お子さんと親御さんの健やかな成長を見守る、大治町の子育て拠点/大治町児童センター・子育て支援センター「はるっこ」 児童厚生員 石嶌裕子さん・安田志保さん
大治町児童センター・子育て支援センター「はるっこ」
児童厚生員 石嶌裕子さん・安田志保さん
お子さんと親御さんの健やかな成長を見守る、大治町の子育て拠点
大治町の「総合福祉センター 希望の家」3階にある大治町児童センター・子育て支援センター「はるっこ」は、いつも子どもたちの元気な声が響く賑やかな施設。広々とした居心地の良い場所で、職員の方々が来訪者に細かな心配りをし、温かな空気作りをしてくれていることが大きな魅力となっている。今回は、児童厚生員の石嶌裕子さん・安田志保さんに、施設の概要や訪れる親子の様子などについてお話を伺った。
「児童センター」と「子育て支援センター はるっこ」の設立経緯について教えてください。
1998(平成10)年5月に、大治町社会福祉協議会が大治町から受託して、子どもたちに健全な遊び場を提供するため「児童センター」が立ち上がりました。「児童センター」の対象年齢は乳幼児から小・中学生までなのですが、2008(平成20)年4月、さらに手厚く子育て支援を行うため、「子育て支援センター はるっこ」を開始しました。町の中心を通る国道302号線沿いでアクセスも良いため、多くの方にご利用いただいています。
どのような設備があるのでしょうか。
「児童センター」「子育て支援センター はるっこ」どちらも同じスペースで運営しています。すべり台やジャングルジムなどを置いた「遊戯室」があり、広々とした造りになっているので、たくさんお子さんが遊びにいらっしゃっても対応することができます。
基本的に平日10時~15時までは「遊戯室」を「はるっこルーム」として未就学の親子連れにご利用頂いています。“公園デビュー”という言葉がありますが、そんな感覚でお母さんが子どもと一緒に、そこに集まってくる母子連れの仲間入りを果たす場所となっているようです。
0歳児を大きい子の中で遊ばせるのは怖いという方もいらっしゃるので、月に3回ほど0歳児専用の「ちびはるルーム」を遊戯室とは別の部屋「集会室」に設けています。そのうち1回は、赤ちゃんの専門知識を持つ保健師さんにも来てもらい、様々な相談にのってもらっています。
「児童センター」としての開館は、月曜日から土曜日の10時~18時まで。基本的には平日の放課後と土曜日に小学生が遊びにくることが多いです。
運営の上で大切にしていることを教えて下さい。
子ども向けの施設ですが、最も大切にしているのは“親の支援”なのかもしれません。子どもの様子だけでなく、親の顔色も常に気に掛けることは本当に大事です。“お母さんの顔つきが暗いな”と思うと、連鎖反応でお子様もグズり始め、悪循環に陥ることが多いです。そういったときは「最近どう?困っていることない?」などと声をかけさせてもらいます。
スタッフ全員が保育士の資格も持った、子育て経験のある女性なので、自分たちの経験を通して得た知識を元にお母さんたちの悩みを聞いてあげたり、親同士、横のつながりを作るお手伝いをしたりしています。子どもの健やかな発達には、まず親自身が子育てに自信と喜びを持ってもらうことが重要なので、そういったことを支援できる施設でありたいですね。
臨床心理士の先生に相談に乗っていただけるコーナーもあるんですね。
月に一回、臨床心理士の先生に来ていただく機会も設けています。「うちの子、言葉が遅いんじゃないかな…」「お友達をすぐドンと押しちゃう…」などといったお悩みは案外多いのですが、病院や保健センターに相談に行くのはちょっとハードルが高いのかもしれません。当施設では遊びに来るついでに相談できるので、気軽にお話してもらえます。また、必要と判断した場合はこちらから保健センターやその他専門支援機関につなぐこともできます。家で悶々と悩んでいる親御さんもいらっしゃると思います。より多くの人に来てもらえるよう「こどもの育ち何でも相談」という気軽な名前を付けて広報誌にも載せています。まずは様子を見に来るだけでもいいので足を運んでもらいたいと思っています。
親子イベントや絵本の読みきかせをやっていらっしゃると聞きました。
月に2回、第2・4木曜日の午前11時から親子のふれ合いを目的に「なかよし広場」と題した行事を開催しています。未就園児とその保護者が対象で、手遊びや、アンパンマン体操、簡単工作などを行っています。簡単工作では、だいたい季節毎の行事をテーマにしていることが多いですね。例えば5月だったら、紙で作る鯉のぼりを作りました。
また、第3木曜日に「読みがたりサークル たんぽぽ」というボランティアサークルに来て頂いて、『絵本のよみきかせ』も行っています。1歳までの回と1歳以上の回の2回に分けて本を読んでいただいています。読み聞かせの他にわらべ唄や昔話などもあって、子育て中の若いお母さんたちからも「子どもにどうやってことば遊びをしたらよいか分かった」という感想も挙がるイベントです。
最後に、大治町の魅力について教えてください。
「名古屋」駅へのアクセスがとてもよいのが大治町の魅力だと思います。車だと東へ15分ほど走ると行くことができますし、自転車でも、名古屋市営地下鉄東山線「中村公園」や「岩塚」の駅まで15分程度で行けます。都心部に近いのに、高い建物などは少なく、田んぼや畑などが残り、どこかゆったりとした時間が流れているのもいいところなのではないでしょうか。大人の通勤だけでなく、子ども達が大きくなって、名古屋市内の高校や大学へ通うのにも公共交通機関が発達しているので、とても便利です。“ほどよく都会で、ほどよく田舎”というこの環境。他にはなかなかないのではないでしょうか。
今回、話を聞いた人
大治町児童センター・子育て支援センター「はるっこ」
児童厚生員 石嶌裕子さん
児童厚生員 安田志保さん
※記事の内容は2015(平成27)年5月に実施した取材をもとに作成しており、今後変わる場合がございます。
大治町児童センター・子育て支援センター「はるっこ」
所在地:愛知県海部郡大治町砂子西河原18 大治町総合福祉センター希望の家 3階
電話番号:052-441-1781
http://www10.ocn.ne.jp/~ooharu/kosodate10.htm
お子さんと親御さんの健やかな成長を見守る、大治町の子育て拠点/大治町児童センター・子育て支援センター「はるっこ」 児童厚生員 石嶌裕子さん・安田志保さん
所在地:愛知県大治町大字砂子字西河原18
電話番号:052-441-1820
開設日:月~金 10:00~15:00
休館日:土曜、日曜、祝日、年末年始
http://www.fukushi-ooharu.sakura.ne.jp/k..