緑豊かな環境の中で子どもたちが元気に過ごせる保育園/天王保育園 園長 澤田百合子さん
社会福祉法人 昭徳会 天王保育園
園長 澤田百合子さん
緑豊かな環境の中で
子どもたちが元気に過ごせる保育園
市の中央部に位置する「三好池」のほど近く、豊かな緑に囲まれた「天王保育園」。2009(平成21)年にみよし市初の民間保育園となり、延長保育や休日保育などの民間運営の利点を生かした取り組みで、働くお母さんの強い味方となっている。
「働くお母さんたちを応援したい」と話す澤田百合子園長に、「天王保育園」の特徴やみよし市の子育て環境についてお話を伺った。
「天王保育園」の概要について教えてください。
2009(平成21)年に、今まであった公立保育園の建て替えを機に、運営が民間に移管されました。「社会福祉法人 昭徳会」が運営を引き受けさせていただき、みよし市初の民間保育園としてスタートしました。 定員は、0歳が6名、1歳が12名、2歳が18名、3歳が40名、4、5歳が42名、計160名です。現在は、生後8か月から就学前までの146名の子どもたちが通っています。
園の保育方針について教えてください。
「社会福祉法人 昭徳会」は、保育園が3つ、老人ホームや児童福祉施設を加えると全部で20あまりの施設がある法人です。「昭徳会」の基本理念は「幸福(しあわせ)」。その中で保育園としては、子どもはもちろんのこと、保護者や地域の方など、みんなが幸福になれるようにと考えています。
保育の目標としては、「心身ともにたくましい元気な子」「やさしく、思いやりがあり、友だちと仲良く遊べる子」「豊かな感性を持ち、創意工夫する子」の3つを掲げさせていただいています。保育園は特に働いているお母さんたちの手助けをするところ。子どもたちが安全で楽しく、のびのびと育ってもらえるよう、お母さんたちを応援したいと思っています。
お母さんたちを応援するという意味でも、一時保育、緊急24時間保育(延長保育、宿泊保育)、休日保育、障がい児保育などのサポートは心強いですね。どれくらいの頻度で利用される方がいますか?
2009(平成21)年度以前は、公立の保育園が延長保育などを行なっていましたが、それを引き継ぐ形で受けさせていただいています。 利用状況は、お母さんやお父さんの働き方も違いますので、年度によってかなり違いがあります。延長保育については、22時(夜10時)くらいまでお預かりしていた年もありますし、今年は平均19時くらいまで、時折20、21時までお預かりすることがあります。緊急24時間保育は、開園以来現在まで1度も利用はありません。
休日保育については、みよし市内の保育園に入っている方で就労条件等を満たしていればご利用頂けるため、他の保育園の方も利用されます。自動車関連企業でお仕事をされている保護者の方が多いようで、祝日にご利用になる方が多く、平均10名ほどです。休日の利用者数はそれほど多くはなく、1日あたり1、2人くらいですね。延長保育と同じように年度によって違いがあります。
三好町(現在みよし市)としては、初めての民間保育園だそうですが、公立保育園との違いはどんな部分でしょうか?
公立の子どもたちを引き継いでいるという経緯があるので、あまり違いはありませんが、当園では自園調理で給食を提供させていただいています。その点は、公立との違いかと思います。
こちらの建物は、みよし市からの無償貸与という形でお借りしています。建物自体も、ゆとりをもって、木をふんだんに使って造っていただいています。他の保育園の先生にもうらやましがられるくらいです。初めて民間に変わったということで、みよし市にも応援していただいていて、市との関係も深いので、そういう意味でも公立とあまり違いはないかもしれません。
自園調理について、もう少し詳しくお聞かせください。
給食センターの栄養士さんの献立に添って作らせていただいていますが、自由が効くため、例えば冷凍のものをなるべく使わず手作りにしたり、手作りおやつを多く取り入れたりしています。
色々なアレルギーを持った子どもがいますが、それにも細かく対応しています。アレルギーのあるものを単に除くのではなく、代替できる食品で対応するように工夫しています。
園庭のプランターで、ナスやピーマン、ミニトマト、ゴーヤ、オクラなどの夏野菜を育てていますが、収穫したものをみんなでちぎってピザを作りました。そういうことができるのも自園調理の良さだと思います。苦いゴーヤも、自分たちが調理のお手伝いをすると不思議と食べられるようになります。
世代間交流にも取り組んでいらっしゃるとのことですが、具体的にはどのような活動になりますか?
交流会の様子
提供:天王保育園
近くに法人系列の老人ホームがありますので、年6回くらい5歳児が出向いていって、交流をしています。おじいちゃんおばあちゃんにとっても良い影響があると思いますし、核家族の子どもたちが多いので、子どもたちにとっても良い機会になっています。老人ホームには寝たきりや車いすの方もいらっしゃり、最初は戸惑っている子もいるのですが、子どもたちはとても対応力があり、すぐに仲良くなることが出来ます。
隣接する「みよし市立天王小学校」とは交流がありますか?また、地域の方との交流があれば教えてください。
去年は小学校3年生の子たちと行き来をしながら、一緒に遊んだりしました。天王小学校にはボランティアサークルがあるので、その子たちが来てくれて遊んだりもしています。地域の人との交流としては、「三好公園」で行われる老人クラブ連合会主催の「歩け歩け大会」で、老人クラブの人たちと、少しの区間だけですが一緒に歩かせてもらっています。
最後に、園周辺の子育て環境の魅力について教えてください。
保育園の前には天王神社や天王公園があって、少し行くと三好公園もあります。今だとドングリなども拾えますし、遊具がたくさんあるので、子どもたちが遊べる環境が多くあります。園の周りは桜などの緑に囲まれていて、とても良い環境です。春は桜吹雪が本当にきれいですよ。高台なので空気が澄んでいるので、夕焼けもとても美しいです。
みよし市は比較的ゆとりのある市なので、子育ての環境も整っているかと思います。園の周辺はフレンドリーな方が多く、子どもや職員が歩いているとよく声をかけていただきます。そのような地域の方の見守りは大きいです。そのような環境は、子育てする方にとっても安心感に繋がっていると思います。
今回、話を聞いた人
社会福祉法人 昭徳会 天王保育園
園長 澤田百合子さん
社会福祉法人 昭徳会 天王保育園
住所:みよし市三好町天王51-20
電話番号:0561-32-2346
URL:http://www.syoutokukai.or.jp/tenno/
※記事内容は2014年12月に実施した取材に基づいて作成しています。情報は今後変わる場合がございます。
緑豊かな環境の中で子どもたちが元気に過ごせる保育園/天王保育園 園長 澤田百合子さん
所在地:愛知県みよし市三好町天王51-20
電話番号:0561-32-2346
保育時間:平日 7:30~19:00、土曜日 7:30~17:00、日曜日、祝日 8:00~18:00
※緊急24時間対応保育(延長保育 19:00~22:00、宿泊保育 22:00~翌7:30)
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)
http://www.syoutokukai.or.jp/tenno/