これから住む人にも優しい/港南区福祉保健センター こども家庭支援課(神奈川県)
2017(平成29)年に完成した真新しい庁舎の4階に「こども家庭支援課」はある。妊娠・出産・子育てに関する幅広いサービスの対応窓口となっている。子育て世代にとって、家族に嬉しいサービスや子どもと利用出来る施設に、どのようなものがあるのかはとっても気になるところ。今回は、「こども家庭支援課」の仕事内容と、港南台エリアをはじめとする港南区の子育て事情についてお話を伺った。
目指すのは細やかなサポート
――まずは、港南区役所「こども家庭支援課」の概要から聞かせてください。
平野さん:誰もが安心して妊娠・出産・子育てができるように、お子さんや保護者の方に対する福祉・保健に携わっているのが「こども家庭支援課」です。“妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援”を心がけ、母子健康手帳交付や乳幼児健診、また発育・発達の相談に、障がい児・ひとり親家庭の相談・支援、さらには保育園入所の相談・調整の窓口にもなっています。
他には、学童期の子どもたちを対象にした「放課後キッズクラブ」、「放課後児童クラブ」といった放課後児童育成事業についても、当課の「学校連携・こども担当」が所管です。
また、2020(令和2)年4月から、港南区では「母子保健コーディネーター」を配置しています。妊娠期はもちろんですが、母子健康手帳交付時の面接をはじめ、赤ちゃんの成長に合わせたアドバイスなど出産後のサポートもしています。様々な機関と連携しながら、細やかにより役立つ情報を発信していけたらと思っています。
――港南区内の、保育園などの保育施設について教えてください。
平野さん:区内には多くの保育・教育施設があり、公立の保育園も5園あります。そのうちの3園と民間保育園1園によるセンター園が中心となり、園庭開放や子育てに関する情報発信、保育・教育施設のネットワークづくり等の地域の子育て支援を行っています。
――子育てに関する交流の場などはありますか。
平野さん:地域での仲間づくりや育児について学ぶ場となる「赤ちゃん教室」を区内14ヶ所で開催しています。対象となるのは子育てが初めてという方と0歳児。港南台エリアの会場は「港南台地域ケアプラザ」と「沢が谷自治会館」になります。
山口さん:それ以外では、乳幼児とその保護者が遊んだり、自由に時間を過ごしていただいたりする「わっ!ふる」もありますね。閑静な住宅街にある一軒家なので、実家に帰ったときのような安心感を抱かれる方も多く、近くの公園で遊んでから「わっ!ふる」でお弁当を食べるという方もいらっしゃいます。年に1回は保護者向けの講座を開催し、2ヶ月に1回、「わっ!ふる」の通信も出しています。
この「わっ!ふる」と同様の機能は、地域子育て支援拠点「はっち」にもありますが、港南台エリアに住んでいる方にとっては「わっ!ふる」がより近いので便利かもしれません。
――子どもたちが地域社会と触れ合うイベントはありますか?
山口さん:港南台エリアの保育園や民生委員・児童委員、子育て支援団体などで構成された「港南台子育て連絡会」が主催する「遊びにおいでよ!七夕まつり」が毎年7月に開かれ、公園に大きな笹を立てかけて飾りつけをしたり、各団体でブースを出すなど、みんなで楽しめるイベントになっています。
平野さん:規模が大きなものとしては、やはり「こうなん子どもゆめワールド」ですね。会場は「港南ふれあい公園」なので港南台エリアからは距離があるものの、子どもたちがスタッフとして運営にも携わり、地域の異世代交流・国際交流の場になっています。(残念ながら、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年規模の開催は中止となりました。)
――子育てをされている方へのおすすめや、ぜひ知ってほしいというサービスがあれば教えてください。
山口さん:港南区の情報を発信したり、情報を共有したりする「ピアッザ」というSNSアプリがあります。より身近な子育て情報や、近くで開催されるイベント情報を手に入れることが出来ます。登録はとても簡単なので、SNSアプリならではの繋がりをぜひ体験していただければと思います。
生活施設のバランスのよさが住みやすさの魅力
――港南区、特に港南台エリアの印象と住環境についてはいかがでしょうか。
山口さん:JR根岸線「港南台」駅周辺だけで大抵のものが手に入るため、身近なエリアで生活が完結できるのでとても便利という話はよく聞きます。また、駅を中心に大型公園をふくむ大小の公園が点在していますし、保育園も多くあります。幼少期を港南台で過ごした方が、出産などを機にまた戻ってくるというケースもよく耳にします。
日常の買い物に便利なだけでなく、保育園、公園の多さなど、どれもバランスよく揃っていることが港南台エリアの魅力ではないかなと思いますね。
また、先ほどの「七夕まつり」の開催をはじめ、地域の親子がふれあい交流する場づくりを担ってくれている「港南台子育て連絡会」があるおかげで、地域、保育施設、行政で働いている方がつながり、色々な情報を共有した上で発信しているエリアというのも街の特徴かもしれませんね。
――最後に、港南台エリアに住むことを検討されている方にメッセージをお願いします。
山口さん:港南台エリアは、やはり子育てをしやすい環境だと思います。特別支援学校に子どもさんを通わせるため、港南台に移ってこられた方のエピソードをお話させていただくと、公共交通を利用しているときに、たまに大きな声を上げて周りを驚かせてしまうこともあるそうなのですが、周囲の方は温かく見守っていただいているそうです。子育てに理解のある方が多いエリアなのかなと、その方はおっしゃっていました。
赤ちゃん教室で話をさせていただく事もあるのですが、どれだけ隣の方と盛り上がっていても、しっかりと私の話を聞いてくれます。生活のなかで実感できる利便性のほかに、生活するなかで気がつく、人と街の落ち着きも、港南台エリアの魅力ではないかなと思います。
港南区福祉保健センター こども家庭支援課
(左)課長 平野さん (右) 保健師 山口さん
所在地 :横浜市港南区港南4-2-10
電話番号:045‐847‐8410
URL:https://www.city.yokohama.lg.jp/konan/madoguchi-shisetsu/kuyakusho/gyomuannai/kodomokatei.html
※この情報は2020(令和2)年7月時点のものです。
これから住む人にも優しい/港南区福祉保健センター こども家庭支援課(神奈川県)
所在地:神奈川県横浜市港南区港南4-2-10
電話番号:045-847-8484
開庁時間:8:45~17:00 ※第2・4土曜日 9:00~12:00(一部業務のみの取り扱い)
閉庁日:第1・3・5土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
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