地元の幅広い世代の人たちが通う、北習志野の新スポット/三ノ汁
新京成電鉄と東葉高速鉄道の「北習志野」駅から徒歩約3分。エビス通り沿いにある「三ノ汁(さんのじゅう)」は、2019(平成31)年3月にオープンした蕎麦屋兼居酒屋だ。居酒屋と言えど、ランチの時間帯はこだわりの手打ち蕎麦がメインとなっており、子ども連れの大人たちやシニア層など、お酒が得意でない人でも満足できる。同店を運営する株式会社そらの岩井俊樹さんに、この地に店を開いた理由や周辺エリアの魅力について伺った。
「地域に合わせたお店づくり」を大切に。創業の地で本格蕎麦に初チャレンジ
――まず、お店の概要・コンセプトと併せて、北習志野の地にお店を開いた理由を、お聞かせください。
岩井さん:コンセプトは、“日本一美味しい蕎麦が食べられる、和食居酒屋”。美味しい和食とお酒を楽しめる店です。席はテーブル席やお座敷席など、全54席を用意しており、午前11時半~午後2時半までがランチ営業、午後5時~翌1時までがディナー営業になります。当店メインの蕎麦は、深夜12時までオーダーを受けています。
この地にお店を開いた理由としては、当社が最初にオフィスを構えた創業の地が北習志野、ということがあります。1号店である「串焼旬菜食堂うっとり」がすぐ隣にあるんです。弊社は、焼き鳥、しゃしゃぶ、寿司、農園カフェなど様々な業態、ブランドを展開していますが、メインメニューに蕎麦を据えるのは「三ノ汁」が初めての試みです。新しいことにチャレンジするなら、初心に帰って北習志野がふさわしいのではと考え、現在の地に「三ノ汁」を開くことになりました。
――お店の特徴、こだわりがありましたら教えてください。
岩井さん:「地域に合わせた店づくり」を大切にしています。例えば、ビジネスマンが多い場所なら、サッと座って注文できるようにカウンター席を多めにするなどですね。その地域で愛されるよう、同じブランドでも店舗ごとにカスタマイズして運営しています。この北習志野のあたりは、少し歩くと住宅街なので、土日を中心にご家族連れの方が多くいらっしゃいます。中でも家族三世代でいらっしゃる方々が多いのが大きな特徴です。とはいえ、近くには日本大学があるので学生さんも多いし、平日は企業をはじめとする団体さんの宴会需要もあります。ですので、先ほどもふれたようにテーブル席からお座敷席まで様々な席を設けていますし、ドリンクもビール、ハイボール、焼酎、ワイン、カクテル、ノンアルコールと幅広く揃えました。
匠監修の自家製蕎麦をこだわりのつゆで
――「三ノ汁」という店名にはどんな意味があるのでしょうか。
岩井さん:「一ノ汁」がしゃぶしゃぶ、「二ノ汁」がおでんつゆ、「三ノ汁」が蕎麦つゆを意味し、こだわりの出汁を使った3種類の和食が楽しめるという料理コンセプトを表しています。北海道羅臼産の昆布と選び抜いた鰹節を使い、2日間かけてじっくり旨みを抽出した“黄金出汁”を、たくさんの人に味わっていただきたいですね。
――「三ノ汁」最大の魅力は何でしょうか。
岩井さん:何といっても自家製の蕎麦です。蕎麦づくりの神様と言っても過言ではない、永山寛康さんという方に監修いただいているんですよ。加水率や打ち方など、一から教えていただき、今も月に一度来て指導いただいています。当店では、細打ちの二八蕎麦、太打ちの玄蕎麦、季節ごとに替わる更科蕎麦の3種類を楽しんでいただけます。季節で替わる更科蕎麦は、12月は柚子皮を練り込んだ柚子蕎麦、3月は花を練りこんだ桜蕎麦、といった具合にメニューが変化するのでこちらもぜひ注目してもらいたいです。
――おすすめのメニューがありましたら教えてください。
岩井さん:「盛り蕎麦」を食べていただきたいですね。つけ汁は、醤油ベースの基本のもの以外に「濃厚くるみ胡麻」「胡麻西京」「すだちおろし」など多種類から選べます。つけ汁を2種類や3種類で頼むことも可能です。温かい蕎麦なら、京鴨に九条ネギを使った「鴨汁蕎麦」がおすすめです。上に引いた鴨の脂が旨味を加え、最後までアツアツで召し上がっていただけますよ。当初は季節限定ものとして考えていましたが、美味しく評判がよかったので、通年メニューとして提供しています。
――子ども専用の「キッズ会員カード」についてもご紹介ください。
岩井さん:小学生未満のお子さんを対象にした特典カードです。注文時にカードを見せると、無料ドリンクや誕生月プレゼント、名物の小手羽先の無料サービスといった特典が受けられます。子どもが週末に親から「どこのお店に行きたい?」と聞かれた時に「三ノ汁に行きたい!」と言ってもらえるようにと思って作りました。おかげさまで、多くの子どものお客様にご利用いただいています。
カウンターで居酒屋らしい雰囲気も演出
――お店を運営される中で大事にしている考えがあれば、お聞かせください。
岩井さん:当社の経営理念は「DNAを奮わせろ」。お客様に無条件の喜びや感動を与えることをモットーにしています。そのために僕らが大事にしているのが、「五感で体験してもらうこと」です。調理の仕上げやサーブを目の前で行うなど、食欲をそそる音や香りを満喫できるよう工夫しています。目指しているのは「美味しかった」と満足してもらうだけでなく、接客も空間もお客様の期待を超えたものを提供し、「また来たい」と感動させること。この考え方を全スタッフに共有しています。
――中央のテーブル席は、一方がカウンターにつながっていますね。珍しい造りだと思いますが、どんな狙いがあるのでしょうか。
岩井さん:五感で楽しんでもらうための仕掛けの一つです。カウンター内のスタッフが、お客様に日本酒を注いだり、おでんを提供したり、しゃぶしゃぶのお肉を盛り付けたりします。居酒屋らしい雰囲気を味わっていただくことで、より美味しく、より楽しく感じていただけるのではないかと思います。
交通の便が良く、適度な賑わいが魅力の北習志野
――開店から半年余りが経ちました。今後の展望についてお聞かせください。
岩井さん:ここで蕎麦づくりのノウハウをしっかりと培ったら、都内に店舗を展開し、いずれは世界に広めたいと思っています。様々な日本食が海外で人気になっていますが、実は蕎麦はまだあまり認知されていないので。ここの「三ノ汁」は、その足掛かりとなる店です。本格蕎麦が食べられる店としてまずは地元の人に長く愛されるよう、引き続き頑張っていきます。
最後に、北習志野にお住まいのスタッフさんにも聞いてみました!
――北習志野の街の魅力、おすすめスポットを教えてください。
スタッフAさん:僕は生まれも育ちも北習志野でして、この辺りはうるさすぎず静かすぎないところがいいと思います。日中は子どもや年配の方、夕方以降は仕事帰りの人が街にいて、常に適度な賑わいがあります。公園や病院もそばにあって暮らしやすいし、新京成線は駅間が短いので、最寄りとして複数の駅を使える点も便利です。都内に出たかったら「北習志野」駅、松戸方面に行きたかったら「高根木戸」駅、「高根公団」駅を使うなど、目的地によって駅の使い分けも可能です。
三ノ汁
株式会社そら 取締役 岩井俊樹さん
所在地:千葉県船橋市習志野台2-4-4
電話番号:04-7134-3987
※この情報は2019(令和元)年12月時点のものです。
地元の幅広い世代の人たちが通う、北習志野の新スポット/三ノ汁
所在地:千葉県船橋市習志野台2-4-4 J.S北習志野ビル 1F
電話番号:047-404-4508
営業時間:11:30~22:00(金・土曜日、祝前日は ~23:00)
定休日:1/1 ※不定休あり
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