「大阪市立阪南中学校」 校長先生インタビュー

「大阪市立阪南中学校」 校長先生インタビュー/大阪市立阪南中学校 山崎英志校長先生


阿倍野区のなかでも文教地区として知られているエリアにある「大阪市立阪南中学校」。大阪府のなかでも高い学力レベルを誇る公立中学校と言われているが、勉強だけに集中するような雰囲気ではない。クラブ活動が盛んで、クラブ加入率も高く、運動部の実績でも有名である。「文武両道」という言葉を体現する「大阪市立阪南中学校」。今回はそんな「大阪市立阪南中学校」の山崎校長に学校の概要と街の魅力についてお話を伺った。

普遍的な教育の本質を貫く

「大阪市立阪南中学校」山崎英志校長先生
「大阪市立阪南中学校」山崎英志校長先生

――「大阪市立阪南中学校」の歴史、沿革について教えてください。

山崎校長:1947(昭和22)年に「大阪市立阿倍野第三中学校」として創立して、来年には70周年を迎える歴史と伝統のある学校です。各学年7学級、特別支援学級が4学級あり、全校生徒数は現在776人と大阪市内では大規模校になります。

――学校の教育目標としては、何を重視されていらっしゃいますか。

山崎校長:本校は阿倍野区のなかでも文教地区にある学校になりまして、「文武両道」を目指して頑張っています。勉強にもしっかり力を入れると同時に生徒のクラブ加入率も高いです。運動部での優勝などの実績も多く、運動系・文科系クラブともに頑張っています。文武両道という理念に生徒たちも一生懸命に応えてくれています。

授業風景
授業風景

――先程、生徒さんがすごく遠くからでも大きな声で挨拶をしてくれたのが印象的でした。

山崎校長:お褒め戴いたように挨拶にも力を入れておりますし、勉強にもしっかりと打ち込めるような教育と共に、人間性重視の教育に取り組んでいます。逆を言えば、生徒一人一人、それができているから勉学にも力を入れられる。何事にもきっちりと取り組む姿勢ができているのだと思います。おかげさまで本校は学力も高い水準を保っています。

積極的に交流を深める様々な取り組み

「大阪市立阪南中学校」
「大阪市立阪南中学校」

――「元気アップ学習会」というのを定期的に行われているようですが、これはどのような学習活動でしょうか。

山崎校長:大阪市の施策として2009(平成21)年度から大阪市内の全中学校区で「学校元気アップ地域本部事業」というものが行われています。様々な地域人材や社会資源を活かして、学校・家庭・地域の組織的な連携のもと、地域社会全体で子どもを育てることを目的としています。学校と地域をつなぐ調整役として地域コーディネーターを配置して、生徒の生活習慣の確立や学力向上などの支援活動を行っています。本校ではその一環として「元気アップ学習会」に取り組んでいます。学校の先生ではない方が、生徒に学習支援をするということで、地域のPTAやOBの方が多く参加していただいています。放課後の時間を用いて補習や試験前には試験勉強を手伝っていただいており、学校と地域の関係をより高めていこうという取り組みです。

――「ノーチャイムデー」というのもユニークですね。

山崎校長:これは生徒会の発案で行っている取り組みです。「時間の大切さを考える」というテーマで、チャイムが鳴らなくても自分たちで時計を見て行動するというものです。受動的ではなく能動的に時間の管理をする習慣を付けようとする目的で行っています。生徒も生徒会の発案に賛同して積極的な取り組みになっています。

「大阪市立阪南中学校」体育館内
「大阪市立阪南中学校」体育館内

――「大阪府立住吉高校」との交流も行っているそうですが、どのようなことをされているのですか。

山崎校長:これは今年から始まり、年に4回行われています。「総合科学科」のある「大阪府立住吉高校」のサイエンス部との交流で、科学に興味のある本校の生徒が「大阪府立住吉高校」にまで出向いて、高校生たちに科学実験の指導を受ける交流です。高校生は非常にしっかりとした準備をしてくれますし、中学生は中学ではできないような本格的な実験を体験できます。共に学生が教える側と学ぶ側でスキルアップが図れる”Win-Win”の関係になっていると思います。

合唱コンクールの様子
合唱コンクールの様子

――文化発表会は全校あげての大イベントのようですね。詳細を教えていただけますか。

山崎校長:いわゆる各クラスの演劇や各クラブの発表の場としての文化発表会がベースとなっているわけですが、本校では合唱に非常に力を入れておりまして、合唱コンクールが文化発表会のハイライト的な存在になっています。生徒たちも合唱コンクールの準備・練習に時間をかけて、指揮者になりたい!伴奏者になりたい!などの希望者もたいへん多いのです。本校は生徒数が多いので、この合唱コンクールを一日で行うことはできませんから、文化発表会の前に2週続けて合唱コンクールを行い、文化発表会の当日には最優秀クラスが全校生徒の前で披露することができるというふうになっています。

体育大会開会式の様子
体育大会開会式の様子

――他にも、学校行事について、ユニークなものがあれば教えてください。

山崎校長:毎年6月に行われる体育大会ですね。体育大会では毎年3年生が力の入ったものを披露してくれて、それが後輩たちを刺激するという良い連鎖が続いています。今年は男子は日体大のパフォーマンスで有名なマスゲームを取り入れ、女子はソーラン節を披露しました。一生懸命練習をして立派な演技を見せてくれました。本校の学校行事は合唱コンクール、文化発表会、体育大会の3本柱となっていて、それ以外だと百人一首大会とか球技大会などもやっています。

暖かい街でキラキラする毎日

「大阪市立阪南中学校」校舎
「大阪市立阪南中学校」校舎

――この地域に住まわれるご家庭などはいかがですか。

山崎校長:やはり文教地区と言われていますので、地域の住民の方が教育熱心でいらっしゃいます。学校の行事などにも協力的で、いろいろ気にかけてもいただいております。

――駅近でありながら「晴明丘中央公園」がすぐ隣にありますし、道を挟んで広い運動場が広がっています。とても穏やかな印象を受けますが、生徒たちにとってはいかがですか。

山崎校長:生徒たちにとっては最初からあるものなので、あって当たり前と思っているでしょうが、”穏やか”というのは私も感じます。生徒たちも、高校生・大学生・社会人となっていけば振り返って、「いい環境だったな」と実感すると思いますよ。実は私も本校出身で、自分の出身中学で校長をさせていただいておりますが、私自身が大人になってから、自分の住んでいた街の良さを実感しました。本校周辺の環境は子どもたちにとっても大人にとっても本当にいいと思います。

山崎英志校長先生
山崎英志校長先生

――これから子どもたちのために、どのような街になっていってほしいですか。

山崎校長:閑静な街並みなので、今のような穏やかさを、いつまでも維持し続けて欲しいと思います。教育熱心で学校教育に協力的な環境も、このままずっと良好に維持していって欲しいと考えています。

――播磨町の魅力について教えてください。

山崎校長:播磨町も本校の学区エリアに入っております。幹線道路沿いにはお店が揃っていますし、地下鉄御堂筋線の「西田辺」駅が近く、生活の利便性はよりいい環境だと思います。

校長 山崎英志先生
校長 山崎英志先生

大阪市立阪南中学校

校長 山崎英志先生
所在地 :大阪市阿倍野区北畠1-16-24
TEL :06-6622-0006
URL:http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=j712602
※この情報は2016(平成28)年12月時点のものです。

「大阪市立阪南中学校」 校長先生インタビュー/大阪市立阪南中学校 山崎英志校長先生
所在地:大阪府大阪市阿倍野区北畠1-16-24 
電話番号:06-6622-0006
https://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index…