オーナー 米満健治さんインタビュー

新町の仲良し夫婦が切り盛りする/カフェ&レストランバー「Legame(レガーメ)」(熊本県)


熊本市電「新町」駅、「蔚山町」駅から徒歩でおよそ5分にあるカフェ&レストランバー「Legame(レガーメ)」。白いドアが目印の店内に入ると、仲睦まじい米満夫妻が出迎えてくれる。オーナーシェフで夫の健治さんが料理を、妻の真由美さんがデザートを担当。2015(平成27)年8月18日に開業した、まだ比較的に新しいお店ながらもすでに新町の人々から愛されている人気店だ。今回は、健治さんに開業までの経緯やおすすめのメニュー、新町の魅力などについて伺った。

オーナーの米満健治さん
オーナーの米満健治さん

「絆」を大切にしたお店づくりを目指して

――開業までの経緯をお聞かせいただけますか。

米満さん:19歳のときに町の洋食屋で働き始めて、そこから今まで飲食関係で働いてきました。ほとんどがイタリアンで、ちょこっとフレンチと居酒屋も経験しています。以前から自分のお店を持ちたい気持ちがあり、当時から住んでいた新町で物件を探していたところ、ちょうどいい出会いがありましたので、今の場所に決めました。それが今から6年前の2015(平成27)年のことです。

白いドアが目印
白いドアが目印

――レガーメはどのようなお店ですか。

米満さん:イタリアンをメインにした、創作料理が楽しめるレストランバーです。

米満さん:「Legame」とはイタリア語で「絆」を意味しています。新町に住まわれている方、うちに来てくださるお客様との絆を大切にしたいとの想いでつけました。いわゆる、ガチガチのイタリアンではないので、お友達のおうちに来るくらい気軽な気持ちで立ち寄って欲しいです。

黙々と下ごしらえ中
黙々と下ごしらえ中

産地や旬の食材にこだわった料理の数々

――お料理でこだわっていることはありますか。

米満さん:なるべく熊本産や九州産を使うようにしています。あと、旬のものです。例えば、夜のカルパッチョではタイやブリ、カンパチなどその日ごとに旬のお魚を仕入れて提供しています。お野菜だと今(冬から春先)はホワイトアスパラやスナップえんどうが美味しい時期です。

サラミとアンチョビのピザ
サラミとアンチョビのピザ

――おすすめのメニューは何になりますか。

米満さん:やっぱり、おすすめはピザとパスタになります。ピザはいちから手作りしていて、パリパリとした薄焼き生地が特徴です。中でも、自家製トマトソースとバジルソース、そこにモッツァレラチーズを合わせたマルゲリータはよく出ます。パスタはニンニクと赤唐辛子オイル(ペペロンチーノ)、チーズたっぷりカルボナーラ、ごろっとひき肉のボロネーゼなど種類が豊富です。

ベーコンときのこのバター醤油パスタ
ベーコンときのこのバター醤油パスタ

米満さん:夜には週替わりのおすすめメニュー「今週のおすすめ」も用意しています。定番は熊本県産のあか牛と、九州産の豚です。週によってお肉の部位や、調理法、ソースを変えています。そのほか旬のお野菜を使った一品料理、パスタやご飯ものの内容を週ごとに変えている感じです。

日替わりおかずの「照り焼きチキン」
日替わりおかずの「照り焼きチキン」

米満さん:昼は本日のパスタ、日替わりおかず、特製手ごねハンバーグ、ケチャップライスの野菜ごろごろドリアの4種類から選ぶことができます。パスタはペペロンチーノやボロネーゼなど、日替わりおかずはチキンステーキや豚ロースカツなど、日によって何になるかはお楽しみです。

――お飲み物だとどのようなものがありますか。

米満さん:ワインはグラスとボトルを合わせて、赤・白で4本ずつは置くようにしています。あえてイタリア産にはこだわっていないので、いろいろなワインをお楽しみいただけるでしょう。

南アフリカ産のワイン
南アフリカ産のワイン

米満さん:ワインのほかにも、ビールやハイボール、カクテル、焼酎など幅広く取り揃えています。お店の雰囲気に合わない、ともともとは置いていなかったものもありました。しかし、お客様から「あれないの?」とご要望いただいているうちに、ちょっとずつ増えてきたわけです。

シフォンケーキ
シフォンケーキ

――スイーツもご提供されているようですね。

米満さん:スイーツはすべて妻の手作りです。添加物はなるべく使わないよう心がけていますので、小さなお子様でも安心して食べていただけると思います。ちなみに、昼のメニューにはシフォンケーキやパウンドケーキなどがつきます。夜は季節のアイスのみです。あとはカウンター横に焼き菓子を用意しているので、持ち帰りもいいですし、その場で食べることもできます。

カウンター横の焼き菓子
カウンター横の焼き菓子

――テイクアウトはされていらっしゃいますか。

米満さん:はい。以前からもしていたのですが、コロナ禍になってからは本格的に対応するようになりました。昼はドリア以外の3種類(ドリンクとスープは付かない)はテイクアウトできます。夜もカルパッチョやアイスなどは難しいですが、それ以外のほとんどは対応が可能です。

テイクアウトの「ナポリタン」
テイクアウトの「ナポリタン」

外から来たからこそ、感じる新町の良さ

――ずばり、新町はどのような町だと思われますか。

米満さん:日常遣いできるスーパーや病院がすぐ近くにあるので、すごく過ごしやすいと思います。熊本市電も通ってはいますが、そもそもほとんどの施設までが歩いていけるくらいの距離なので使わなくていいほど。身近な行動範囲に、必要なものがギュッと詰まっているイメージです。

気さくな健治さん
気さくな健治さん

――町並みに関してはどう感じていらっしゃいますか。

米満さん:新町は古いものが残っている印象です。例えば、「長崎次郎書店」さんとか、「兵庫屋本店」さんとか。個人的に散歩がとても好きなので、こうした古い町並みを感じられるのは嬉しいです。

明八橋と桜の木
明八橋と桜の木

――おすすめのスポットを教えてください。

米満さん:「ゆめマート 熊本新町店」のすぐ近くにある、1875(明治8)年に建設された「明八橋」が気に入っています。橋の両端に桜の木が植えられていて、春になると桜が満開になる様子がすごく綺麗なんです。あとは、ここから少し歩いたところにある「古城堀端公園」はほとんど毎日のように通ります。そこでは桜がいっぱい咲いていてちょっとした癒しスポットです。

――地域の人々に対してどのような印象がありますか。

米満さん:新町の人々はすごく温かい方が多いです。私たちはもとからここに住んでいたわけではなく、外から来ました。でも、お店を始めるとこの辺りの方がよく来てくださいますし、お休みの日に町でお会いすると気さくにお声がけしてくださるので、すぐ馴染むことができました。

大きな窓で明るい店内
大きな窓で明るい店内

感謝を忘れず、おもてなしを大切にする

――今後、新町でどのようなお店でありたいですか。

米満さん:まず、今のコロナ禍でもうちを選んで来てくださる方に対して感謝の気持ちを忘れずに、しっかりとおもてなしをしていきたいです。また、新町にはまだレガーメをご存知でない方もいっぱいいらっしゃるので、そういう方々にも来ていただけるようなお店にしたいと思います。

――新しく新町に住まわれる方に何か一言いただけますか。

米満さん:外から来たからこそ感じるのですが、新町は熊本のなかでもとくに住みやすい町だと思います。お一人でも、カップルでも、ご家族でも、居心地のいい暮らしができるでしょう。あと、うちも温かくおもてなししますので、新町にお越しの際はぜひ一度お立ち寄りください。

「Legame(レガーメ)」オーナーの米満健治さん
「Legame(レガーメ)」オーナーの米満健治さん

Legame(レガーメ)

オーナー 米満健治さん
所在地:熊本県熊本市中央区新町1-10-44 タカラヤコーポレーション1F
電話番号:096-325-9711
URL:https://www.facebook.com/Legame-Cafe-Restaurant-Bar–449291835250510/
※この情報は2021(令和3)年3月時点のものです。

新町の仲良し夫婦が切り盛りする/カフェ&レストランバー「Legame(レガーメ)」(熊本県)
所在地:熊本県熊本市中央区新町1-10-44 タカラヤコーポレーション1F
電話番号:096-325-9711
営業時間:Lunch 11:30~15:00、Dinner 17:30~22:00
ラストオーダーは45分前
定休日:木曜日
https://www.facebook.com/Legame-Cafe-Res..