素材からこだわるインテリアショップ「インテリア マルタ」/内田利樹さん
“お部屋づくりのお手伝い”がテーマの「インテリア マルタ」は1977(昭和52)年にオープン。カーテンを中心に、カーペット、家具、インテリアグッズを販売している。アクセントになるようなものから、部屋全体の雰囲気を変えるアイテムまで幅広く扱っている。地域に根ざした店でありながら、特徴的な商品を提案している同店を訪ね、内田利樹さんにお店のこと、そして富士の街についてお話をうかがった。
特徴的なラインナップが魅力
――まず最初にお店の概要をお聞かせください
内田さん:1977(昭和52)年に、糸問屋「糸内田」から独立して当店が誕生しました。当時はまだ、“インテリア”という言葉が一般的ではなく、さらにお店の周辺には田畑が広がっている長閑な場所でしたから、突然のオープンに地元の方は驚かれたと思います。一方で、ガラス張りの外観と、“インテリアというものを扱っているらしい”といった物珍しさから、来てくださった方も多くいらっしゃいました。
――「インテリア マルタ」の特徴をお聞かせください
内田さん:お客様の多くは近くに住んでいる方ですが、富士市の遠方や富士宮市からいらっしゃる方もいます。扱っているのはカーテン、カーペット、家具で、県東部では当店しか扱っていない珍しい商品もあります。
京都の老舗企業「フジエテキスタイル」や、一生を共にできる「ハグみじゅうたん」。また、籐家具を扱っていることも当店の特徴と言えます。素材にこだわっている商品ばかりですから、実際に触れてみるなどして、その違いを実感していただけるとうれしいです。たとえば夏の衣類で使われるイメージの麻ですが、実は断熱性に大変優れているので冬と関連づけてもよい素材と言えます。素材に注目することで、新しい発見があるのです。
――定期的に開催されているイベントはありますか?
内田さん:毎年1月の最終土・日・月曜日に、手織の絨毯展を開催します。売場を空にする大掛かりなもので、準備には2日間も掛かります。それ以外では、フィンランドのアパレル企業「Marimekko(マリメッコ)」に在籍する日本人デザイナーを招いてのトークイベントも開催しました。一世代前のデザインでありながらも、どこか新しさのある「Marimekko」。若い方にもファンが多く、これを目当てに遠方から来てくださる方もいます。その他にも、ハグみじゅうたん展やギャベ展といったイベントも定期的に開催します。
――「インテリア マルタ」の今後についてですが、どのような展望を抱いていらっしゃいますか?
内田さん:これまで以上に、地域に根ざしたインテリアショップにしていけたらと思います。ラインナップにこだわりながらも多くの方に興味を持っていただき、より身近に感じてもらうというのが理想です。作り手の想いを伝えながら、黒子役として最良のマッチングになるような提案をしていきたいですね。
大きく変わる富士の街並み
――1977(昭和52)年に創業とのことですが、当時と比べて現在の街並みはいかがでしょうか?
内田さん:牧歌的な雰囲気のただよう街でしたが、市役所前のメインストリートができた頃から街は大きく変わりました。住宅街が広がり、それに伴って人口もどんどん増えていきました。
――“住む”という観点では、この街はどのように感じますか?
内田さん:非日常を楽しむものは少ないかもしれませんが、日常を楽しみ、過ごしやすさを実感できる環境は整っていると思います。商業施設も点在していますし、美味しいレストランもあります。図書館や市役所も徒歩圏内ですから、日常生活で不便さを感じるようなことはないでしょう。暮らせば暮らすほど、その実感は強くなると思います。
インテリア マルタ
内田利樹さん
所在地:静岡県富士市高嶺町1-1
電話番号:0545-52-2024
URL:http://www.i-maruta.co.jp/
※この情報は2017(平成29)年9月時点のものです。
素材からこだわるインテリアショップ「インテリア マルタ」/内田利樹さん
所在地:静岡県富士市高嶺町1-1
電話番号:0545-52-2024
営業時間:10:00~18:30
定休日:水曜日
http://www.i-maruta.co.jp/