「アールグレイ」も香り高く、味わい深いのもさることながら、カップやソーサー、食器なども楽しめる。これはアウガルテン、これはロイヤルコペンハーゲン……といった具合にさまざまなヨーロピアンブランドの食器が使われていて、細部までのこだわりが感じられる。ショーケースのプレートにも注目だ。銀食器もKingPatternと呼ばれる伝統的英国のデザインで、日本にはないため直輸入の品だとか。「アップルパイ」を食べ終わったら、熱湯を注ぐ水差し「ホットウォータージャグ」を持って来てくれたので、ポットにお湯を注いで濃さを調整した。そうすると1ポットでたっぷり4杯分はある。スイーツを堪能した後、ゆっくり会話を楽しみたい人には嬉しいサービスなのではないだろうか。

せっかく飲み物もたっぷりとあるので、「ブルーベリーパイ」もオーダーすることにした。ボリューミーなパイを続けて食べることがまったく苦にならないくらい、パイ生地の美味しさが格別なのだ！それよりももっと食べたい気持ちにさせてくれる。通常のブルーベリーよりも大粒に見えたのだが、国産のブルーベリーを使っているからだということだ。

こちらも素材の味とカタチがしっかりと感じられ、「アップルパイ」より少し酸味があり、それだけにシナモンの香りが生きている。優しい甘味とパイの旨みに心の疲れも癒されそう……。