さくら坂VIVACE オーナー 後藤健一郎さん
茨城県守谷市は、緑が多く閑静な住環境が魅力の街で、都心へのアクセスも良好。「東洋経済新報社」が行った「住みよさランキング」においても、守谷市が総合第1位を獲得しています。長閑な田園風景が広がる丘の上に佇む古民家カフェトラットリア「さくら坂VIVACE」は、イタリアの街並みを思わせる非日常空間と本格イタリアンが人気の店で、守谷市内はもちろん、遠方からも多くの人が訪れています。同店を訪れ、オーナーの後藤健一郎さんに「さくら坂VIVACE」について、そして守谷の魅力について伺いました。
老舗寿司店がイタリアンの名店に
――「さくら坂VIVACE」、素敵なお店ですね。
後藤さん:元々この場所は、私の父が42年間、守谷市内で経営をしていた寿司店「小平治」の離れの店舗「離れ小平治」として営業していました。私は守谷市生まれで、約4年間イタリアで料理の勉強後に帰国し、「小平治」で和食の料理人として務めながら、お客様に予約限定でイタリアンを提供していました。
2010(平成22)年、私が30歳の時に自分の店を持ちたいと思い、守谷市内の物件等も探していましたが希望のものが見つからず…、試行錯誤した結果、ここを使って新たな店を開くことを決意し、この店をオープンさせました。オープン当初は寿司店を営業していたレストラン棟のみでしたが、増築に増築を重ね現在の姿になり、至る所にイタリアを感じられる、ちょっと日常から離れた異空間が完成しました。
――店名にはどのような意味がこめられていのでしょうか。
店の名前にもある“VIVACE”は、イタリア後で”元気に、生き生きと“という意味。イタリアでオリーブオイルのソムリエのスクールに通っている時に出会った言葉で、とても印象に残っていたので店名にしました。おかげさまで「さくら坂VIVACE」は、守谷市内だけではなく遠くからもたくさんのお客様に来店いただき、好評をいただいております。ぜひ皆さんに店の目の前に広がる緑を眺めながら、ゆっくりと食事を楽しんでいただきたいですね。
イベントは笑顔が絶えない交流の場。
――田園風景が美しいですね。イベントも多数開催しているとお聞きしました。
後藤さん:「もりあぐ(もりや循環型農食健協議会)」との共同開催で、地元の農家さんとの農業イベントを開催しています。「もりあぐ」は、茨城県守谷市の農産物や加工品の応援活動をする団体で、毎月第1日曜日は「ふるさ都市もりや朝市」、第2日曜日には「さくら坂メルカート」、第3日曜日には「ふるさとみずき朝市」へ出店しています。加えて、守谷の魅力を体感してもらうグリーンツーリズムの企画・運営や、守谷の素材を使用した商品開発なども主な活動ですね。店の下に見える広大な田んぼでは、お米を収穫して地元の人とお客様が一緒になって食事をして交流を深めることができる収穫体験も行っています。
前述の「さくら坂メルカート」は、当店を会場にして開催する“イタリア風青空市場”です。地元で収穫された新鮮野菜や焼きたてのパン、スイーツ、地域の加工品、かわいい雑貨など30店舗が軒を連ね、多くの人で賑わいます。
イベント開催は、お客様との交流はもちろんですが、作り手同士の大事な交流の場でもあり、良いものを作るためにも地域を盛り上げるためにも重要です。今後も地域に根ざした、楽しいイベントの開催をしていきたいと思います。
非日常の空間を気軽に楽しんでほしい。
――お店のこだわりについてお聞きします。
後藤さん:こだわりのポイントはずばり“イタリア”です。イタリアでは、「今日は天気が良いから、テラスでお茶を飲みましょう。」というのが日常ですが、日本では非日常です。至る所にイタリアを感じるそんな非日常の空間を、お客様には日常に使っていただけたらと思い、イタリアの雑貨等を随所に取り入れてデザインしました。
――お料理についてはいかがでしょうか。
料理のポイントは、日本一の野菜生産量を誇る茨城県の野菜を使用していること。守谷には美味しい野菜がいっぱいありますし、イベントでは多くの農家さんに出店していただいていますので、その野菜をふんだんに使用しているのが特徴です。さらに今年からは、私の畑でシシリアンルージュ・トマトの栽培も始め、このトマトソースを使った料理を考案。その他のメニューでは、地元ブランド・常陸牛を使ったタリアータも好評ですね。
日常から離れた場所で季節を感じ、自然に触れながら美味しいものを食べて心の中から元気に。心も体も元気になるそんな空間を演出できればと思います。
世代間交流も盛んな元気な街へ。街に人に会いに来てほしい。
――今後新たにチャレンジしてみたいことはありますか?
後藤さん:今後も畑での栽培、収穫の流れが確立されていけば、私の店ではシニア世代の雇用も積極的に行い地域を盛り上げていきたいと考えています。就農する若者とシニア世代同士が様々なことを学び会話をし美味しい野菜を育て、まかない飯を囲んで交流を深める…、そういう温かい職場が実現すれば良いなあと思います。
――最後に守谷の魅力についてお願いします!
後藤さん:守谷は近い距離に大型のショッピングセンターやスーパーなどがあり、買い物にも住むにも便利なコンパクトシティーです。街には緑が多く、都心へのアクセスも良好。住みよさランキング1位を獲得するなど、住環境の良さが自慢です。
「さくら坂メルカート」は始めて守谷に来た人でも、ご近所さんだけではなく地域住民と知り合うきっかけができてオススメ。上辺だけでは見えない、守谷の良さ・人の温かさに気づいていただけると思います。守谷に来て良かった!と、そう思っていただけるきっかけにこの店がなれば良いなあと思います。
さくら坂VIVACE
オーナー 後藤健一郎さん
所在地:茨城県守谷市板戸井1751-1
電話番号:0297-48-2513
URL:http://www.sakurazaka-vivace.com/shop/
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。
さくら坂VIVACE オーナー 後藤健一郎さん
所在地:茨城県守谷市板戸井1751-1
電話番号:0297-48-2513
営業時間:11:00~18:00(冬期は17:00まで)
(予約をすればディナーの利用も可能)
定休日:日曜日
http://www.sakurazaka-vivace.com/