代表 大畠知子さん

本物の美味しいお茶を身近に。創業文久元年の老舗店のこだわりと地域愛とは。/お茶の金子園(群馬県)


連雀町の街角に店を構える「お茶の金子園」
連雀町の街角に店を構える「お茶の金子園」

「お茶の金子園」さんは、群馬県高崎市連雀町で長きにわたり地域に愛されてきた老舗のお店。江戸時代から、平成、令和へと時代が進む中、変わらぬ高い品質と人々のニーズにあった茶葉を提供し続けています。同店の特徴や店を構える連雀町エリアの魅力について代表の大畠知子さんに話を伺いました。

代表の大畠知子さん
代表の大畠知子さん

歴史とともに育まれたハイクオリティな茶葉を販売。

――お店の概要(コンセプトなど)をご紹介ください。

大畠さん:高崎でお茶一筋に159年。当店の歴史は1861(文久元)年に初代が日本茶五場の一つである埼玉県入間郡金子村から出て、高崎市連雀町に創業し現在に至ります。城下町であった高崎は三国街道の分岐点にあり交通や物流の要所として栄え、当時お城の目抜き通りには10軒ほどのお茶屋さんがあったそうです。

店内ではさまざまなお茶を販売している
店内ではさまざまなお茶を販売している

大畠さん:当店では創業当時は「狭山茶」を扱っていましたが、時代の変化とお客さまのニーズに応えるため、自信を持ってご提供できるお茶を探し求めた結果、現在では健康長寿で有名な静岡県掛川市で生産されている掛川茶を主に取り扱っています。掛川のお茶畑は日当たりが良く、お茶の成長に適した気候。日差しをたっぷり浴びて育った茶葉にはカテキンが多く含まれています。

掛川茶はうまみ成分のテアニンが出やすく、まろやかな甘みが特徴です。また通常の煎茶に比べて茶葉を細かくしていますので、湯のみの下には茶葉が少し残り、お茶の良い成分を丸ごと摂取できる利点もあります。当店では、「農林水産大臣賞」を通算34回受賞した産地工場との年間契約で、1年を通して鮮度が良い美味しいお茶の販売が可能です。急須で注いだお茶でゆっくりと香りとフレッシュさを味わっていただきたいと思います。

お茶も多くの賞を受賞している
お茶も多くの賞を受賞している

バラエティ豊かな商品が店内にずらり。

「雪印」は茶葉もティーパックも販売
「雪印」は茶葉もティーパックも販売

――お店の人気商品を教えてください。

大畠さん:当店の煎茶の中で一番人気が「雪印」になります。急須を使わないで気軽に飲むことができるティーパック入りも販売していて、こちらもオススメです。高級茶葉を使ったティーパックは珍しく、茶葉を多めに使用していますので2煎目でも美味しくいただけるのも特徴です。パッケージには当店の看板娘の柴犬「ミカン」と「レモン」がデザインされています。
その他、お店で炒った香り高い「ほうじ茶」や抹茶入り「玄米茶」、掛川産の抹茶を使用した「抹茶フィナンシェ」も好評です。

お茶を気軽に楽しめる、フィルター付きのボトルなども販売
お茶を気軽に楽しめる、フィルター付きのボトルなども販売

大畠さん:お茶の美味しい淹れ方は、一旦湯冷ましをすることがポイントになります。ご家庭ではポットからお湯を注いですぐ飲みたいと思ってしまいますが、煎茶はお湯の温度で苦味の出方がだいぶ変わってしまいますので、その気持ちをグッと抑えひと手間入れていただければと思います。
ポットのお湯の温度は約90℃になりますが、煎茶の最適な湯温は80℃前後です。一度お湯を容器に移すだけで10℃くらい下がりますので、湯冷ましすることによって最適な湯温になり、苦味が抑えられてあまみのある美味しいお茶が簡単に飲めますので、ぜひお試しください。
茶葉の選び方はご予算にもよりますが、だいたい100gあたり1,000円~1,500円くらいのものをお選びいただけると、良い色と香りの出るお茶を楽しめることができると思います。

温度もこだわればこだわるほど美味しいお茶がいただける
温度もこだわればこだわるほど美味しいお茶がいただける

連雀町は、古き良きを残す暮らしやすい街へ。

――連雀町エリアの魅力についてお伺いします。

大畠さん:連雀町エリアはデパートなどの商業施設や銀行が立ち並ぶ商業の中心地として栄えましたが、現在はにぎわいの中心がJR・上信電鉄「高崎」駅前に移り、商売の街から住むための街へ移り変わっています。
「高崎」駅から当店までは徒歩約10分で、程よい立地にある連雀町は便利さと住みやすさが両立したエリアと言えると思います。周辺の歩道は近年の区画整理により広く歩きやすくなり、路面のデザインもおしゃれになりました。

犬の散歩もしやすく、素敵な街だなあと思います。近隣には個人や家族で経営するさまざまなジャンルの美味しい飲食店が集まっていて、アットホームな雰囲気もお気に入りです。当店のお客さまでは、おじいちゃんおばあちゃんの代からずっとお茶を飲んでくれている常連さんや、高崎に帰省した機会にふらっと立ち寄って昔話に花を咲かせる人もいて、人と人との触れ合いがとても心地よい街だと思います。

連雀町の街並み
連雀町の街並み

商店街と地域の人が一体となったまちづくりが盛ん。

――地域の方々との連携はありますか。

大畠さん:「高崎だるま市」が毎年1月に「高崎」駅西口駅前通りで開催されています。日本一の生産量を誇る「高崎だるま」や干支だるま、カラーだるまの販売の他、高崎の美味しいものが楽しめる「開運たかさき食堂」の出店、各種イベントなど盛りだくさんの内容で、例年多くの人で賑わうイベントです。
その他にも高崎市はイベントや祭りが多く開催され、毎年11月頃にはパスタの街・高崎らしく、市内のイタリア料理店などがパスタの味と魅力を競い合うイベント「キングオブパスタ」、商店街の大売出しや抽選会など街中が賑わう「えびす講市」などさまざまです。
今年で5年目の開催となる「アートプロジェクト高崎2020」では、過去最大となる24人の群馬県出身のアーティストが参加されて。高崎のまちに多くの作品が並び、個性的な空間を創り出していました。当店の上の階の壁にも直接絵を描いてアート作品にしていただいたこともあり、来店していただいた方とコミュニケーションを楽しみました。屋外で楽しめるため三密を避けたイベントになっていますので、安心してご覧いただけると思います。

お茶文化をご家庭でより身近に。暮らしやすい高崎へ来て欲しい。

――最後に一言メッセージをお願いします!

大畠さん:昔から来てくださっているお客様を大切にしていくのはもちろん、初めての方でも、美味しいお茶が飲みたい!と思って自然と来ていただけるような店づくりを目指したいです。今後は気軽に日本茶に触れていただけるようにお茶のお手軽セットの販売や、お茶の淹れ方教室の開催も検討していきたいです。
高崎市内はちょっと歩くと老舗から新しいカフェ、本屋さんなどが点在していて、変化に富み、散策するのにもオススメ。幼稚園や保育園も多く待機児童もなく、自然がいっぱいの広い公園も多いので子育て環境にも適しています。
ぜひ、高崎に住んで街の良いところを発見していただけたら嬉しいです。

代表の大畠さん
代表の大畠さん

お茶の金子園

代表 大畠知子さん
所在地:群馬県高崎市連雀町24
電話番号:027-322-3372
URL:https://ocha-kanekoen.jimdofree.com/
※この情報は2020(令和2)年12月時点のものです。

本物の美味しいお茶を身近に。創業文久元年の老舗店のこだわりと地域愛とは。/お茶の金子園(群馬県)
所在地:群馬県高崎市連雀町24 
電話番号:027-322-3372
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜日、第三火曜日
https://ocha-kanekoen.jimdofree.com/