本間均さん、鈴木健太郎さんインタビュー

駅の南北がつながり、ますます便利に生まれ変わる「新潟」駅周辺!「新潟駅周辺整備事業」について/新潟市都市政策部 新潟駅周辺整備事務所(新潟県)


新潟県内最大のターミナル「新潟」駅周辺では、大規模な整備事業が進んでいます。「新潟」駅はこれまで、地上に敷かれた線路の存在によって駅の南北が分断されている状態でした。しかし今回の再整備により交通混雑が解消され、中心市街地の一体化がさらに進んでいくことが期待されています。今回は、この整備事業に携わっている新潟市都市政策部新潟駅周辺整備事務所の本間さん、鈴木さんのお二人に、事業の詳細や今後の計画、街の魅力などについてお話を伺いました。

新潟駅周辺整備事務所の本間さん(左)、鈴木さん(右)
新潟駅周辺整備事務所の本間さん(左)、鈴木さん(右)

——まずはじめに、新潟駅周辺整備事業とはどのような事業なのでしょうか。

本間さん:「新潟」駅の南北市街地の一体化を図り、安全かつ円滑な交通を確保するとともに、広場の整備などの賑わい空間の創出により、日本海拠点都市としてふさわしい都市機能を強化する、というのが大きな目的です。この目的の下、大きく3つの事業を展開しています。1つめは“鉄道高架化事業”です。西跨線橋から栗ノ木バイパスに至る約2.5kmを高架にする計画で、2018(平成30)年4月に第1期開業として、暫定的な開業をしました。

2つめは、“幹線道路の整備”です。2019(平成31)年度に開業した新潟鳥屋野線のほか、新潟駅西線、東線、明石紫竹山線という幹線道路4本の整備を実施します。
3つめは“駅前広場の整備”です。2009(平成21)年度に完成した「南口広場」に続き、現在は「万代広場」の整備している段階です。その両者をつなぐ形で、駅直下にバスターミナルの整備も進めています。

大きく3つの事業が進行中
大きく3つの事業が進行中

各事業は並行して進められている
各事業は並行して進められている

——この事業が始まった経緯について教えていただけますか。

本間さん:鉄道による「新潟」駅南北の分断状態の解消が最大の目的です。「新潟」駅周辺で、南北市街地の一体化が図られていないのではないかという議論は以前からありました。「新潟」駅は、1958(昭和33)年に現・弁天公園(中央区南万代町1)から現在の位置に移ってきたのですが、当時は、農村集落が点在する以外は田んぼ、沼地が広がっているような状態だったそうです。駅移転のタイミングで大規模な区画整備が行われ、まず現在の万代口側(「新潟」駅北側エリア)から古町方面に向かって伸びる東大通り沿いの一帯が発展し、ビルが立ち並ぶようになりました。それに続くように、駅の南側でも人口が増え、南口以南に広がるように街が形成されていきました。万代口側は北方面に、南口側は南方面に、というようにそれぞれ発展が進んでいったため、駅を中心に南北が分断されるような形になってしまったのです。

新潟駅周辺整備事業についてまとめられたパンフレット
新潟駅周辺整備事業についてまとめられたパンフレット

——なるほど。そこで事業の1つめである“鉄道の高架化”によって、その南北がつながりやすくなるわけですね。

本間さん:高架化工事では、在来線のホームの高さと新幹線のホームの高さを揃えるようにしたため、ホーム階の上下移動なしで乗り換え可能になりました。これは在来線高架化の大きなメリットと言えます。2020(令和2)年現在、山形県や秋田県まで向かう特急いなほが同一ホームで新幹線と連絡しています。これにより、上越新幹線からの東北地方日本海側へのアクセス性が向上しました。

鉄道の高架化により、新幹線と在来線の乗り換えがスムーズに
鉄道の高架化により、新幹線と在来線の乗り換えがスムーズに

本間さん:これまで駅周辺は、自動車が通れるところが数カ所しか存在せず、交通混雑が慢性化していました。ピークの時間帯には20分から30分ほど遮断機が降りていて、渋滞発生の大きな原因となっていました。踏切の幅も狭く、交通状況としてはかなり危険な状態が続いていたのです。しかし、高架化により踏切が除却されたので、交通混雑緩和と安全が確保されたこともメリットとして挙げられます。

——遮断機が20~30分降りている、というのはなかなか大変そうですね…。続いて事業の2つめの軸にあたる“幹線道路整備”についてお聞かせいただけますか。

本間さん:2019(平成31)年度に、新潟鳥屋野線の4車線化工事が完了しました。南北の交通がスムーズになり、徐々に一体化が進んでいます。縦軸(南北)だけでなく、横軸(東西)に走る道路についても車線拡大工事を進めています。

駅南北のスムーズな行き来が可能になってきた
駅南北のスムーズな行き来が可能になってきた

——続いて、3つめの“駅前広場の整備”についてお聞かせください。2020(令和2)年8月現在工事中の「万代広場」は以前と比較してどのように変化する予定ですか。

鈴木さん:全線が高架化し地上部から鉄道がなくなると、1階部には南北の行き来ができる広大なスペースが生まれます。万代口と南口にあるバスターミナルを、その駅直下に生まれたスペースに集約し、階段とエスカレーターで駅の改札に連結することで、公共交通機関の利便性を高める計画があります。

加えて、現在駅に入っているJR東日本新潟支社ビルが移転する予定ですので、将来的には駅の建物自体は今よりスリム化します。これにより新たに誕生するスペースは新潟市が取得し、駅前広場として整備する予定です。万代口に新たに誕生する「万代広場」は、人が集い、くつろいだり、イベントをしたりする空間として計画しています。

新しい「新潟」駅のペーパークラフト
新しい「新潟」駅のペーパークラフト

現在の万代口の様子(2020(令和2)年8月時点)
現在の万代口の様子(2020(令和2)年8月時点)

——今後も続く開発にあたり、街の方に楽しみにしていただきたいポイントなどありますか?

鈴木さん:万代広場は新潟の陸の玄関口として、より“新潟らしさ”を感じていただける広場づくりを目指しています。また、住民の方にも居心地よく過ごしていただける場所にしていきたいと考えております。水色の部分は新潟を流れる信濃川、阿賀野川といった河川などの水を表現、また植栽には様々な木々を植えることで里山を表現するなど、空間を活かして“新潟らしさ”を表現できればと思います。

「新潟」駅万代広場 完成イメージ
「新潟」駅万代広場 完成イメージ

駅直下バスターミナル(高架下交通広場)完成イメージ
駅直下バスターミナル(高架下交通広場)完成イメージ

鈴木さん:事業の実施にあたり、パブリックコメントの募集も行いました。市民の皆さまに計画を公表して意見をいただき、取りまとめをしている最中です。駅の稼働状態を維持しながら進める整備事業ですので、市民の皆さまとともに、機運を盛り上げながら進めていけたらと考えています。

——最後に、新潟市、なかでも万代エリアの魅力やおすすめスポットについてぜひご紹介ください!

本間さん:「新潟」駅から徒歩圏内にある万代エリアは、若者を中心に多くの人が集まる商業エリアです。重要文化財に指定されている萬代橋の景観や信濃川、やすらぎ堤、ミズベリングなど、“新潟ならでは”を楽しむことができる環境が整っています。都市部でありながら、こうしたリソースが集積していることは強みであり、大きな魅力だと感じています。

本間さんと鈴木さん
本間さんと鈴木さん

新潟市都市政策部 新潟駅周辺整備事務所

本間均さん
鈴木健太郎さん
所在地:新潟県新潟市中央区笹口1-2-2 プラーカ2 7F
電話番号:025-245-1260(代表)
URL:https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/soshiki/soshikiinfo/toshiseisaku/ekishu.html
https://www.city.niigata.lg.jp/smph/kurashi/doro/ekisyu/index.html
※この情報は2020(令和2)年8月時点のものです。

駅の南北がつながり、ますます便利に生まれ変わる「新潟」駅周辺!「新潟駅周辺整備事業」について/新潟市都市政策部 新潟駅周辺整備事務所(新潟県)
所在地:新潟県新潟市中央区学校町通1番町602-1
電話番号:025-228-1000
開庁時間:8:30~17:30
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