本館・別館2館体制の駅前行政施設

枚方市 市駅周辺等活性化推進部インタビュー

「未来の理想に叶うまちづくり」。京阪本線の特急停車駅である「枚方市」駅は、大阪市、京都市、それぞれの中心部まで電車で30分かからない利便性を誇る。また幹線道路が通っていることから自動車やバスでの移動にも恵まれた枚方市。現在、その玄関口ともいえる同駅を中心に「枚方市駅周辺再整備」が進められており、更なる住環境の向上に関心を集める状況にある。今回は枚方市の市駅周辺等活性化推進部である友田成彦さん、荘司匡岐さんにお話を伺い、枚方市の魅力と今後の展望について教えていただきました。

商業工業と豊かな自然を兼ね備えた中核市

枚方市役所本館
枚方市役所本館

――最初に枚方市の概要から教えていただけますか?

友田さん:大阪市と京都市の中間に位置し、人口は約40万人です。2014(平成26)年には政令指定都市に次ぐ規模の都市である中核市に移行しました。

1955(昭和30)年代からベッドタウンとして人口を増やしてきた街であり、西部は工業や商業も発展し、東部は豊かな自然を残し、産業も自然も兼ね備えた市であると思います。

また市内には専門分野に秀でた個性豊かな5つの大学があり、学術的にも栄える地域だと言えるでしょう。内2校が医科歯科系というのも珍しいのではないでしょうか?高度医療を提供する市立ひらかた病院や関西医科大学附属病院があるなど、教育や医療機関が充実した街でもありますね。

一方で、全国の自治体と同様に本市も人口が減少傾向へ転じており、少子高齢化等の社会環境への対応など、未来を見据えた取り組みが必要な状況です。そのリーディングプロジェクトとして枚方市駅周辺再整備の具体化を進めているところです。

大阪・京都の中間に位置する好アクセス

――枚方市の魅力をご紹介ください。

友田さん:魅力はたくさんありますが、まず大阪へも京都へも電車で30分かからないアクセスの利便性を紹介すべきでしょう。市内には京阪電車とJRを合わせて計12の駅があり、京阪「枚方市」駅は約20年前から特急の停車駅にもなっています。また第二京阪道路や国道1号線など自動車移動も便利で、空港などへの移動は高速バスも重宝します。さらに現在工事中である新名神高速道路が開通すると全方向へスムーズなアクセスが可能となります。

荘司さん:市内の移動もメインの玄関口である「枚方市」駅を拠点にバス路線が充実していて市民の足として機能を果たしています。路線バスは1日約1000便出ていて日々約4万人の利用者がおられます。

「枚方市」駅周辺の現状と描く未来図

枚方市市駅周辺等活性化推進部 友田成彦さん、荘司匡岐さん
枚方市市駅周辺等活性化推進部 友田成彦さん、荘司匡岐さん

――枚方市駅周辺の現状と課題について教えてください。

友田さん:枚方市駅周辺は、古くから大阪と京都を結ぶ交通の大動脈である淀川を軸とした舟運とともに宿場町として栄えてきました。

その後、京阪電車の開通をはじめ、ベッドタウンとして人口を増やしたことは先にお話しした通りで、道路などの交通網の整備によりさらに発展してきました。1965(昭和40)年代半ばには、行政機能の整備も進み、大阪府内初の駅前再開発が行われたことで、商業・業務機能も充実してきました。

さらに1993(平成5)年の鉄道高架化を経て、中心市街地として現在の都市基盤が形成されました。

また、この地域には、淀川や枚方宿等の自然歴史資源や、大学の立地、集積する文化・医療施設、活発な市民活動等、魅力ある地域資源が多く存在しています。

しかし、これらの都市機能や地域資源が、必ずしも町の賑わいや商業の活性化に活かされているとは言えず、通過交通による駅前広場の混雑や周辺施設の老朽化や防災機能強化等への対応といった様々な問題も生じていて、市としては将来を見据えながらこれらの課題の解消に向け取り組みを進めているところです。

魅力ある街に向けて

枚方市駅周辺再整備イメージ図
枚方市駅周辺再整備イメージ図

――ここで「枚方市駅周辺再整備」の概要を教えてください。

友田さん:魅力あるまちを目指し、その中心となる地域が「枚方市」駅周辺地域で、公民連携のまちづくりによって、様々な世代の人が使いやすい機能を備えた大規模な生活環境整備が柱となっています。

これらのまちづくりはまた非常にスケールが大きく、各所との連携が欠かせないものであることから、10年、20年というスパンで実現を目指すものです。そうしたことからこれらの実現はその時代に即したものでなければいけないと考えています。

そのため、現在はビジョンの具体化に向けて検討を進める段階で、今後も時代背景や各種状況の変化にともなって見直しは随時行われていく見込みです。

着々と進む大事業の土台準備

――現在、再整備計画はどの段階にあるのでしょう?

友田さん:理想とする全体の最終形は前述の通りで、今後も時代の流れを見極めてまち全体のバランスを取りながら進めていく予定です。具体的に動いていている事業のひとつが老朽化した市民会館の代替施設として駅北側に建設中の枚方市総合文化芸術センターとなります。

また駅の北・東側では地権者主体の再開発事業も進んでおり、商業・業務・住宅棟の再開発ビルが計画されています。この市街地再開発事業の中で、駅北側の駅前広場を拡張し、交通混雑の緩和と駅前の利便性の向上、京阪電車の乗り継ぎ強化を目指しております。

また、民間投資を促す追い風として、2017(平成29)年度に都市再生緊急整備地域の候補となる地域として内閣府より公表されました。これに指定されると、都市計画や金融・税制等の支援措置等の民間活力導入に関する特例の活用が可能となります。2019(令和元)年7月に内閣府へ都市再生緊急整備地域の指定申出を行い、国による有識者ボードでの議論やパブリックコメント等を経て、2020(令和2)年1月に指定されました。

本市では、この制度を活かして、多くの関係者と将来像を共有しながら、市の玄関口にふさわしい枚方市駅周辺再整備を進め、市域全体の活性化や交流人口の増加を目指していく考えです。

次の時代に見合う理想のまちづくりへ

――以前と比べてどのような部分の利便性や暮らしやすさが向上するのでしょうか?

荘司さん:一つ核となる市役所の建て替えでは、市民アンケートやワークショップなどを経て、昨年度に枚方市新庁舎整備基本構想(素案)を作成しました。本館・別館の南東側にある市役所分館・第2分館や枚方税務署などの立地エリアに国(枚方税務署)・市の合同庁舎化を基本として検討中です。駅から庁舎に向かうアプローチで楽しみつつ、様々な発見も味わえる「にぎわい空間」を創出したいと考えております。ポイントとして、駅と市役所の間にあるニッペパーク岡東中央を有効活用し、魅力的な大空間の確保も検討しています。

枚方市民が憩い集える文化芸術の拠点誕生

「枚方市総合文化芸術センター」完成予想パース
「枚方市総合文化芸術センター」完成予想パース

――2021年にオープン予定の「枚方市総合文化芸術センター」について教えてください。

友田さん:「枚方市」駅北側に位置する施設で、市駅周辺再整備における一連の事業となります。

拠点整備という観点に基づいた文化芸術の拠点となる設備で、音楽や演劇など文化公演に適した高機能ホールである1468席の「大ホール」、発表会など様々なジャンルの公演に対応する325席の「小ホール」、ミニコンサートや講演会など多目的に使用することができる「イベントホール」の3つのホール、「美術ギャラリー」等を備えます。

現在、令和3年9月のオープンを目指し、開館プレ事業をはじめ様々な事業の実施を通して、機運を高める取り組みを行っています。

40万都市の玄関口である「枚方市」駅前という好立地を活かし、幅広い利用者の方に末永く愛していただける施設となるよう、整備を進めていく考えです。

 

未来の理想を目指すまちづくり実現へ

枚方市役所別館
枚方市役所別館

――枚方市は、将来的にはどのような街を目指していますか?

荘司さん:ここまでにご説明させていただいた市駅周辺再整備ビジョンがおよそ将来的に目指す姿でもあります。市駅周辺の大規模な再整備により都市機能を集約して利便性を高め、また市内外各地域からのアクセスをスムーズにしていきます。

そこには行政の各機能はもちろん、買い物や病院といった生活環境の向上だけでなく、誰もが使いやすく住みやすい未来の理想のまちづくりという概念が含まれています。

また国土交通省が2019(令和元)年の7月に「居心地が良く歩きたくなるまちなか」づくりの形成を目指し、ウォーカブルなまちづくりの方向性が打ち出されました。本市としましても、枚方市駅周辺再整備の取り組みと合致することから「ウォーカブル推進都市」として賛同し、取り組みを進めたいと考えています。

便利な市街地でありながら美しい自然に恵まれた枚方市

「ニッペパーク岡東中央」
「ニッペパーク岡東中央」

――枚方エリアの暮らしやすさ・魅力など、アピールポイントをお二人のご意見も交えて教えてください。

友田さん:繰り返しになりますが、交通アクセスが良く利便性の高い地理的な特性、そして都市機能と豊かな自然が同居する街であるという点は枚方市が持つ魅力の一部分ではありますが、他の地域に負けないものであると自負しています。

最近だと全国で3番目となる「枚方 T-SITE」のオープンし、新たな駅前のランドマークとしてにぎわいを創出しています。また昨年には、全国初となる(株)良品計画が展開する無印良品の一体的なトータルデザインによって枚方市駅中央改札口がリニューアルオープンしました。

このように民間事業者による積極的な投資によってリニューアルも進んでおり、枚方のまちの付加価値も高まってきております。

最後に個人的な話となりますが、私は枚方で生まれ育って、地元が好きで枚方市役所に就職をしました。現在は近隣の都市に住んでいますが、可能であれば将来はまた枚方市に住みたいと思っています。地元の友達ともつながりは深く、今でもこの街に生まれて良かったと感じる、そんな魅力的なまちです。

荘司さん:私は和歌山県の出身なのですが就職して奈良県へ行き、その後に転勤で枚方に来て、「この街に長く住めたらいいな」と思い転職して今の職場に入りました。都市機能の利便性と自然が同居する理想的な街でしたので。

個人的なオススメスポットは市西側に流れる淀川の河川公園です。とても広い公園で、各種スポーツやレジャーを楽しめるのはもちろん、こちらにもバーベキューを楽しめるスポットもあります。夕焼けがとても美しくて、ぜひ皆さんにご覧いただきたいと思います。

便利な都市でありながら自然を身近に感じられる。私が住みたいと思った魅力的な枚方市は、市駅周辺再整備ビジョンにより時代に即したより良い環境へと進化していきます。ぜひその魅力を一緒に感じていただきたいです。

枚方市役所 友田成彦さん、荘司匡岐さん
枚方市役所 友田成彦さん、荘司匡岐さん

枚方市 市駅周辺等活性化推進部

友田成彦さん 荘司匡岐さん
所在地:枚方市大垣内町2-1-20
電話番号:072-841-1364
URL:https://www.city.hirakata.osaka.jp/soshiki/32-1-0-0-0_1.html
※この情報は2020 (令和2)年1月時点のものです。

枚方市 市駅周辺等活性化推進部インタビュー
所在地:大阪府枚方市大垣内町2-1-20 
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