極楽ネットワーク 運営者インタビュー

高針台周辺の住みやすさと子育て環境について伺いました/極楽ネットワーク


住宅街のため、買い物施設などの日常生活に欠かせない店舗が多く点在し、緑地も近くにある名東区高針台は「名古屋市立極楽小学校」の学区の一部。子育て世帯や転勤される方の転入先としても注目されているエリアということで、実際に近隣に住み、極楽学区の情報を発信している「極楽ネットワーク」のボランティアスタッフ、岡本邦裕さん(極楽ネットワーク代表世話人)、大橋明弘さん(サンデーランチわいわい担当)、尾崎秀臣さん(名古屋市極楽消防団団長)、また、子育て真っ最中のママさんに名東区高針台近隣の様子について話を伺った。

「極楽ネットワーク」が情報発信しているイベントの様子
「極楽ネットワーク」が情報発信しているイベントの様子

地域の情報を一つに集約。各種団体のつながりも生まれる「極楽ねっと」

―― 「極楽ネットワーク」とはどのような団体で、どのような活動をされているのでしょうか。

岡本さん:「極楽ネットワーク」は2019(令和元)年5月に立ち上げた団体で、安心、安全、楽しく、明るい地域にしようと、極楽学区の広報活動を行うことを目的としています。ホームページ「極楽ねっと」の運営のほか、LINE@やfacebookで随時、イベント情報や各種事業などのお知らせを発信しています。極楽学区にはさまざまな運営組織がそれぞれの目的で活動しているため、各組織に所属している方がボランティアスタッフとして参加してくださっています。例えば、極楽学区連絡協議会、福祉推進協議会、民生委員児童委員協議会、名古屋市極楽消防団、子ども会育成連絡協議会などがあり、それぞれ情報を出し合い、ホームページとSNSで発信することで、極楽学区の情報を一度に知ることができるように工夫しています。

「極楽ネットワーク」が運営するホームページ「極楽ねっと」
「極楽ネットワーク」が運営するホームページ「極楽ねっと」

―― 「極楽ねっと」で極楽学区の情報を網羅できますね。

岡本さん:これまでにも個々の情報は回覧板やチラシ、自治会掲示板などを利用して発信はされていました。しかし、家族みんなが閲覧するわけではありませんし、自治会に入っていない方には地域の情報が届きにくい状態でした。私自身、家と勤め先との往復で、ほとんど地域のことは知りませんでした。
しかし、地域の役員を担当した時に、「あれ?自分が住んでいる地域には、地域のために活動している団体さんがたくさんある。いい地域だな」ということに初めて気がついたのです。それまでは情報を得るためには一人ひとりが情報のあるところまで探しにいくしかありませんでしたが、「極楽ねっと」をプラスすることで、より多くの情報を知っていただけます。情報を直接、本人に届けるイメージです。さらに、各運営組織の方がボランティアメンバーとして参加してくださっているので、それぞれの団体のつながりもできました。

極楽ネットワーク代表世話人の岡本さん
極楽ネットワーク代表世話人の岡本さん

イベントや行事を通じて感じる人柄の良さと地域の温かさ

―― 具体的にどのような情報を発信されていますか?

岡本さん:定期イベントの「サンデーランチわいわい」、「赤ちゃん広場(子育てサロン)」、「極楽サロン・お茶飲み会」などの開催日時のお知らせをはじめ、「コミセンまつり」といった特別行事、子ども会でのできごとなどを発信しています。また、名古屋市の取り組みの一つで、小学校の運動場や体育館、図書の貸し出しを行う生涯学習開放事業についてもお知らせし、地域のみなさんに活動の場、楽しみの場があることを伝えています。

「サンデーランチわいわい」の様子
「サンデーランチわいわい」の様子

―― 月に1回開催されている「サンデーランチわいわい」には、地域の方が集まるそうですが、どのようなことを行っているのでしょうか?

大橋さん:ボランティアさんが用意するお昼を食べながら、おしゃべりなどしてホッとひと息ついてもらうみんなの食堂です。極楽コミュニティセンターで開催し、子どもからシニアまで、極楽学区にお住まいの方ならどなたでも参加できるため、多世代間の交流が生まれています。キッズスペースが用意されていますし、食事が終わった後、そのまま自習室で勉強をするお子さんやおしゃべりを楽しむ大人の方もいます。主催は極楽学区地域福祉推進協議会で、子育て中の保護者さんがボランティアとして運営しています。みなさんの協力を得ながら、地域交流につなげています。

地域ボランティアさんと子どもたち
地域ボランティアさんと子どもたち

―― 「お月見どろぼう」という地域の風習を復活させたというお話もききました。

大橋さん:「お月見どろぼう」とは、中秋の名月の日にお供えの団子や畑の作物を少しだけ持って行ってもいいよ、という地域に伝わる風習です。復活して今年で10年になりますが現代版「お月見どろぼう」として行われています。子どもたちはリュックや手提げ袋を持って、お菓子を提供していただく「宿」を回り、少しづつお菓子をいただいていきます。宿は200軒以上の方が協力して下さり、地域の温かさを感じます。

現代版「お月見どろぼう」の様子
現代版「お月見どろぼう」の様子

「お月見どろぼう」に参加する子どもたち
「お月見どろぼう」に参加する子どもたち

買い物がしやすく各地へのアクセスが良好な、便利な生活環境

―― 日常の買い物や休日の過ごし方など、生活環境はいかがでしょうか。

岡本さん:生活用品は地域内で購入することができます。食品スーパーはお手頃価格のお店から高級品志向のお店までさまざまなタイプの店舗が揃っているので、買うものによって店舗を選ぶ余裕もあります。少し大きな買い物は名古屋市営地下鉄「赤池」駅に近い「プライムツリー赤池」や愛知県長久手市には「IKEA長久手」があり、また、2020(令和2)年9月に愛知県東郷町で「ららぽーと愛知東郷」がオープンし、極楽学区からほど近い場所に大型ショッピングモールがあって便利です。「ほど近い場所に」というのがポイントで、大型ショッピングモールに向かう車の渋滞による混雑は周辺道路では起きないため、週末も快適に過ごせます。
休日の憩いの場所は「猪高緑地」や「牧野ヶ池緑地」です。都会のオアシスのような存在で、緑や池などの自然に囲まれながら散歩やのんびり過ごすことができます。

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―― アクセス環境はいかがでしょうか。

岡本さん:とても交通の便がいいエリアです。頻繁に走っている路線バスを利用して、名古屋市営地下鉄「本郷」駅または「星ヶ丘」駅まで行けば、「名古屋」駅や栄地区へ気軽に行くことができます。「名古屋」駅に隣接する「名鉄バスセンター」から直通、または栄エリアに停車する近距離高速バスもあり、予約不要で気軽に利用できます。遠方への車移動であれば、名古屋高速のインターチェンジを利用するのが便利。さまざまな手段で各地へ行くことができます。

―― 地域の防災対策などはいかがでしょうか。

尾崎さん:そもそも「極楽」という地名は周囲の地域と比べて水害が少ないことから「極楽のようだ」と名付けられたと伝えられています。実際、丘陵地にあり、地盤は固く、水害や地震、土砂災害にも強い地域とされていますが、近年はいつ、どんな災害が起きるかわからない状況です。そこで、2019(平成31)年に「極楽学区 防災安心まちづくり部会」を設立し(現在、「極楽学区 防災安心まちづくり委員会」に改称)、予防、災害対応(消防)、避難をテーマにした防災対策を行っています。学区内の4つの指定避難所で避難訓練や在宅避難に対する自主防災訓練などを行い、地域のみなさんの防災意識を高め、安全に備えています。

名古屋市極楽消防団団長の尾崎さん
名古屋市極楽消防団団長の尾崎さん

学びや習い事、自然の中で遊ぶこともできるバランスのよい子育て環境

―― 子育て世帯から見た学校の雰囲気はいかがでしょうか。

ママさん:私は以前、同じ名古屋市内の別の区に住んでいましたが、転勤のため、名東区に引っ越すことになりました。このエリアに引越しを決めたのは、小学校も中学校も近い場所にあったためです。場所にもよりますが、徒歩で10分〜20分ほどの距離で学校があります。また、アクセスが良く、バスで地下鉄の「本郷」駅、「平針」駅、「星ヶ丘」駅へ行くことができますし、近距離高速バスで栄や「名古屋」駅まで直通で行かれるところに魅力を感じたためです。
「極楽ネットワーク」のボランティアスタッフさんのほとんどが転入世帯であるように、転勤される方の転出入が多く、「名古屋市立極楽小学校」での転校生は日常的にあります。みんな慣れているためか、新しいお友達を受け入れ、誰とでも仲良くなる雰囲気があります。

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岡本さん:地域の方が子どもたちを見守ってくださっており、登下校時にお揃いのジャンパーを着て散歩されたり、自宅の前で立っていたり、自然にやっていただけているので保護者は感謝しています。

通学区の「名古屋市立極楽小学校」
通学区の「名古屋市立極楽小学校」

―― 放課後の子どもたちの様子はいかがでしょうか。

ママさん:トワイライトスクールを活用されている家庭は多いようです。小学校を利用して学年の異なる友達と遊んだり、学んだり、地域の方との交流も行われています。高学年になると部活動に励む子もいます。また、エリア内には学習塾が多く、子どもに合った塾へ通わせることができています。中学受験、高校受験に対応する塾もあり、教育熱心な方が多いのではないでしょうか。名東区が文教地区と言われているように、周辺に高校や大学があるのも特徴的です。
また、習い事ができる施設もあります。車で通える距離であれば、ピアノ、英語、体操、スイミングなどひと通り揃っているのではないでしょうか。子どもの可能性を伸ばしてあげたいと思う家庭も多いようです。

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―― 自然が近いのもいいですね。

ママさん:家の近くに緑のある公園がいくつもあるため、放課後、誰かと約束をしていなくても、公園へ行けば友達に会えるような環境です。地域の方の温かな目もありますし、子どもたちはのびのびと生活ができているのではないでしょうか。また、緑いっぱいの「猪高緑地」や「牧野ヶ池緑地」が近くにあるのはありがたいことです。「猪高緑地」へは虫取りに、「牧野ヶ池緑地」には芝生広場や遊具があるので、ピクニック気分ででかけることができます。「東山動植物園」も近いため、休日のお出かけ先として遊びに行く家族も多いと思います。

自然豊かな「猪高緑地」
自然豊かな「猪高緑地」

生活環境、アクセス良好、地域の温かさも感じる魅力いっぱい名東高針台周辺
生活環境、アクセス良好、地域の温かさも感じる魅力いっぱい名東高針台周辺

極楽ネットワーク

写真左から
岡本邦裕さん(極楽ネットワーク代表世話人)
大橋明弘さん(サンデーランチわいわい担当)
尾崎秀臣さん(名古屋市極楽消防団団長)
ホームページ「極楽ねっと」 URL:http://www.gokurakunet.org
※この情報は2020(令和2)年9月時点のものです。
※感染予防対策に配慮して取材を実施しています。

高針台周辺の住みやすさと子育て環境について伺いました/極楽ネットワーク
所在地:愛知県名古屋市名東区