二宮指導員、吉池指導員インタビュー

“何もしなくていい”ホッとできる居場所づくり/CAP’Sしらさぎ児童館(東京都)


平成29年(2017年)4月に完成した成増エリアの『CAP’Sしらさぎ児童館』は、東京都板橋区内にある26の児童館の中で、唯一の自館の庭を有する児童館です。また、同施設の通りを挟んだところにも大きな公園があり、緑を身近に感じられる環境も魅力な施設となっています。館内は床や壁の木目で統一されており、温かい雰囲気。地域の心強い子育て応援施設として利用されている同館について、ご担当の二宮指導員、吉池指導員にお話を伺いました。

事業と施設のリニューアルで、新しい役割を担う子育て支援施設に

2017(平成29)年にリニューアルした「CAP’Sしらさぎ児童館」の建物
2017(平成29)年にリニューアルした「CAP’Sしらさぎ児童館」の建物

――板橋区では、これまでの児童館を子育て応援児童館『CAP‘S(キャップス・Children And Parents’Station)』へと再整備されたそうですね。

はい、平成28年度(2016年)から現在の体制になりました。板橋区放課後対策事業「あいキッズ」のスタートにより小学生の安全な居場所が確保され、“小学生中心の遊び場”だったこれまでの児童館が新たに“子育て応援児童館”へとリニューアルしたのです。児童館は、引き続き小学生の児童が利用できる部屋もありますが、以前よりも小さなお子さんとその保護者の方々に向けた事業を強化した施設となり、主に乳幼児の親子が遊んだり、学んだり、交流することができるようになりました。

清潔感があり、広々とした館内
清潔感があり、広々とした館内

――『CAP’Sしらさぎ児童館』は、平成29年(2017年)4月にリニューアルしたと伺いました。

区内に26館ある児童館の中で、最も施設が新しく(※令和元年(2019年)8月現在)、また唯一庭を有する児童館となっています。庭があることで、遊具やシャボン玉を使った遊びもできますし、夏場はプールを設置して遊ぶこともできます。また、「区立エコポリスセンター」が主催する、環境に対する意識を高めるプロジェクト「緑のカーテン・スタンプラリー」にも参加しています。これも庭があるからこその取り組みです。ただ、26館ある施設にそれぞれ違いはありますが、いずれも事業としての方向性は同じです。

夏には水遊びもできる庭
夏には水遊びもできる庭

お家の延長気分で利用OK!思い思いに過ごせる環境を大切に運営

0歳はひよこ、1歳はうさぎというように年齢を分けてプログラムを実施しています。また、季節ごとのイベント、保護者を対象とした教室、また子育てや子どもに関する相談にも乗っています。必要があれば専門機関への紹介も行います。

当館のリニューアル前は今よりも規模が小さかったため、利用者同士が仲良くなりやすい環境でした。館が新しくなってもその伝統は受け継がれ、初めての方には声を掛けたり、輪のなかに招き入れるなど、利用者間のコミュニケーションがとりやすい、アットホームな雰囲気が特徴です。

アットホームな雰囲気が特徴
アットホームな雰囲気が特徴

――利用方法と、現在の利用状況について教えてください。

当館を利用できるのは0~18歳未満とその保護者で、区内在住でなくても利用可能です。窓口で住所・連絡先を記入していただいた後は、自由にお過ごしいただけます。必要な持ち物はなく、“やらないといけない”ことは一切ありません。利用者数はプログラムによって変動しますが、今の時期(取材時は7月下旬)は120~130名ですね。多いのは0~5歳で、午後に来館される方、生活のリズムを整える意味で午前中に来館される方、利用の仕方は人それぞれです。

今回お話をお聞きした吉池指導員(左)と二宮指導員(右)
今回お話をお聞きした吉池指導員(左)と二宮指導員(右)

当館は、成増駅からも離れていますが、せっかく来館していただく方にとっての居場所の一つとして、快適に過ごしていただけたら嬉しいです。何かのプログラムに参加しなくても構いません。自由に遊ぶこともできますので、まずは気軽に遊びに来てください。元気で明るい職員たちが皆さんをお待ちしています。

さまざまな遊具が置かれる施設内
さまざまな遊具が置かれる施設内

――利用者に接する上で心がけていることはありますか?

利用者の方の心に寄り添って接するように心がけています。お子さんだけでなく保護者の方にもここで楽しく過ごしてもらい、リフレッシュしていただけたらと思います。用がなくても、ただ立ち寄ったという利用でも大歓迎です。フレンドリーな方が多いので、初めて利用される方も溶け込みやすいと思いますよ。

緑の多い環境と、温かな交流が魅力の地域

――子育てという観点で成増エリアは、どのような街ですか?

地域全体で感じるのは、他人の子どもでも気にかける方が多いということですね。何かと孤独になりがちな子育て世代にとって、そうした方がいることは大きな支えになると思います。

環境面では緑が多いと感じますね。公園も点在しているので、子どもの求める遊びによって公園を選ぶこともできます。駅周辺は商業施設が多いのに、少し歩くとこうした環境になるのはいいギャップですよね。

隣接する「成増北第一公園」は広場や遊具があり親子に人気。夏には「こどもの池」(プール)も開放されている。
隣接する「成増北第一公園」は広場や遊具があり親子に人気。夏には「こどもの池」(プール)も開放されている。

★『CAP’Sしらさぎ児童館』の利用者さんに聞きました!

――『しらさぎ児童館』を利用するきっかけと、利用して良かったと思うことを教えてください。

Aさん:家の近くにあったことで、利用するようになりました。家にいるとどうしても子どもとしか接しないので、ここで同世代の方と話をしたり、スタッフさんに親切にしていただいたりすると、色々とつかえていたものがスッキリします。

Bさん:利用のきっかけは家が近かったからです。子どもがいるとなかなか遠くにはいけませんから、家の近くで気軽に行ける施設があるというのはありがたいですね。

旧白子川緑道
旧白子川緑道

――成増エリアの子育て環境はいかがですか?

Aさん:生活をしていて危ないとか、嫌だなと思ったことは一度もありません。大都会というわけではありませんけど、お店も多いので買い物には不自由しません。それ以外では、公園が多いのはいいですね。公園があるとそこでお祭りもあるので、子どもも喜びます。

Bさん:私も、何かが足りないということは特に感じませんね。反対に公園が多いことが子育てにいい環境だなと思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか。青空に映える緑豊かな外観が特徴の開放感あふれる『CAP’Sしらさぎ児童館』のご紹介でした。充実した設備や安心・安全の対応も特徴的ですが、利用者の方々へうかがった声にあったように、子どもたちだけでなく、子育てママやパパの交流の場にもなっていることが印象的でした。子育てには何かと悩みごともつきものです。気軽に相談できる相手がいるだけでも安心ですね。児童館のスタッフの方々も含め、地域が一体となって子育て世帯をサポートする取り組みが、板橋区ではおこなわれています。また、板橋区エリアは、練馬区や豊島区に隣接しており、池袋など都市部へのアクセスも良好です。これから板橋区への移住と、子育てを考える際の参考にしていただければ幸いです。

 

CAP’Sしらさぎ児童館 職員さん
CAP’Sしらさぎ児童館 職員さん

CAP’Sしらさぎ児童館

二宮指導員、吉池指導員
所在地 :東京都板橋区成増5-19-41
電話番号:03-3979-3895
URL:http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_sections/shiraj/index.html
※この情報は2019(令和元)年7月時点のものです。

“何もしなくていい”ホッとできる居場所づくり/CAP’Sしらさぎ児童館(東京都)
所在地:東京都板橋区成増5-19-41 
電話番号:03-3979-3895
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_sect..