新和食 旬

「新和食 旬」は都立家政商店街から少し外れた静かな環境にある「ふぐ」を中心とした日本料理店。心地よいBGMとレンガ張りの店内は、ほの暗い明かりをインテリアの要としたシックな雰囲気となっている。

新和食 旬
新和食 旬

「新和食」という店名、バーのようなカウンター、レンガ造りの内装といった雰囲気から、無国籍料理に近い和食料理店を連想してしまうかもしれないが、料理の内容はどちらかというと正統派の和食といったところ。

マスターの五十嵐和治さんは、明治記念館や赤坂の料亭で板前としての腕を磨き、1997年に独立。奥さんの直美さんとともに築いてきたこの店は、ゆったりとくつろぎたいお客さんたちにとっての憩いの場となっている。

「高くて美味しいのは当たり前。美味しいものを、いかに適正価格でご提供するかが大事」との言葉に、マスターの心意気が表れている。

がっつり食べたい時は、とらふぐ料理がいいだろう。先付・ふぐ皮・ふぐ刺・ちりなべ・デザートと、コースでいただける。

もちろん、ふぐは捨てがたいものの、気になるメニューがあった。「あなごの薄造り」である。あなごというと、鮨屋で出てくる甘ダレを真っ先に想像してしまうが、刺身は珍しい。一番人気だというのも分かる気がする。

新和食 旬
新和食 旬

いただいてみると、非常に弾力のある身の締りで、噛めば噛むほど、脂の甘みが口の中に広がる。わさびを付けて食べると、上品な脂の味がよりいっそう引き立つ。特に最後の一切れは、惜しむように噛み締めた。

ちなみに、あなごの生命力は非常に強く、活け〆にして24時間経っても、まだ生きているのだとか。

夕方の開店直後に訪れたこともあって、まだ他のお客はいなかったが、マスターの料理に惚れたというファンの方には話を聞くことができた。

他でもない、従業員の「しげちゃん」である。当初はお客として通っていたが、すっかりその味に魅了されてしまい、最近働き始めたという。「最近」とは言いながら、五十嵐ご夫妻とは家族のような絆を感じる。

新和食 旬
新和食 旬

そのしげちゃんが薦めてくれた日本酒が「獺祭」(だっさい)だ。「日本酒でありながら、マスカットワインのようなフルーティさがあり、魚料理に良く合います」。

シックな雰囲気とは相反するアットホームな空気。そして美味しい肴に酒が出るのだから、申し分ないお店である。

新和食 旬
所在地:東京都中野区鷺宮3-6-6  B1
電話番号:03-3337-7479
営業時間:17:30~23:00
定休日:水曜日



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