高橋幸子中学高等学校校長・山崎昭彦理事長インタビュー

真のグローバル教育で21世紀を生きぬく力を/聖ドミニコ学園(世田谷区)


東京都世田谷区岡本エリアの高台に建つ『学校法人 聖ドミニコ学園』は、2020年で創立65周年を迎えた幼小中高の一貫校。語学教育はもちろん、のびのびと学べる校風と最先端のICT機器や、PBL授業(課題解決型学習)などを取り入れた教育で、注目を集めています。今回は、そんな『聖ドミニコ学園』を訪れ、山崎昭彦理事長と高橋幸子中学高等学校校長に教育方針や世田谷区の岡本エリアの魅力について伺いました。

生徒一人一人が真理を求め、自由に生きる教育を提供したい。

山崎昭彦理事長と高橋幸子中学高等学校校長
山崎昭彦理事長と高橋幸子中学高等学校校長

――「聖ドミニコ学園」の沿革と概要を教えてください。

山崎理事長:本学園は、13世紀初頭、スペイン人の聖ドミニコによって創立された『ドミニコ会』の流れを汲む、『聖ドミニコローマ女子修道会』を設立母体とする学校です。昭和29年(1954年)、まだ戦後の焼け野原が残る東京・駒場に、『ドミニコ会』からの召へいを受けて修道院を設立。その後、子供たちの教育の為に学校を開くことになります。

最初は小学1年生5名でスタートした学園は、翌年には33名の新1年生を迎え、その翌年にはより多くの新入生が入学。学校の規模はその後も段々と大きくなり、ここ岡本エリアに移転しました。66周年を迎えた現在では共学の幼稚園、小学校と女子校である中学高等学校合わせて1,049名(2020年10月現在)の生徒が在籍しています。

「聖ドミニコ学園」外観
「聖ドミニコ学園」外観

高橋校長:本学園の教育は、『聖ドミニコ会』のモットーである真理Veritasを掲げ、真理の探究にあくことない人の育成を大きな目標としています。基本的に子供たちは幼稚園から高等学校に至る15年間(男子は小学校までの9年間)に宗教と知的勉学とによって真理を学んでいきます。

また一貫教育としてキリスト教精神に基づく人間形成を重視。幼少期から青年期まで一貫した教育方針によって成長発達をサポートできる点も特徴です。語学教育は広く国際的交流の資質を育てることをねらって、創立当初より英語とフランス語を教科としていて、学習意欲の盛んな子供の時期に興味深く受けとめられています。

自ら考え、発信できる力が身につく教育

山崎昭彦理事長
山崎昭彦理事長

――学習の特色や教育活動について教えてください。

山崎理事長:本校では、幼稚園から高校まで一人一人を大事にした少人数教育を行なっています。幼稚園では自立と自律のこころを育む『モンテッソーリ教育』が大きな柱になっていまして、年少・年中・年長児が一緒に園生活を送る「縦割り保育」により思いやりを育む混合保育が特徴です。小学校では、“対話”を大切にした本校独自の学習指導により基礎学力と自主性を養い、豊かな個性と才能を伸ばす授業を行っています。

また前述の通り、英語とフランス語の授業を週1回行っているのも特徴と言えるでしょう。創作ダンスの授業は、自分たちで自由に動きストーリーを考え、それを身体で表現する“創作活動”。全身を使って表現する喜びや、多くの対話を通して友達の大切さを学んでいきます。

中学高校では、自ら考え答えを自分で探究していく学びのスタイル『21世紀型教育』を2019年から導入しています。前述の英仏二ヶ国語教育に加え、全生徒が「iPad」と「Apple Pencil」、「Smart keyboard」を授業で利用。これにより生徒の直感的なアイデアをダイレクトに表現し、教師と生徒のより生き生きとした双方向授業を実現しました。

2020年4,5月の新型コロナウィルスによる休校の時は、中学2年生以上の生徒はICT機器を利用して、教師と学びを進めていた様子です。その他本校では、自ら考え、発信する力を育む『Project Based Learning授業』(課題解決型授業)を導入しています。週に1時間ある『ドミニコ学』では、学年ごとに設定された探究内容について、情報収集・分析・発表の仕方、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を身につけていきます。

高橋校長:『PBL授業』を導入したこの1年間で、生徒たちはグループワークができるようになり、友達同士の絆がさらに強くなりました。今後の成長がとても楽しみです。

学園内の縦割り交流も積極的に。地域ボランティアにも参加。

高橋幸子中学高等学校校長
高橋幸子中学高等学校校長

――中学高等学校でのクラブ活動や課外活動について教えて下さい。

山崎理事長:音楽部や管弦楽部、演劇部、ダンス部、テニス部、ラクロス部などさまざまなクラブ活動が盛んに行われています。テニス部は世田谷区で優勝経験もあります。ラクロス部は全国的に見ても早い時期からスタートしていたこともあり、関東大会で準優勝経験も。運動系のクラブは試験休みを利用して、小学校へ指導に行くこともあります。

クラブ活動の話ではないですが、幼稚園のお泊まり保育があると率先してボランティアでお手伝いに行ったり、防災訓練では幼稚園や小学校の防災食の配膳を手伝ったりもしています。教師頼みではなく“自分たちでできることは自らおこなう”という習慣が身についているのだと思います。このように微笑ましくも頼もしい光景が見られるのも、幼稚園、小学校、中学高等学校が同じ敷地内にある本学園ならではの特徴と言えるでしょう。

――地域の方との交流などはありますか。

高橋校長:管弦楽部と音楽部がコラボして、毎年用賀の駅ビルでクリスマスコンサートをしています。二子玉川の街頭ではユニセフ募金や赤い羽根共同募金のボランティアを、東日本大震災の復興ボランティア活動も行っています。岡本の地区会館で行われる『砧まちづくり協議会』の古着回収や社会福祉法人へのお手伝いなど、地域の方々との交流を深めています。

また、小学校では『おにぎり献金』を行っています。お弁当の日におかずを入れずにおにぎりのみとして、その代わりにおかずにかかったであろう材料費を献金するというもの。先日の熊本豪雨災害の時も実施してたくさんの献金が集まり寄付させていただきました。

緑が多く文化施設が点在する落ち着いたエリア。

よく訪れるという「東京都立砧公園」
よく訪れるという「東京都立砧公園」

――世田谷区岡本エリアの魅力を教えてください。

山崎理事長:エリア内には大中小の公園が点在していて、緑が多く武家屋敷跡やゴルフ場跡などそれぞれの公園に歴史があります。閑静な住宅街が広がっていて、その静かさの為、朝に南風が吹くと二子玉川の鉄橋を渡る『東急田園都市線』の音がかすかに聞こえてくるほど。暮らしやすく、子育て環境にも適していると思います。

高橋校長:『東京都立砧公園』は、私たちのお庭のような存在でよく訪れています。公園内には『世田谷美術館』があり素晴らしい美術品が数多く展示されています。館内のオススメは100円でできる手作り講座。缶バッチや小物などを気軽に作ることができてファミリーにも人気です。岡本エリアには文化的な施設が多く、道を一本入ると、ぶどう園や農園があるなど自然が身近で、高台からは富士山が見える環境の良さが魅力。暮らしやすい素敵な街ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。キリスト教精神に基づく人間形成を重視した、幼稚園から高校まで15年間に渡る同校の一貫教育。グローバル時代を見越した英語・フランス語の学習のほか、PBL教育の実践など、生徒の主体性を育むプログラムには注目です。これから東京都世田谷区への移住と、子どもの教育・将来を考える際の参考にしていただければ幸いです。

山崎昭彦理事長・高橋幸子中学高等学校校長
山崎昭彦理事長・高橋幸子中学高等学校校長

学校法人 聖ドミニコ学園

高橋幸子中学高等学校校長・山崎昭彦理事長
所在地:東京都世田谷区岡本1-10-1
電話番号:03-3700-0017
URL:https://www.dominic.ed.jp/
※この情報は2020(令和2)年10月時点のものです。

真のグローバル教育で21世紀を生きぬく力を/聖ドミニコ学園(世田谷区)
所在地:東京都世田谷区岡本1-10-1 
電話番号:03-3700-0017
http://www.dominic.ed.jp/elementary/