たいこばし

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湊町市場を抜けて船橋港に向かい、京葉道路の高架をくぐってひたすら直進。海に突き当たる直前に「たいこばし」はある。

外観は全くの民家。立派な格子戸に貼ってある小さな紙に、屋号とメニューが記載してあるだけで、看板も出していない完全予約制のお店である。

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完全予約制の理由は、「板長ひとりで切り盛りしているんで、お客に美味しいものを食べていただきたいのに、いっぺんに人が来過ぎちゃうと手が足りなくなっちゃうんでねぇ」と女将さん。一人ひとりのお客に心をこめたもてなしをする、とてもアットホームな雰囲気の店である。

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中に上がるとすぐに大広間に通されるが、そこからの景色がすごい。漁港に面しているので、目の前が海。大きめの窓を開ければ爽やかな風が通り抜け、涼しげな風情が料理に味付けを加える。

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夜になればモチロン素敵な夜景が楽しめるので、カップルでの食事にも抜群だろう。床の間には多くの有名人のサイン色紙が飾られ、そこからもこの店の注目度の高さが伺える。

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料理は、船橋港で水揚げされる新鮮な地魚を、漁師から毎日直接仕入れるため、魚介類はその日に獲れたものが中心で、メニューも「お任せコース」のみ。季節や漁獲量でメニューが変わるので、毎回なにがでるかはお楽しみ。海がしけたらお店はお休みという、まさに新鮮な地魚料理が売りの店なのだ。

最初に出てきたものは「前菜の盛り合わせ」と「香の物」。前菜は、ゆずで味付けしたもずくや小鯵の南蛮漬け、それに絹かつぎや枝豆など、それぞれは小さくてもインパクトは大。とてもいい仕事をしている。また香の物は、野菜のぬか漬けにちりめん山椒を添えてあるとは、思わず一献傾けたくなってしまうほど、的確にツボをついている。

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次は「汲み上げ豆腐のアサリあんかけ」。良質の汲み上げ豆腐が持つ甘さと、大豆の香り。さらに香り付けの茗荷が相まって、食欲を誘う。味は薄味ながら、出汁のきいたしっかりした味。

それが終ると「旬の魚の刺身盛り合わせ」や「イシモチ(グジ)の煮付け」など、次々とやってくる魚料理。
刺身は、旬の魚が5種類ものっている。どれも気持ちいいくらいにきっつけが立っている新鮮そのものの素材で、甘みがあり、食感も最高。煮付けは、箸を入れるとホロリと実がほぐれる絶妙な火の入り具合。見た目の色合いからしてちょっと塩気が多そうだなと思った味の方も、まったく白身魚の淡白な味を殺すことないあっさりした味付けで、関西系の薄味で育った自分の舌にもしっかりマッチした。

最後が「アサリの掻揚げ」とご飯。この前までの料理で、腹具合もかなりいい感じになっているところに、大型の掻揚げが登場するので、正直食べきれるかと思ったが、そんな心配はどこへやら。
香ばしい香りが食欲をさらに呼び覚ましたのか、カラッとサクサクに揚がっている掻揚げはアッという間に胃袋の中に納まってしまった。一緒に、口の中を爽やかにリフレッシュしてくれる「どくだみ・黒豆茶」が添えられているとは、なんと見事にバランスを捉えたコースであることか。

どの料理も、洗練されていながらどこか懐かしい家庭の暖かみが感じられ、東京や、地方各地からのリピーターが多いというのもうなづける。思わず「日本人に生まれてよかった」と口にしてしまいそうな味である。くれぐれも、予約をしてから訪れることを忘れずに。

京成線「大神宮下駅」より徒歩12分。JR京葉線「二俣新町駅」より徒歩20分。ちなみに駐車場も3台分ある。

メニュー例:
昼のおまかせ…3,000円
夜のおまかせ…4,800円

たいこばし
所在地:千葉県船橋市湊町1-24-10 
電話番号:090-4003-6028
営業時間:11:00~21:00(要予約)
定休日:不定休(海がしけた場合臨時休業)



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