦の連携はいかがですか?

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日常的には学年ごとに時間差で帰ってくるので、学年のつながりの意識が強い部分もあります。

全体で行う行事などでは、自然に上の子たちが下の子に教えたり、面倒をみたりする姿が見られます。

上級生が、例えばおやつでたこ焼きや玉せんを作ったり、かまどでパン焼いたりするところや、キャンプの時に火のトーチパフォーマンスをするところを見て、あこがれが育まれていくといいなと思います。

縦と横の関わりを継続して作りながら、日常の中で上の子が普通に下の子の面倒を見て、時に叱咤激励をしながら、仲良く過ごせるのが理想ですね。

親御さんとはどのように連携を取っていますか。

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月に1回程度、父母会というかたちで運営のことや保育のことを共有する機会があります。また、お迎えの時などに、ここで子どもたちがどう過ごしているかをできるだけ発信できるように心がけています。

子どもを中心に考え、子どもの成長のために私たちができること、保護者の方ができることを少しでもできればと考えています。

地域と連携した取り組みなどについて

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この場所は「平針南小学校」の学区にあるのですが、地元の自治会の方々が「学童保育が地域の中で必要な場所としてしっかりと育まれていってほしい」という考えをお持ちで、大変ご理解ご協力をいただいており、多くの方々に支えられています。

盆踊りの時にお店を出したり、地域の行事に誘ってもくださるので、私たちもできる限り参加しています。

また、区内の学童の子が集まり、キックベースボール大会(高学年のみ)や親子で参加する運動会が行われるので、他の学区の子との交流もあります。

平針エリアの子育て環境はいかがですか?

平針学童保育クラブ
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この建物は「細口池公園」の一角にあるのですが、子どもたちが遊べる環境が近く、四季の自然の変化を感じられるのはありがたいです。一方で、私の立場としては、花見の時などは不特定多数の方が来られるので、安全面を心配してしまう部分もあります。

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少し先の住宅地の裏に、子どもたちや地域の方が通称「でこぼこ山」と呼ぶ場所があります。昔はうっそうとした森だったのですが、自然を残しながら整備されました。芝生と斜面があり、自然観察会が行われたり、がけ滑りなどをしたりと、子どもたちにとっては魅力ある場所だと思います。
学校の先生方が、「このエリアの子どもたちは仲がよく、おだやかだ」とよくおっしゃいます。地域の方々の見守りもあり、子どもたちにとって過ごしやすいところなのかなと思います。

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今回、話を聞いた人

平針学童保育クラブ

館長 斉藤仁志さん

所在地:愛知県名古屋市天白区平針南1-103
電話番号:052-802-2706

※記事内容は2015(平成27)年6月時点の情報です。

”昼間の兄弟”として子どもたちを支える/平針学童保育クラブ 斎藤仁志 指導員
所在地:愛知県名古屋市天白区平針1-209−2 
電話番号:052-803-9767
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