子どもたちが、安全にのびのび遊べる環境/羽根学区子どもの家 指導員 石井照江さん


羽根学区こどもの家 指導員 石井照江さん

子どもたちが、安全にのびのび遊べる環境

岡崎市では「小学生に健全な遊び場を与え、学区住民の豊かな健康づくりとコミュニティー活動の充実を図ること」を目的に、小学校区ごとに1館ずつ「学区こどもの家」が建てられている。この施設には、バレーボール1面分のレクリエーション室と造形図書室があり、放課後になると子どもたちの元気な声が響き渡る。

今回は「羽根学区こどもの家」指導員の石井照江さんに羽根学区の子育て環境について話を伺った。

「学区こどもの家」の概要について教えてください。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

岡崎市には、旧岡崎市の小学校区に1館ずつ、全部で42館の「こどもの家」があります。1986(昭和61)年度から順番に建てられ、羽根学区は31番目、1992(平成4)4月1日にできました。

小学校から来れる距離にあり、バレーボールだと1面、バドミントンだと3面が取れるくらいの大きさのレクリエーション室と造形図書室が併設された施設です。

今日もたくさんのお子さんが遊びに来ていますが、どのようなお子さんがご利用されていますか?

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

学区内の小学生と、保護者の付き添いがあれば幼児も利用可能となっています。開館時間は、学校の授業のある時は13時から18時まで、土曜日や長期休業中は10時から18時までです。数年前からお弁当を持参してよいことになったので、1日中遊んでいるお子さんもいらっしゃいますね。

羽根学区子どもの家
羽根学区子どもの家

今は春休みですので、岡崎市が設置している学童保育の場である「児童育成センター」の子どもたちが遊びに来ています。羽根学区の「児童育成センター」はこの隣にある「羽根学区市民ホーム」を間借りしている形ですが、他の多くの学区では「こどもの家」に「児童育成センター」が併設されていて、行き来できるようになっています。

「児童育成センター」の話が出ましたが、「こどもの家」と「学童」はどんな違いがあるのでしょうか。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

学童は有料でお子さんをお預かりする施設ですが、こどもの家は一度家に帰ってから遊びに来ることができる利用料金のかからない施設です。スタッフは一人しかいませんので、おやつが出るとか、宿題を見てあげるとか、学童のような手厚いことはできませんが、子どもたちをしっかりと見守っています。

親御さんが働いていて、帰っても家に誰もいないお子さんについては、親御さんのご希望があって、学校の校長先生が許可した場合に限り、下校途中に直接施設に来ることも可能です。

「羽根学区こどもの家」の特色、他の学区との違いがあれば教えてください。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

ここの学区は、地域の方の関心が高く、お花をボランティアで植えてくださるので、すごくきれいです。花の苗を買ってきて植えて、お水やりまでやってくださる。そういうことは他の学区では恐らくないと思いますね。

子どもたちにはどんな遊びが人気があるのでしょうか。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

羽根地区はドッジボールが盛んで、「羽根ボンバーズ」というドッジボールのチームがあります。ここでもドッジボールで遊ぶ子が多いのですが、ボンバースの子たちが中心になって小さい子たちの面倒を見る。そんな形で上手に遊んでいると思います。

様々な競技のボールや一輪車、なわとび、ラケットなど遊びの道具がたくさん揃っています。造形図書室も本が充実していますね。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

「こどもの家」は1年生から6年生まで使用するので、小さい子が遊べるおもちゃからラケット系の運動用具まで、幅広く揃えるようにしています。また、寄付などで漫画の本を頂いたりすることもあります。

先ほど小さい子を注意しているお兄ちゃんの姿を見かけました。ルールがしっかり守られているようですね。

羽根学区子どもの家 インタビュー
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ルールは厳しく守らせています。やはり怪我がないよう、安全にというのが一番ですから。 バトミントンなどのラケットが使えるのは4年生から。逆にトランポリンは3年生までで4年生になったら使えません。年上の子たちは、自分たちが3年生までは我慢していたので、小さい子にも我慢するように伝えているんですね。

小学生が利用しない時間は、地域の方に開放されているようですが、どのような方が利用されているのでしょうか?

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

学区運営委員会というのがあり、そこで認められた登録団体に、小学生が利用しない午前中と夜はご利用いただいています。登録団体には、バトミントン、卓球、空手、バレーボール、ミニソフトバレー、ドッジボール、幼児サークル、よさこい、エアロビックなどがあります。 大人だけの団体もありますし、空手などは子どもと大人が一緒に活動しています。

「羽根学区こどもの家」で開催しているイベントはありますか?

羽根学区子どもの家 インタビュー
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「学区こどもの家」ではどの館も、「ふれあい事業」を年に1回開催することになっており、学区独自にいろいろな催しをしています。羽根学区では、この施設と「岡崎市立羽根小学校」の一部を使って、子ども会と共催で毎年11月に行っています。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

各町内の子ども会が「射的」や「ペットボトルボーリング」、「ミサンガ作り」などのゲームをそれぞれ出して、子どもたちはスタンプラリー形式で順番に回って、スタンプが全部たまったら参加賞をもらえます。かなり大々的なイベントで、昨年は子どもが400名、大人もお手伝いの方を入れると150名くらいが参加しました。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

また、昨年は手作りおもちゃ教室を4回開催しました。こどもの家に先生がいらっしゃって、ボランティアで手作りおもちゃの作り方を教えてくださいます。造形図書室で、1回20名ほど参加しておもちゃを作り、みんなで作ったおもちゃで遊びました。手品の先生が来てくださって、子どもたちに手品を披露してくださったこともあります。

「羽根学区」、そして岡崎市の子育て環境について教えてください。

羽根学区子どもの家 インタビュー
羽根学区子どもの家 インタビュー

共働き家庭が増えてきている中、放課後の児童の居場所が必要になってきています。羽根学区には、市の「児童育成センター」、民間の「たけのこクラブ」という学童があり、さらに今年度から「めぐみジュニアクラブ」という民間のアフタースクールがスタートすると聞いています。「こどもの家」を加え、4つの放課後の子どもの居場所があるのは、共働きのお母さんにとって心強いと思います。 また、保育園に入れないという話はあまり聞いたことはありませんので、子育てはしやすい環境なのではないでしょうか。

その他、岡崎市の魅力を一言でお願いします。

戸崎公園
戸崎公園

「岡崎公園」を中心に、春の今だと桜、もう少しすると藤やツツジが楽しめます。花がいっぱいあって、きれいで住みやすい町だと思います。

岡崎市 羽根学区こどもの家
岡崎市 羽根学区こどもの家

今回、話を聞いた人

羽根学区こどもの家
指導員 石井照江さん

住所:愛知県岡崎市岡崎市羽根町池下5-1
電話番号:0564-53-6491
http://www.city.okazaki.aichi.jp/1200/1204/1229/p004916.html

※記事内容は2015(平成27)年4月時点の情報です。

子どもたちが、安全にのびのび遊べる環境/羽根学区子どもの家 指導員 石井照江さん
所在地:愛知県岡崎市羽根町池下5-1 
電話番号:0564-53-6491
休館日:日曜日、祝日、12/29~1/3
開館時間(子ども):13:00~18:00、土曜日・代休日と学校の長期休業中は10:00~18:00、及び運営委員会が定めた日
開館時間(大人):10:00~12:00、18:00~22:00、子どもの利用しない日の10:00~22:00

http://www.city.okazaki.aichi.jp/1200/12..