奈良市役所 子ども未来部 インタビュー

安心して子育てができる環境作りに取り組む奈良市/奈良市子ども未来部


平城京として栄えた古の都・奈良。歴史豊かな観光資源を有する街は、大阪や京都へのアクセスも便利で、特に市内西部地域には関西圏でも高い人気を誇る住宅街が形成されている。 子育て支援に精力的に取り組むことで知られる奈良市。今回はその施策を担う「奈良市子ども未来部」を訪ね、奈良市が子育て世帯に向けて行っている具体的な取り組みや、登美ヶ丘地区における活動を伺ってみた。

(写真左から)子ども政策課 井ノ上さん、廣瀬さん、子ども育成課 沖本さん
(写真左から)子ども政策課 井ノ上さん、廣瀬さん、子ども育成課 沖本さん

自然、観光、住宅が同居する魅力的な奈良市

――奈良市の子育て環境について教えてください。

廣瀬さん:奈良県の北部に位置する奈良市は東西に広がっていて、東部は山間部、中東部は観光都市、そして西部は住宅地と市内それぞれ雰囲気に違いがあります。1998(平成10)年に世界遺産登録をされた古都奈良の文化財をはじめ、貴重な文化財が数多く守られている歴史と自然に恵まれた奈良市では総じてゆったりとした子育てをしていただけると思います。

街の様子
街の様子

――登美ヶ丘エリアの子育て環境について教えてください。

沖本さん:奈良市が民間に委託して運営する地域子育て支援センター「中登美」という施設があり、親子が集って遊ぶことができる「子育て広場」を常設しています。ここでは子育て相談も可能で、また年間を通じて各種イベントも開催されていますので親子で楽しむことができると好評をいただいています。 また「奈良学園大学」登美ヶ丘キャンパス内にある、つどいの広場「ぶんタン」でも「子育て広場」を常設して育児相談や親子で楽しめるイベントが開催されています。同学園の落ち着いた空間で、親子ともゆっくり遊べる場として提供。月2回程度人形劇等などお楽しみ系の催しをしたり、幼児教育学科を有する大学の専門性を生かした、親子で楽しみながらためになる知識を吸収したりと、こちらも好評をいただいています。

子育て支援センター「中登美」
子育て支援センター「中登美」
 

――「登美ヶ丘公民館」でも子育て支援が行われていると伺いました。

沖本さん:子育てスポット「とみがおかすくすくサロン」ですね。こちらは、より身近な子育ての拠点として、月に2回、3時間程度、子育て親子が集って遊んだり学んだりする場を設けています。親子ふれあい体操を毎月開催し、それ以外にもマッサージやヨガ、ミュージックケアなど活動は多岐にわたります。最近では専門家の先生を招いて「足育こうざ」を開いて靴選びや靴の履き方など足について学びました。

「とみがおかすくすくサロン」
「とみがおかすくすくサロン」

平成27年に制定された「子どもにやさしいまちづくり条例」

――「奈良市子ども会議」について教えてください。

廣瀬さん:奈良市では、子どもたちが今を幸せに生きることができ、将来に夢と希望をもって成長していけるような、子どもにやさしいまちづくりを目指して、2015(平成27)年4月に「奈良市子どもにやさしいまちづくり条例」を制定しました。この条例に基づいて毎年夏休み期間を中心に「奈良市子ども会議」が開かれ、小学5年生から高校2年生まで30名程度が参加しています。私も実際にその場に立ち会いましたが、参加している子どもたちの自発的かつ積極的に取り組んでいる姿が印象的で、大学生のサポーターにも相談しながら出てきた多くの意見をまとめ、市長への提案を考えてくれました。平成27年度の会議では「図書館を自習に使えるように」といった提案が市長に提出されましたが、今では原則土日祝日に自習室が開設されています。

キッズコーナーの様子
キッズコーナーの様子

――その他、奈良市の子育てに関する取り組みをご紹介ください。

廣瀬さん:奈良市では様々な子育て支援を行っていますが、その情報をわかりやすく整理して「子育て@なら」というサイトと「子育て情報ブック」という冊子で発信しています。奈良市の子育て支援の概要を知っていただける内容となっていますので、ぜひご覧ください。
また「奈良市に住もう」をテーマにした「なら、らぶ、りぶ」というサイトも開設していまして、こちらでは子育て・教育に関する支援サービスやガイドブックにはない奈良の魅力などを紹介しています。奈良市の取り組みを知っていただき、ご活用いただければ、と思います。

子育て支援の取り組み
子育て支援の取り組み

子育てにもやさしい登美ヶ丘地区

――最後に登美ヶ丘エリア周辺の魅力について教えてください。

井ノ上さん:ショッピング施設や病院、公園などが徒歩圏にあり生活の利便性が高く、子育てに適したエリアのひとつであると思います。また近鉄けいはんな線の始発駅「学研奈良登美ヶ丘」の駅前エリアに広がるニュータウン内に立地していて、大阪のビジネス拠点として栄える「本町」駅へダイレクトアクセスできる点も魅力ですね。そして奈良市では地域教育協議会という地域と連携した教育活動が行われていますが、登美ヶ丘地区は積極的な活動が行われている先進エリアで教育面でも充実した地域であると認識しています。

笑顔で取材に協力して下さった奈良市役所の職員さん
笑顔で取材に協力して下さった奈良市役所の職員さん

奈良市子ども未来部(写真左から)

子ども政策課 課長補佐 井ノ上寿苗さん
子ども政策課 主任 廣瀬美奈子さん
子ども育成課 課長補佐 沖本武司さん
所在地:奈良市二条大路南1丁目1番1号
電話番号:0742-34-5042(子ども育成課)
URL:http://www.naracity-kosodate.jp/(子育て@なら)
URL:https://www.naracity-naralovelive.jp/(なら、らぶ、りぶ)
※この情報は2017(平成29)年10月時点のものです。

安心して子育てができる環境作りに取り組む奈良市/奈良市子ども未来部
所在地:奈良県奈良市二条大路南1-1-1 
電話番号:0742-34-1111
開庁時間:8:30~17:15 ※第2日曜日9:00~13:00に市民課窓口の一部業務を開庁
休庁日:土・日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
https://www.city.nara.lg.jp/