保育園・学童保育室併設の児童館

みんながほっとできる/大森北児童館 寺坂尉弘さん

「大田区立大森北児童館」は、大きな桜の木が見守る「さくら児童公園」に隣接した児童館。JR「大森」駅と京急本線「平和島」駅の中間にあり、利便性も良い。株式会社キッズベースキャンプが委託を受けて運営をおこなっている。子どもたちが思い思いに遊んでいる姿はとても楽しそう。そうかと思えば、ひとたびスタッフや大人の姿が見えると、大きな声で元気よく挨拶する姿はとても印象的だ。子どもがこのようにのびのびと過ごせるためにどんな工夫をしているのか、児童館について館長の寺坂さんにお話を伺った。

大森北児童館 外観
大森北児童館 外観

行事をきっかけに足を運んでいただきたい

――「大田区立大森北児童館」について教えてください。

寺坂さん:大田区の中でも大きい児童館で、乳幼児親子向けと児童向け、中高生向けの活動を行っています。1階が事務室と学童室、2階が工作室、図書室、卓球室、遊戯室という造りです。「大森北保育園」と建物が繋がっているので、交流することもあります。児童がいるときはそれぞれの部屋に一人ずつ必ずスタッフがつきます。

学童の定員は80名で、一般利用する小学生は毎日平均すると20から40名ぐらいでしょうか。乳幼児親子向けの利用は、行事があると多い時では60組くらいいらっしゃいますが、この近くには児童館がたくさんあるので、行事に合わせて選んで頂いている方が多いです。選択肢がたくさんあるので、幅広い子育て支援ができればと考えています。

塗り絵を夢中で細かく塗る子どもたち
塗り絵を夢中で細かく塗る子どもたち

――乳幼児親子向けの活動はどんなものがありますか?

寺坂さん:乳幼児親子向けでは、 「べびちゃんタイム」、「よちよちタイム」、「のびのびタイム」という年齢別のプログラムを行っています。利用が多いのは0歳児対象の「べびちゃんタイム」で、20組くらいいらっしゃいます。児童館は地域の子育て支援拠点という役割もあるので、お母さん同士の交流の場として人気です。例えば「最近寝返りができるようになったんです」というような子育てに関する話や情報交換をしているお母さんたちの姿もよく見かけます。

何もない日に利用するのはハードルが高いと感じる方もいるので、きっかけとして行事を多く企画しています。外部の講師に来ていただいている「ベビーマッサージ」「ベビーダンス」「親子ベビーヨガ」は、毎月行っていて、すべて無料です。

――児童向けの活動では、どのようなことをされていますか?

寺坂さん:小学生については、毎月「おはなしの森」や「将棋タイム」などいろいろな行事をおこなっていますが、ただ放課後遊びたいという子どもたちの気持ちを汲むという意味で、行事のない普段の日も大切にしています。

大きな行事だと、10月の「仮装パーティー」、1月の「百人一首大会」、2月の「大森北フェスティバル」が3大イベントです。どのイベントも人気で、「大森北フェスティバル」には160人くらい、「仮装パーティー」も60人ほど参加することがあります。

大森北フェスティバルの物販コーナー
大森北フェスティバルの物販コーナー

 

仮装パーティーイベントの手作りの写真スポット
仮装パーティーイベントの手作りの写真スポット

子どもたちが自分らしくいられる居場所として

――活動を通して、地域の人との関わりはありますか?

寺坂さん:「おはなしの森」や「将棋タイム」は、地域のボランティアの方の力を借りておこなっています。地域のことをよく知っている方たちなので、子どもたちにとってはいろいろと教えてもらえる機会ですし、地域の人にとっても子どもたちの最近の様子を知ることができる大切な時間です。

その他にも例えば、10月の「仮装パーティー」では、商店街の方や「老人いこいの家」に協力していただいて、仮装した子どもたちにお菓子を渡していただくことをしています。

隣が「さくら児童公園」なのですが、ボランティアで公園を掃除してくださる地域の方がいらっしゃるので、子どもたちも一緒に落ち葉を拾ったりするなど、隔週で協力させていただいています。この街で生きていく子どもたちなので、街にこういう人たちがいて、こうやって掃除してくれているから街がきれいなんだというのが分かるのは良いことだと思います。その他にも、すくすくネット員という地域の強い味方が、児童館の活動に協力してくださっています。

隣接するさくら公園
隣接するさくら公園

――活動のなかで大切にしていることがあれば教えてください。

寺坂さん:大田区の児童館は、遊びと触れ合い、仲間づくりの場です。主に、児童の健全育成というのが支柱にあります。そのためには、とにかく色々な体験をしてもらうことを大切にしています。当然安全安心というのが土台にあるわけですが、やってみないと分からないというのが私のモットーでもあるので、食わず嫌いじゃなくて「やってみたら楽しかった」というように、いろんなことに挑戦しながら「自分はこういうことができるんだ」と発見していってほしいです。

日々の遊びだけだと好きなことだけをやることになってしまうので、行事をきっかけに新たな自分の居場所や輝ける場所を見つけてほしいと思っています。常に新しいものを取り入れながら、子どもたち一人ひとりが輝ける場所を見つけるということを念頭に活動しています。

――どちらの小学校の児童が児童館にいらっしゃいますか?

寺坂さん:主に「入新井第一小学校」と、「入新井第五小学校」の2つの小学校の児童が多いですが、「開桜小学校」から来ることもあります。別の小学校の児童たちが来るのを見ていていいなと思うことは、学校で会うことのない児童同士が児童館で初めて会って友だちになっているところです。学校を超えた繋がりはいいですよね。

図書室の入り口
図書室の入り口

 

区全体を通して包み込むような子育て支援を

――寺坂様の感じるエリアの魅力はどんなところでしょうか?

寺坂さん:大田区の強みというのは、児童館がとにかく多いという点。居場所がたくさんあります。この近辺だけでも「沢田児童館」、「山王児童館」、「大森本町児童館」、「大森西児童館」、「大森東一丁目児童館」、「大森児童館」など子育て支援施設に囲まれているエリアなので、それは大きな魅力だと思います。

行事や年齢別のプログラムがそれぞれの児童館で開催されているので、「ヨガはこの児童館で、マッサージはあっちの児童館」というように、いろいろなところを選択して利用される方もいらっしゃいますし、子育てはしやすいと思います。

――大森北に暮らしたいという方へ向けてメッセージをお願いします。

寺坂さん:子育てで悩んだり、ちょっと困ったときに相談できる窓口が多く、地域に応援団がいるというような感じでしょうか。学校内に放課後子ども教室という施設や、学校内学童がある学校もありますので、共働きの方やどこに預けようかなと考えている方にとっては居場所がたくさんある街だと思います。

寺坂さん
寺坂さん

大森北児童館

館長 寺坂尉弘さん
URL:http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/kodomonoie/oomorikitajidoukan.html
※この情報は2019(平成31)年3月時点のものです。

みんながほっとできる/大森北児童館 寺坂尉弘さん
所在地:東京都大田区大森北3-25-2 
電話番号:03-3764-3060
開館時間:9:00~17:00
休館日:日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/ko..