地域ぐるみで子育てをサポート。子育て支援事業の充実を図る「名古屋市北区役所 区民福祉部 民生子ども課」
住宅街でありながら、多くの人の憩いの場となっている「名城公園」や桜並木が美しい黒川をはじめ、豊かな自然環境の中で暮らすことができる名古屋市北区。北区独自の支援事業「北区子育て支援るーむ」をはじめ、地域ぐるみで子育て支援に取り組んでおり、子どものいる核家族や転入してくる世帯も安心して子育てができる環境づくりが進められています。今回はそんな整った子育て環境づくりに取り組んでいらっしゃる「北区役所 区民福祉部民生子ども課」の石黒さんにお話を伺いました。
保育園所属の保育士が運営する「北区子育て支援るーむ」
――名古屋市北区の特徴的な子育て制度や取り組みはありますか?
石黒さん:名古屋市全域で子育て支援に取り組んでいますが、各区で地域の方が主体となり、地域の特性や環境に合った事業が行われています。北区の特徴は乳幼児と保護者を対象にした交流の場「北区子育て支援るーむ」があることです。2017(平成29)年で12年目になります。
――「北区子育て支援るーむ」について詳しく教えてください。
石黒さん:「北区子育て支援るーむ」の会場は現在、「北スポ子育て支援るーむ」、「わかば子育て支援るーむ」、「くすのき子育て支援るーむ」、「かみいいだ子育て支援るーむ」の計4カ所があります。週4回、いずれかの会場で交流会を開催しています。予約無しで、市内・市外に関わらず、乳幼児の親子に遊びに来ていただくことができ、用意されたおもちゃで子どもを遊ばせながら、保護者は保育士や主任児童委員に育児の疑問や悩みを相談することができます。もともと、民間保育園の保育士による発案で始まり、12年の間に全ての保育園に広がりました。さらには、全ての学区の主任児童委員も加わり、共同で開催しています。
――現役の保育士さんが関わっているのですね。
石黒さん:はい。北区民生子ども課が事務局となり、保育園と連携をとりながら運営しています。現役の保育士さんが運営しているので、子どもたちを楽しませてくれるのはもちろん、保護者にとっては保育園選びの参考にすることもできるでしょう。そのほか、保健師による保健指導や図書館の職員による読み聞かせ、「北スポーツセンター」からインストラクターを呼んで親子体操をする回もあり、内容が充実しています。また、運営側の話ですが、さまざまな保育園の保育士が集まる場にもなっているので、地域全体で子育て支援の充実度が高まっていくことも考えられます。
気軽に利用できる、名城公園エリアにある子育て支援会場
――名城公園エリアに最も近い「わかば子育て支援るーむ」はどんな雰囲気でしょうか。
石黒さん:「わかば子育て支援るーむ」は毎週金曜日10:00〜11:30に、「名古屋市総合社会福祉会館」のトレーニングルーム(北区役所6F)で開催しています。毎回、30組以上の親子が参加しており、リピーターも多く、地域に根付いた子育てサロンとして利用されています。また、こちらは全4カ所の中で最も広く、大きな窓から陽の光がたくさん入ってくるので、明るくゆったりと過ごしていただいています。参加者の声を聞くと「親子で過ごせる場所があって良い」「天候に左右されず、走ったり、体を動かしたりすることができる」「異年齢の子どもが集まるので、我が子の少し先の成長が目で見て分かる」など、みなさん、さまざまな理由で利用されているようです。
――ほかにも親子で利用できる場所はありますか?
石黒さん:名古屋市地域子育て支援拠点となっている「遊モア 柳原」が柳原通商店街にあります。こちらは3歳までのお子さんと保護者のくつろぎスペースでほとんど毎日運営しております。おもちゃで遊んだり、お昼を食べたり、お昼寝したり、おしゃべりしたり。みんなで子どもを一緒に育てる感覚で利用できます。「子育て支援のNPOまめっこ」が運営しており、リトミックや手作りおもちゃ作りなどのイベントが開催される日もあります。
地域ぐるみの子育て支援
――北区は地域で子どもを育てる雰囲気がありますね。
石黒さん:北区には公立保育園が12施設、民間保育園が18施設あり、地域のお子さんの遊び場として園庭開放を行う保育園も多くあります。地域子育て支援センターは4施設あり、それぞれたくさんの活動や行事を行っています。区ではこれらの子育て情報を集約して発信することに努め、それぞれの団体をつなげていく取り組みも行っています。北区民生こども課では、子育て中の保護者からの相談も受け付けていますので、お困りのことなどありましたらお声をかけていただければと思います。
――小学生以上のお子さんに対する事業も少し教えてください。
石黒さん:放課後に小学校の敷地内で自由遊びや体験活動に参加できる「トワイライトスクール」もありますし、地域で家庭に近い環境でお子さんを預かってもらえる「学童保育」もあり、充実した放課後を過ごすことができます。また、子ども会で夏祭りなどの行事に参加したり、黒川の自然観察会に参加したり、子どもたちが地域とつながる機会は数多くあると思います。
暮らしやすく、子育てしやすい街
――転入を考えている子育て世帯の方に、名城公園エリアの魅力について教えてください。
石黒さん:北区には伝統工芸の歴史やいきものが棲む黒川の自然など、魅力がたくさんあります。広大な名城公園には散策道や芝生が広がっているので、お子さんとの散歩やピクニックにお勧めです。
また、園内に新しいカフェやレストランがオープンしたので、おいしいものを食べながらゆっくり休憩することもできます。黒川沿いの桜、名城公園の藤など、お子さんと一緒に季節を感じてもらうこともできます。また、北区内には複数の保育園があります。北区役所には、一時保育など多様な保育サービスや保育園の情報を提供し個々のニーズに応じたご案内を行う保育案内人(ほいくあんないびと)がいますので、ぜひご相談ください。名城公園エリアは北区役所から近いので相談する際にも、手続する際にも便利だと思います。区役所内で行われている「わかば子育て支援るーむ」へはベビーカーでご来場いただけるので、ぜひ参加してみてください。
名古屋市北区役所 区民福祉部民生子ども課
石黒将之さん、「わかば子育て支援るーむ」のみなさん、キタッコ
所在地 :愛知県名古屋市北区清水4-17-1
電話番号:052-917-6514
URL:http://www.city.nagoya.jp/kita/index.html
※この情報は2017(平成29)年12月時点のものです。
地域ぐるみで子育てをサポート。子育て支援事業の充実を図る「名古屋市北区役所 区民福祉部 民生子ども課」
所在地:愛知県名古屋市北区清水四丁目17-1
電話番号:052-911-3131
開庁時間:8:45~17:15
閉庁日:土曜日、日曜日、祝日・年末年始 ※日曜日は開庁の日あり
http://www.city.nagoya.jp/kita/